桃花舞台

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<<   作成日時 : 2008/12/04 02:02   >>

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塾、ひさびさにいってきました。
大学卒業ちょっと前からずっと行っとるD爺の私塾(月3回、不定期水曜日)。
ヨシモト新喜劇を書くお勉強する塾です。
この秋から今の会社でがっつり働くようになってからは、
時間合わずにほとんど行けずやったんです。
仕事で書かなあかんもの、やらなあかん作業、それに付いて行くのに必死で、
台本のお勉強をしている余裕も時間もゼロやったんです。
が、辞めてません。
あんまし行かれへんけど、まだシツコク今期(なぜか昨日から)も通います。笑

大御所、ご意見番、つーかでも爺、D爺の塾です。
とりあえず、書いてこい、と言われ、それを皆の前でサラシ者になりながら、
ダメ出しされるわけです。

もう、これではじまって5年目に入ろうとしている塾ですが、
まだ、“使いもん”になった生徒は居てません。

誰ひとり、何1本として、上演されらホンはありません。

マジかい。

あんなん簡単に書けそうやのに。

…というのが間違い。ワシも最初そない思ってたけど。

20そこそこのガキの頃から御歳71の今までずっと何千本も書き続けている爺は、

人生論精神論、喜劇とはなんじゃい、ものの見方とはなんじゃい、
お前のその性格がその台詞ひとつに現れとるねん、

から指導し、ホンも、同じものを、何度も何十回も直さすので、

そんな楽チンなもんではありません。

簡単にモノになると思ったんやろう、
どんどこ人は辞めていきます。

こんなに他人から怒られたりすることこれまでの人生になかった、
そう逆ギレしたり、逆に立ち直れないくらい凹んだりして、
辞めてったひともいっぱいいます。

ゴールは、見えません。

でも、そんなもんです。

出来ないのは全てオノレが悪いのです。それに気付かないねん。

かく言うワシも息切れしかけてた。

ワシは、びっくりなことに、
プロット(台本を書く前に書く、簡単なあらすじをまとめた“台本の企画書”)は
一発オッケイをもろたんです。

やから、すぐにホン(原稿)書きに突入したんです。

で、そっから、えらい、爺に書いたもんやキャラを気に入ってもろてたんです。
いや、人の倍怒られるし、人の倍かみつくし、喚き合いみたいになるけどさ。

やけど、
そっから、ホンに入ってから、今まで、出来てません。

話はええ、期待してる、と。
桃、桃、と、えらい買うてもろてるんです、自分で言うのもあれですが。

やけど、あかん。

今、仕事でこうして、
ぼちぼちラジオのホンやCMや、なんやらの原稿等を書かせてもらい、
それでお金をもらうようになった今やからこそわかるのですが、

そら、せや、

45枚の台詞のやりとりで、ひとつのお話をつくりあげるんだ。

そんな甘いもんやない。

あほほど努力せなあかんのだ。
でもあほほど努力したって、そない簡単にいくわけないのだ。

いや、皆、とくにワシも、そこまであほほどやっとらへんやろ。

なので、今の結果は至極当然(情けないが)のことやと思います。

が、ワシは、ここ最近息切れしてた。
(そうね、1年半ほどかね)

人のご縁でラジオ番組の構成ブレーンをやらせてもらうようになり、
(今の会社に入る、大元のきっかけ。その番組なくなって、今の会社に呼んでもろたんよ)
全くのしろーとがマスコミの世界に飛びこみ、たかが土曜だけといえどもいっぱいになり、

ちょっと塾に手まわらなくなり。

書いたもんが、電波にのるんだからね、それが嬉しくて。

いわば、かまけて、おざなりになってたら、

今度は、こりゃまたありがたいご縁で、今の会社に就職することになり、

今度は、ほんまに忙しくなって、

そしたら、行けなくなっちゃった。笑

毎日にばてて、書けなくなっちゃった。笑
(遊びにいく暇に書けって感じですが。うん。笑)

でもって、それでも今まで何度も書き直したんだけどさ、
なんだか、たぶん、自分でも見えなくなってたもんが多くてね。

余計なもんいっぱい付けたり、
無理なことしよとしてみたり、
王道も作れないくせに人とは違うものを作ってみようとしたり、

余計なものが書き加わり、
(欲張りすぎ台本。メインストーリーが4つある。そんなんおさまるかよ。笑)

