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zoom RSS 浪花しぐれ、大衆演劇界の“春団治”へのラブレター

<<   作成日時 : 2010/08/17 04:03   >>

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画像ニタァっと笑って言いはった、「私のテーマソングです」。
そして歌い出したのは『浪花しぐれ「桂春団治」』。
酒も呑めなきゃ女も抱けぬぅぅぅぅ、
そんなど阿呆は死になされぇぇぇぇぇ…。
きゃあ!ってもうその瞬間惚れて、
タマラン!ってもうその瞬間笑って、爆笑、
でも目、ウルッと来て、でも、ニタニタ。
嬉しい、おもろすぎ、アホっぽすぎ、
せやから、かっこよくって、素敵で、メロメロ。
…ああ、“芸人”だ。
ワシが「芸」、いや「人」というもんを面白がり、愛してしゃあない理由。
「ケッ」て言いながらも惚れてもてしゃあない理由、
そんなもんを見せてもろた、もろてる気がしたのです。
いやァん、もう、ア・イ・シ・テ・ル。笑

やっぱり大衆演劇ってヤツが面白くて、
暇を見つけては、てか、いや、暇はないんですけど、
「あー、もう、行くのん面倒臭い」
「もぉええわぁ、だって観に行ったら疲れるもん」
でも「え?また行くのって?しゃあないやん、おもろいねんから。
え?仕事?ええねん、帰って寝ずに夜中書いたらええねんから」…なんて。

…冷めたコンジョワルのくせにアホなんです。

あんたも好きねぇ、あ、はい、好きです。

いや、好きじゃないです、だって、うっとぉしいもん。

ちいさい頃から訳あって(あ、ないか。あるけどない)
いろんな≪舞台≫を観てきたワシが今、
なにより(は言い過ぎ?)面白がっているのが大衆演劇というヤツ。

んー、なんだろ、“原点復帰”というヤツでしょうか。

いや、そんな大そうなもんやないですね。

そんな大そうじゃないから、俗でアホで、下世話だから、面白い訳なんですから。

原点…というか、ちっこい世界の中で全てが“剥き出し”な感じがね。

剥き出し。裸。素。…芸…“人間”。

きゃあ、きれい、かっこいい、最高、頑張ってる姿が好き、私大衆演劇ラブ…
と、いう皆(それがあかんのではなくそれがいい。それが普通やと思う)には
「はぁ?」「何ヒネくれてるの…性格ワル」と思われるかもしれませんが(笑)、
でもワシがこの世界を面白がり、飽きず、ぴーぴー言いながらも追ってしまうのは、

綺麗じゃないけれど綺麗、綺麗だけど綺麗じゃない、だからなのです。

きっと、知らない方がいいこと、いっぱいあるのでしょう、芸の世界は。

以前ちょっと仲良くしてくれはった某役者氏もそない言うてた。
(だから、なのに、君が残念極まりないブログをやってはることをワシは否定しない!)

でも、そんな下世話趣味と品のなさと、
綺麗事やけど綺麗事言うてられないのが(客も芸人も両方とも)
芸の世界、芸をして生きていくこと、いや、人が生きていくことやとワシは思うの。

でも、でもでも、
いや、だから、それすら塗って塗り込めて白く白く塗っちゃって、
それすらさらにもっと綺麗に見せる、いや、魅せる!のがこの芸の世界、
…の深さ面白さだとも思ったりするの。

…だから綺麗、それでも綺麗、

だから面白いんだ、ワシには。

そう、「私」が私の好きなことで生きていくってのは、キレイだけじゃ、無理。

例えば情。例えばお金。例えば性(せい・しょう)。うわぁー…喜怒哀楽愛欲悪、七情。

それをテクニックとレトリックで塗り込んじゃえ、惚れさせちゃえば勝ち。

芸人なんて、自意識過剰な人間の中でもさらにもっととても異常に自意識過剰なんだもの。
そじゃないと、てっぺんなんてとれないんだもの。

きゃあ最高って言われるため、生きるためなら何だって。

なんて汚いんでしょう。

けれど、ああ、だから、美しいな。

ワルイ。
けれど、ワルくないよな。

そんなぐちゃぐちゃどろどろうにゃぁ〜が、
ぎゅぎゅぎゅっと凝縮されたちっこい世界…
舞台=生活=仕事=生きがいの大衆演劇の世界からは
なんだか丸見えというか、塗ってても、塗ってるから余計に、
漏れ、滲み、浮かび、出るような気がするのです。

あの笑顔の向こうにね。

ヤクザな人と皆が恐れ背中の傷跡見たけれどそれは心の古い傷。
一人前に愛される程綺麗な人間じゃないけれど涙ぽろぽろ何人前?

