桃花舞台

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zoom RSS 大衆演劇への旅

<<   作成日時 : 2009/06/13 06:56   >>

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『大衆演劇への旅 南條まさきの一年二カ月』を読みました。
なんだよ、ちくしょう、ちょっと泣きそうになったじゃないか。
なんでかな、わかりません、が、そないなりました。
「なんでかな」の理由は、きっと、いっぱいあるのでしょうが、
今、己の中でまとまっていない。頭、わるい。
ワシは頭より先に気持ちが動いてしまう人間なので、ばか。笑。

先週舞台を拝見して、どうしてももう一度ちゃんと読みたかった本。

以前、本屋でガチンコ立ち読みした。
ちょっと気合いの要る値段なので、
腰を据えてガチンコ立ち読み。本気読み。
と、いうより、読みすすめるうちに、
そこが本屋やとか今悪いことしてるとかなんて忘れて読んでしもたという方が正しい。笑

が、そんなのちゃんと読んだなんて言えねぇ。

舞台を拝見するたびに、より興味が深くなり、何度も本屋行ってた(最低)。
が、先日、講演会、そして、公演を観て、もう辛抱堪らんようになって(何が?)、
「ちゃんと読みたい」!

画像


ひらめいて、図書館で借りた。
そしてじっくり読んだ。

面白かった!

「大衆演劇の内側が知れるから」?
うん、勿論、でも違う、それは表面だけ。

そうじゃなくて、これは、「自分」というものについて記した読み物。

いや、読み物という表現が正しいかどうかは定かではないけれど。

あまりにいっぱいのことを感じて、まだ、頭の中でまとまってない。
なんで、こんなにぐっときたんか、わかってるようでわかってない。まとまんない。

アホーとカラスが鳴いている。
悔しいので、なんとなく、思ったことを書いておく。

ワシ、大衆演劇にとても興味を持っている。
それがなんでかはよくわからない。

変な話、はじめて観たときに涙出た。
きらきらすぎて眩しすぎて涙出た。
あほちゃうかと思った。

年末のくそ忙しい中真っ昼間、
こんな治安の悪い場所にあるこんなちっさな小屋にこんなにお客さんがみっしり入って、
若い子おっさんヤン顔エロ顔、いろんな役者が塗って着飾って女形、女形、
歓声、お金、照明、化粧。

なんじゃこりゃ。
あほちゃうか。

ワシはどんなものにも「のめり込めない」。
いや、のめり込むんだけど、いつも、どこか、醒めている。

だから、笑う。
人を見て、笑う。

でも、これを見たとき、笑いながらも涙が出てきた。戸惑った。

要は感動した。…ん?感動した?

わかんなかったのである、自分自身が。

だから、その後、いっぱい、観にいくねん。

小さい頃から演劇が好きだったから、
舞台の出来や内容、いろんな役者の個性という「舞台上」を見るのも楽しかった。
個人舞踊という、「その人の全てが出るひとつの舞台」も面白かった。

そんなん見て、それを見てる人をじっと見てた。

それを見て、自分ってなんなんか、
なんで笑ったのに泣いたのか、探してた。

面白かったよ。でも醒めてた。いつも醒めたまんまだった。

でもそんな中ワシは好きな役者に出会うてもうた。コロリといった。笑

コロリな自分にとまどった!

でもコロリコロリと追っかけてるのに、まだ冷静なオノレがいる。
でも冷静なのにまた観にいく。
なにしてんだワシは。

このコロリが嬉しかった。

コロリのおかげで皆と同じになったと思った。

でも悔しかった。

ちっさい頃からいろんな舞台のお客さんだった。
いつでもお客さんだった。

やけど、おっきなって、オノレも書くということで表現をすることでお金をもらい、
それで生きていく人間になった。

なのに、
コイツを見ているその瞬間だけは、
やはり表現者桃よりお客さん桃に戻ってしまう。

だから、ちくしょう。大嫌い。笑

と、言いつつも、めちゃくちゃになりながらも観に行く。今も行く。

なのでワシはその役者あの役者ファンでもなければ大衆演劇のお客でもない、
いつでも中途半端、たぶん、これ、一生です。

何見ても。何観ても。

そんなワシだからこそ、この本に、没頭してしまったのかもしれない。

鵜飼先生は実際に劇団に入り、寝食舞台を共にするという、
他の人には出来ひんフィールドワークをやり遂げて、
悩んだり、迷ったりしながら、「自分」を見つけはった。

「南條まさき」と「鵜飼正樹」の間で迷っていて、
いまだに吹っ切れた訳ではないとあとがきに書いておられた。

でも「そうすることでしか見えてこないものもきっとあるはず」、
それなら「書けるかもしれない」。

<その裂け目のようなところから目をそらすことなく、
そこから生じるすべてをひきうけていくこと>
書くことはそこから始まるのだ、と。     (引用)

ぐっときた。

ちいさいときからずっとお客さんで、今曲がりなりにもプロ物書き。
そんなワシにとっては、ヘンな言い方だけど、
観るってこと…ぎゅぎゅっと詰まった狭い濃い演劇やねんけど生活スタイルである
「大衆演劇」を観ることが、フィールドワークで、オノレ探しオノレ作り…なのかも。