どんどこジコマン的なものになり、収拾つかなくなってもたのもある。

ダメじゃん。笑

変な話ですが、ここに通っている皆と違い、
ワシは別に新喜劇が書きたいわけではありません。

新喜劇だけ、それだけ、書きたい、書けたら、ではありませんし、

正直、思い入れはありません。

あれが、あのお芝居がものっすご好きかと問われれば、答えははっきり言うてNOです。

ただ、
学生時代、書くことを始めたその頃から、
「大阪」「大阪弁」
「笑い」「情(人情…ってのはちょっとちゃうねんけどな)」というものと、
それを書くことに興味がなぜかとてもものすごくあり、

なおかつ、
歌舞伎から小劇場からミュージカルからなにから、
芝居(舞台)というものが子供の頃から異様に好きで、

そんなワシは、とても、「書いてみたい」と思ったのです。

いっつも書きますが、ワシの野望は「ええモノカキになること」。

なんだ、その漠然。笑

書いたもんで食べていきたい。
書いたもんで名を売り、残したい。

漠然やけど、
単純なようでむずかしいこのことがワシの気持ち。

その武器(?)として、
ワシは「大阪」「笑い」「情」みたいなもんにこだわりたい。
(あれ?ほんなら、このブログは結構、それ出てるんちゃう?これで儲かりはせんけど。笑)

そのうえで、この勉強はとても難しく楽しくやりがいのある勉強のひとつです。

芝居好きとして、45分で、あんだけいろいろ制限がある中で、
ひとつのお話を展開するって、めっちゃむずかしいけど、興味深いことやと思うしね。

むずかしすぎて、おざなりなるとき多いけど。笑

今、お仕事でなんやかやと書かせてもろて、
新喜劇を書くということの「狭さ」みたいのに気付くことってある。

かける時間のわりにもらえるお金…みたいのとかさ。
それしかできひん人・ことの狭さとかさ。

でもって、それだけで食うてるひとがほぼ居てないことも知ってる、知った。
(おいらが人からやらせてもろてる、会社とはちゃう仕事のひとつには、
チーム組んでローテで書いてるんやけど、そのうちひとりはウチの爺のほんまの弟子やし)

それはそれで、知ってよかったことなんやと思う。

んでもって、
おざなりにはなってたけど、
ちょっと離れてみてて、もっかい、自分の書いたホンを改めて最近見たら、

嫌んなるくらい、あかんとこいっぱいみえてきた。

つーか、なにもかもあかん。テーマぼけてる。なので、またプロットからやり直す。
でも、どれもこれも、無駄なことはひとつもない。そう思えるねん。

仕事が・・って言い訳してたし、
でも現実問題なかなか講義には通えないかもしれないけど、

でも、また、新たな気持ちで、
モノカキとしてやっとこさ軌道に乗ってきた今やからこそ見える目で見て、

このホンは完成させたい。

中途半端で放っておくのは、あかん、嫌や。
「ま、書き手として仕事出来てきたからこの勉強はもういいや、時間もないし」じゃ、
あかん。

なにより芝居好きとして、中途半端で終わると悔しさ残るやろ。

…世の中はあんなに面白くない芝居であふれかえっているというのに。笑

なので。

まずは稼ぐこと。それに関する勉強のが大事でそれしてかんとあかん。
(働かなね。好きな「書く」ことで働くことの難しさありがたさ面白さをもっと知らなきゃ)

ですが、

こちらの勉強も、また、振り出しからですが、
ぼちぼちとちゃんとやっていきたいと思う次第です。

…と、爺とひさびさに飲みながら、ふらふら話していましたとさ。


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大事なことはみーんなあの爺に教わった
きのうは、ワシのモノカキ道の師匠のひとり、 「いちびりで、ロマンチストで、熱い、おしゃべりな大阪のおっさん」 について書きました。 今日は、もうひとりの、偉大なるお師匠‥ 「酒飲みで、女好きで、熱い熱い、人情、情の、D爺」について、すこし。 アホみたいに元気な71歳、喜劇爺、物書爺、最強爺・・・と、ワシのお話。 ...続きを見る
桃花舞台
2009/01/16 02:10