…あ、こりゃ皆さんがお好きな『戻り橋』の歌詞ですが。笑

芸。

芸人。

人間。

生き方。

仕事。

人生。

…なんだか、いや、絶対、ぜんぶ舞台に現れちまう(気がする)よね。

滲んで、漏れて、溢れて、どろどろこちらに流れ込んできて、

クラッと来て、グラッと来て、

あー、あかん、ここで流されたら共に堕ちるぞっ。ええい、でも、いいや、心中覚悟だ。(えぇ?!)笑

だから、「もぉええわぁ、だって行ったら疲れるもん」

でも、「しゃあないやん、おもろいねんから。
え?仕事?ええねん、帰って寝ずに夜中書いたらええねんから」と言いながら、
「てか、これもワシにとってはある意味仕事やもん(?!)」と、追うてまうのです。笑

そんなの感じずに舞台上だけ、きれいなもんだけ受け取ってきゃあ言うときゃいいんでしょうけれど。

でも、ごめんなさい、ワシ、感じやすいタイプなのォ〜。

嘘。そうじゃない、ワシ、ワシも書くという芸人なの。

ヤラれるのん嫌なのに、攻めたくなっちゃうのォ〜。

嘘。そうじゃない。愛するアナタ(方)をワシの筆に修めたいの。

芸ってなんやろ、
いや、それよりもっとおっきなこと、
人ってなんやろ。
それを見たくて、知りたくて、感じたくて。
いや、違う、知れるから、感じられる(断定)んだ。

…あんたも好きね…あ、はい、めっちゃラブ、愛してるのだ。笑

冒頭の『浪花しぐれ「桂春団治」』…
某素敵役者が千秋楽にちょいと照れながらも朗々と歌ったそれは
そんな“芸”“芸人”ってのを、
ぎゅぎゅっと1曲に詰めて歌いはった…ように見えた曲でした。

でも格好良く着流しで、とかすっぴんで、とかじゃないんだよ。
マンボ踊るの?橋幸夫のメキシカンロック?あ、それともパタリロ?マリネラ王国出身?
みたいな、ケッタイな洋装でさ、
レース?ネグリジェ?わっかんないようなそれに、しかもなぜか帽子まで被ってさ。

訳わかんない。

けど、かーっこよかったんだ。

「わいは女が好っきや。ほんっまに好っきや(ニヤニヤ)」。
客席から、「そうや!」なぁんて野次飛んで、そしたら嬉しそうにまたあの笑顔でニタァって笑いはって。

…うわぁ、キモチワ…いえ、タマラナイ。笑

うまいもん喰うて呑みたいもん呑んで、女が惚れてきたらこっちも惚れたる、
これがほんまの芸人や。

わいはなぁ、この○○(ここにはあなたの好きな役者の名前を入れてね。笑)はなぁ、
口が身上や。

…ってかっこよく台詞キメてくれはったのに、

2番になったら、どろどろ、ちょっといっぱいいっぱいになったようにも見えて。

ああ、きっとそれは
それでも舞台に立つ、立たないといけない、
立ちたいけど、好きだけれど…
そんな、苦しさ切なさ、しんどさだろうか。

それともそれは情に絆されちゃったワシの勝手な深読み? ねぇ、オジサン。

どいつもこいつもわいの心のわかる奴は一人も居れへん…のかなぁ。

そして最後、いっちゃんええキメ台詞、

「わいは舞台に命を賭けてるんや」

うん。

「この○○の女房は…」

うん、うん。

「(微苦笑して)とりあえず、ま、とりあえずですけどね…(キメて)大衆演劇じゃい!」

拍手!笑。

とりあえず、ま、とりあえず。

この照れっと笑った、微苦笑の裏には、何が隠れてるのかな。

うあー、

芸人だ、

恰好いいな。

…グラッと来そう…いや、来てもうたわ。

あの瞬間からかなぁ、
ナニカがどろっと漏れ出した彼、いや、彼が象徴する「芸人」というもの、
「芸」ってもんの凝縮、原点みたいなもんである(とワシが勝手に思ってる)
大衆演劇の面白さにより深く、より堕ちたのは。

