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zoom RSS HEAVEN-都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン-

<<   作成日時 : 2010/06/22 23:28   >>

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都築響一さんという方の存在を知り、
その仕事…
その書いたもの、撮ったものに触れたとき、
血が騒ぎました。
それはワシが今おぼろげながらも見えてきて、
掴みかけてきた嗜好、思考というか、
それに近いものをこんなにカタチにというか、
なんと言いましょうか(笑)。
共感というか、
ワシの頭の中、心の中、
いや、血の中ににあるソレを、
ハッキリとした形で、
ヒネクレた目線ながらも、どうしようもない愛を持って、
けれど怒りと、焦りと、自分がやらなきゃ誰が!という使命とを持って、
胸を張り、誇りを持って、ここまで世に出してきた、
そのことに。

ぼんやりと名前だけは知っていたその人とその活動ぶりを
知るきっかけとなったのは、
これもまた不思議な縁で親しくしていただくようになった
京都文教大学の准教授・鵜飼正樹先生からの御縁。
(大衆演劇役者“南條まさき”さんとしてもお馴染みですね)

鵜飼先生もまたその活動ぶりを知ってから
ワシにとって、物凄く血の騒ぐ存在となったのですが、
(直接教えを受けた生徒ではないのですがね)
それはここでもしつこく書いているので、今は置いておく。

その鵜飼先生がこの春まで所長を務めておられた
「人間学研究所」の公開シンポジウム、
これで講演(「老人よ大志を抱け」 20103.7)をされたのが、
この都築響一さんだったのでした(Click1! &2!)。

都築さんは
「現代美術、建築、デザインに加え、
生活や文化に関わる広範な分野を対象とした執筆活動、書籍編集を展開してきた編集者」。

なんだかアーティスティックに聞こえる。

けれどそんなカタい漢字、似合わない。(知り合いでもないのに失礼ですが。笑)

少し遅刻して入った講演会でプロジェクターに変なジジイの写真ばかり映して、
ちょっとオネエ言葉でたっのしそ〜に喋っていたのは、
タコヤキのようにまるい裸の大将のようなおっちゃん、にいちゃん?
いや、どっちかわからん、どっちでもある、え?もう50超えてる?えぇ?

日本全国に居る、何か一つの物事に脇目もふらず一心不乱に、
迷惑なまでに打ち込んでいる気の狂った(※いい意味で)ジジイを取材した本。
そのジジイを「訳が解らないんですよこのひとは」「どうしようもないジジイなんですよ」
と言いながらも、そのジジイから我々が学ぶ(べき)ことがそれとなーく伝えてくれた、
伝わってきた。

その中に先日ここにも書いたジイサンAV男優“安田老人”(Click!)が入っていたことは
言うまでもなし。笑

その際「新刊出ました」と宣伝していたのは、
日本全国にある濃ゆいスナックのママさんに話を聴き、書いたという
スナック本(Click)。笑

司会をする鵜飼先生に「今はどんな活動を?」と訊かれたら
「今はアサヒカメラという雑誌で、日本全国にある『来夢来人』と書いて
ライムライトって名前のスナックばかりを歩いて取材してます。
異様に多いんですよ、ライムライトってスナック」と茶化す訳でもなく
マジメに、いや、やっぱりちょっと茶化しながら答えてはった。

どっかーん。

胸に大砲、いや、血にウイスキーをぶちこまれたようになり、
ニタニタ、わくわく、ゾクゾクが止まらなくて、以降、
その著書を手にとるようになりました。

そして出会ったのが、『夜露死苦現代詩』。

暴走族の制服の刺繍に書かれた文句、痴呆性老人の書いた呟き(=詩)、
見世物小屋の口上、ラップミュージック、エロサイトから来る出会い系メール…

そんな誰も目にしているのに誰も目に止めない、
芸術じゃないのに何よりも芸術なもの、

そんな“言葉”を集め、考察、問題提起をする、でも読み物としての文章でする
その本に、惚れて。

惚れて?

いや、血が騒いで。
(うん、これくらいの書き方にしておきますよ)

ああ、どんどんと。どんどんと。…ね。

そんな都築響一さんのこれまでの膨大な活動をまとめた本、

…の形をした展覧会が、先月から、広島現代美術館で開催されていて。

美術館まるごとを、一冊の本に見立て、
これまでの活動(各著書)をひとつずつ、意味ある順に構成して、
またひとつの、おおきな、おおきな一冊=展覧会に、してあって。

タイトルは『HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン』。

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展示物、どれも、絶対、アートじゃないんです。

皆、いわゆる“しょーーーもないもの”、
“どーーーしょーもないもの”なんです。

そして。

普通だったらこんな公の美術館には決して展示されるものではないものばかりなんです。

そんなの、おかしいのに。

そう、おかしい。

どんなアーティスティックなものか知らないが、
どんなゲージツ品か知らないが、
ワシらは尊そうなもの、いわゆる一般的に高そうなもの、凄そうなもの、
珍しいもの、ステキそうなもの、をありがたがる、観たがる、持て囃す。

そんなの意味さえわかんないのに、わかったふりして。

で、自分たちのまわりにあるものには目も向けない。

あるのに。見ようともせず、見ようともしないのに、
しょーもない、と決めつけて。

結果、それらはなくなっていったり、すたれていったり。

俗だ、悪だ、と、勝手なレッテルを貼られ、追いやられていったり…。

そうじゃない。

そうじゃないんだ。

“ホントウのもの”(と言う言い方はちょっと語弊があるけれど)
ホントウのものは、きっと、こういうものにこそ、ある。

何気無いもの、どうしようもないもの、
さらには、低俗だと決めつけられているもの、
もっと言うと、そう思われて下の方へ、暗い方へ追いやられていったもの。

そういうもの、
そういうものにこそ、

“本質”がある。

そしてこの国、「ニッポン」はそういうものからこそ、もっと見えてくる。

それらはもうホントにどーしょーーもないんだけど、

でも、

でも、

…素敵じゃない?

そんなものたち、そんなバカで愛しいものたちを追い、撮り、書き、集め、

そのまとめたものが、今、そこに展示されてあるの。

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ワシ、その空間で、爆笑しながらも、ゾクゾクしました。

著書もいくらか読んだし、それがカタチとして展示されているから、
内容は知っているものも多かったのだけれど、

なんだか、ワクワク、ぞくぞく、
公の美術館、シーンとしているそこなのに、ゲラゲラにたにた笑いながらも、
「うわぁ」でいっぱいでした。

ええなぁって、おっもろいなぁ、たっまらんなぁ、って。

勿論、都築さんが。

せやけども、人間ってもんが。

ばっかだなぁ(笑)、って。

そんなワシも、人間なのだ。

うふふ、なのだ。笑

さて、騒いだ血をどないしましょうかね。

嬉しいな。楽しいな。

たぶんしばらく、いや、ずっと静まることはないと思うので、
さぁ、これは、今後、思い出しては滾らせ、日々、模索&精進していきましょうとも。

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長くなりました。ああ。

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