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、桃♪さん!
「ホンマにええ話」をありがとう。何度も読み返しました。そして、私が桃♪さんや桃♪さんの書いたものに惹かれる理由がみえた気がします。
随分昔のことで、背景はすっかり忘れてしまいましたが、吉本新喜劇の劇場をなぜ「花月」というのか?を小耳に挟んだことがあります。確か一か八か、毎日が戦い・・・そんな意味だったように記憶しています。土曜日のお昼ご飯の友として(笑)小さい頃から慣れ親しみ、ただただアホみたいに笑ってた世界の裏に、鋭いプロ意識が潜んでいるのを思い知らされた瞬間でした。
そんな世界でトップを走り続けてこられた方の指導は、さぞかし厳しいものでしょうね。でも、桃♪さんはその厳しさの陰にある温かさや優しさをしっかり受け止めて、自分の糧にしようとしておられる。
好きなことを生業にするのはイバラの道、とも聞きます。かくいう私も、憧れて選んだ今の仕事ですが、「好き」だからこそ「苦しい」。今も職場で一人もがいてます(笑)。でも、この記事を書いた(書けた)桃♪さんなら、きっとこのイバラに素敵な花を咲かせることができると信じます。
私も頑張ろう!
guppie
2008/12/04 21:45
「花と咲くか、月と欠けるか」ですね。
それ、入っていっちばん最初の講義でききました。
ウチの爺先生はその言葉をエンタツ・アチャコ先生からきき、
それでこの世界に入ることを決めたそうです。
痺れますね、この言葉。

好きなものを生業にするのって、
なんて贅沢でなんて厳しい道なんでしょう。
今もそう思うし、
これから一生なにかにつけずっと思うのだと思います。

でも、好きなんです。から、仕方ない。
し、やりたい、やっていきたい。

学生時代の恩師には、
「お前は『好きの力』が強い。
それでどんな壁でも越せる」といわれました。笑

とりあえず、この「好きの力」はなにかにつけ、
私の創作の武器のようです。

好きなものをもっと好きに。
嫌いなものも好きに。
その力で、これからも書いて参ります。

いつもコメント本当に嬉しいです。
ありがとうございます〜。
桃♪⇒guppie様
2008/12/05 00:38
こんばんは.
「花と咲くか、月と欠けるか」・・・ ああ,肝心の決め台詞,こんな凄い言葉が記憶から零れ落ちてしまっているとは,何とも情けないですね.桃♪さんに教わって,モヤッとした気持ちは晴れましたが・・・「嫌いなものも好きに」・・・ あー,耳が痛い(苦笑).私ももっともっと「好きの力」を研ぎ澄ませないと.天性の力が弱い(無い?!)分,いろいろな刺激のある環境にできるだけ長く身を置くことができるよう努めたいものです.
でも・・・ 桃♪さんも観劇スケジュール厳しそうですが,こちらもアップアップです.何とかしないと(何ともならんのですが(笑)).
guppie
2008/12/05 02:12
私、最終的にはなんでも「好き」に辿り着くんですが、
まず、人や物を見ていて、まず「嫌なとこ・駄目なとこ」の方が
目についてしまうんです。根性ワルなので。笑

やから、ちょっとでも「苦手」「あかんかも」って思ったものこそ、
見たり、近寄ったりする努力をしようと・・いちおう。笑

「嫌い」「駄目」が先に見えるからこそ、
それ以上の力で「好き」の力を押し通して、
黒い気持ち悪い気持ちは消したいなぁと。

嫌やもん、「嫌い」とか「うざい」とか「だめ」とか。
すぐにその感情って出てまう&出やすいけど。

人間が出来ていないので、
すべてのもの・ひとを好き!にはなかなかなれんのですが、
ちょっとでも努力。

じゃないと、好きな物・ひとつの物だけ見ていたり追っていたら、
自分の世界ってめっちゃ狭くなると思うので。

・・と、思ってはいても、全然出来てません。笑
桃♪⇒guppie様
2008/12/05 20:47

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