…というと、ええように言いすぎか、それともなんだかズレてるか。

…わっかんねー!笑

まさき先生の体験しはった1年半の記録は
そんなワシのどーでもええ思い馳せとは別にして、
若くってリアルで、ひねてて、でも、まっすぐで。

情のある読み物であり、なおかつ、立派な記録でした。

ガッツをいただきました。

お礼を言うついでに、また、観にいく機会があればいいなぁ。


大衆演劇への旅―南条まさきの一年二ヵ月
未来社
鵜飼 正樹

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タイトル (本文) ブログ名/日時
うん、やっぱり、“まさき先生”はかっこいい
「南條まさき」 姿は立派に役者、大衆演劇の役者。 でもそのナカミは社会学者で大学の先生「鵜飼正樹」。 出し入れとか切り替えとか、 そんな器用なことは出来ひんし、する必要もあらへん。 そんなこの方の存在は唯一無二…というとかっこいいが、 この大須の祭でひとり浮いてて、 でも、誰よりもこの祭にふさわしい存在やと思うのです。 うん、やっぱり“まさき先生”はかっこいい。 ...続きを見る
桃花舞台
2009/10/15 04:33
Don’t think,FEEL、大衆演劇/夢芝居花舞台
大衆演劇ってヘンテコ。 綺麗やけど綺麗やない。 決して芸術じゃない。 決してうつくしく品よくセレブで趣味の良い物…ではない。 むしろ下世話で露骨でリアル。 人間が人間臭く人間のまんま出る、大衆、いや、うん、体臭演劇。 だから、でも、それゆえ、ああ、びっくり、綺麗。 汚くって綺麗。それでも綺麗。 舞台=生活=仕事=生き甲斐=趣味、 オール=(イコール)、オール直結。 ほな、そりゃあ出そうと思ってなくても、 いや、出したくなくても出るんじゃないか。 その人間の素が、業が... ...続きを見る
桃花舞台
2010/10/31 12:13
南條まさきの「剣ひとすじ」 それはたぶん鵜飼正樹の「ペンひとすじ」
剣がペンに見えました。 木刀がペンに見えました。 袴姿できりっと踊る『剣ひとすじ』(美空ひばり)。 踊っておられたのは大学の先生。 ううん、ちゃう。あれは大衆演劇の役者さん。 ううん、ちゃう、それもちゃう。 あれは先生、めっちゃ凄い先生。 きりりと木刀を持ち、踊る姿は勇ましい。 でも、振りをひとつひとつ、丁寧に丁寧に踊るその姿からは、 そんな、そんなが、なんとなくなんとなく滲み出す。 ああ、このひとは唯一無二の「役者」さんなんだなぁ。 うわぁ、この方は唯一無二の「学者... ...続きを見る
桃花舞台
2011/05/23 03:19
今、ここで、改めて“まさき先生”のこと。
尊敬する人が居ます。 その人の名は、南條まさき。あ、間違った、鵜飼正樹。 社会学者さんです、役者さんです、文化人類学者さんです。 アタマ使ってはります。カラダ張ってきはりました。 そんなフィールドワーカーさんです。 ...続きを見る
桃花舞台
2011/11/20 14:30

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
最初に涙が出たのは、ノスタルジー? 前世に関係あるのかも(笑)。
私は、最初の頃は、友人の趣味に付き合ってる感じで、苦痛でした(笑)。
まだ、バブルの残り香が多少あったから、お花がねー
見てはいけないものを見てしまった・・・的な(笑)。

南條まさきさん、東京公演はないのでしょうか? 笑。
かや
2009/06/13 13:46
13日の朝日劇場は勘三郎の当たり役「法界坊」をたつみ座長が熱演、ラストの鳴神も素晴らしい演出で盛り上がり嬉しかったです。昨日はうってかわって涙の渡り鳥、うるっときてしまいました...。
圧倒的な練習量からくる勢いをやっと感じることが出来た二日間でした。

二代目タイガーマスク、三沢もそんな年齢だったんですね。受け身の美学を貫いたとかみんな勝手いうけど、あんなバックドロップは認めません!
逆エビでギブアップしない、コブラツイストもダメ、キャメルクラッチは羞恥プレイのひとつ、訳のわからん総合格闘技の進出でレスラーの居場所がなくなってしまった。素人の喧嘩屋がお金をとって殴りあう時代はちょっとおかしいです。
中途半端な逆エビしか出来ひんからあかんのんちゃうん?
リングの中央でこじんまりキーロックを決めてゴロゴロローリングしてたキムイルこと大木金太郎、頭突きだけで興奮させてくれたBブラジルの時代はもう遠い記憶の欠片だけれど...。死んだらあかん...。
Carlos!
2009/06/15 10:22
前世〜?!
違います。笑。

なんでかなと思いながらなんとなくはわかってるし、
なんとなく伝わってるはず、
なのですが、ちゃんと伝えきれないということは
自分自身がまだわかっていないということなのです。

まさきさんですか。
大学の学会等で関東に行かれることはあるかもしれませんが。笑。
桃♪⇒かや様
2009/06/16 02:52
行っときゃよかったなぁ。朝日。
が、いろいろお話を伺ってやきもきしておりましたので、
観劇され満足されたようで、なんだか私もウレシイです。

三沢さんの件はいろんなことを考えました。
プロレスファンとしても、1物書きとしても。
最近報道関係の囲み取材に行くことが多かったので、
その後の報道に関してもいろいろ考えさせられたり…。

コメント、おっしゃりたいことよく伝わってきましたよ。
本当にプロレスお好きなんですね。

死んだらあかんわ。
でもアキヨシが悪い訳でも、ノアの皆が悪い訳でも
お客さんが悪い訳でもない、じゃあ、何が…わからない。

大技、大技。今のプロレスはそんな危なっかしいものを、
簡単にやりすぎている。
それは時代が悪いのか。過剰さを求めるようになった
時代とこの客が悪いのか。
それともレスラー同志が悪いのか。
卵とにわとりです。

プロレスってなんなんやろな、とか、
生きていくって、仕事ってなんやろうな、
とか考えさせられたりもしました。
桃♪⇒Carlos!様
2009/06/16 03:06

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