で、そんな春団治、いや、春団治たち(複数形にしとこか。笑)に夢中なのです、ワシ。

でもね、そんなワシも女・春団治なんだよ。

だからね、まだまだ、あれこれ、これから追います、書きます。

うふふ、ふーっだ。笑



http://www.youtube.com/watch?v=1cO1nrycQh0
歌詞→http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=92779

◆omake◆
お知り合いのちんどん屋さん「東西屋/ちんどん通信社さん」もにぎやかに演奏されていました。
ちんどん版『浪花しぐれ』もなかなか味がある。



http://www.youtube.com/watch?v=g-j5m4gsq5o

…林社長(トランペット)、やっぱ、いつ観てもかっこいい…。笑

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と、たまにはちょっと素直でストレートな記事もあげておこかと。笑
でも素直でストレートにすると…長くだらだらとなるんだよね。わはは。笑

素敵な春団治(ここは複数形にはしない!)に出会えて、ちょっと嬉しかったりしています。笑

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Don’t think,FEEL、大衆演劇/夢芝居花舞台
大衆演劇ってヘンテコ。 綺麗やけど綺麗やない。 決して芸術じゃない。 決してうつくしく品よくセレブで趣味の良い物…ではない。 むしろ下世話で露骨でリアル。 人間が人間臭く人間のまんま出る、大衆、いや、うん、体臭演劇。 だから、でも、それゆえ、ああ、びっくり、綺麗。 汚くって綺麗。それでも綺麗。 舞台=生活=仕事=生き甲斐=趣味、 オール=(イコール)、オール直結。 ほな、そりゃあ出そうと思ってなくても、 いや、出したくなくても出るんじゃないか。 その人間の素が、業が... ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この歌、あか〜ん。ポワゾンです。危険、危険。
今、とても警戒してるんです、この歌。
これ、いい声で歌われたら、腰がくだける。理性ぶっとびます。
ヘンテコな格好だったら、まだ大丈夫かもですけど。着流しは堪忍。
この記事読んでめちゃ、動揺してます。もしかして、確信犯??

ところで、桃さんの壮絶な仕事ぶり、気づいてましたよ。
いつも尋常じゃない更新時間ですから。
本当に本当にありがとう。

それなのに、それだからこそ、「よく働き、よく遊べ」で、
ちゃあんと「遊んではる」
(いや、ほんま仕事ですよ、こんだけ物考えながら観ておられるのですから。。)

お仕事の原稿もあるのに、ブログも、コメントも完璧で。
いつか、本業のほうもお仕事にも触れさせてもらいたいものです。
いえ、もしかしたら、TVで、ラジオで、舞台で知らないうちに受け取ってるのかもですね。

まさに女・春団治。かっこいい生き方。
桃さんの場合、何、差押さえの紙は手に貼れって啖呵きりましょか??
かっこいい〜。
でも大変よ。うっとうしいよぉ(笑)。
「惚れてきたらこっちも惚れたる」んよね?ね?
よろしうに。お見捨てなきよう!

ひつまぶし
2010/08/17 12:13
これかかると、どんなの見せてくれるかな、と期待しますが、歌うのは難しいですよね。
歌に自信ある方なんですね。


皆さん、それなりに面白いのは、歌の魅力か、春団治の魅力か。
芸人の憧れなのかなぁ。

今の役者さんて、一般常識から外れたような所があっても、
生活優先的な所もあって、破天荒には生きられませんもんね。


そういえば、坊ちゃんとこ(いいのか?この表現^_^;)の、愛に飢えた男の方…
座布団持ってきて、座ったまま1曲観せてくれました。
もう1度観たかっけど、リク出来ないんで諦めました(笑)

蛇足乍ら、『赤橙黄緑青藍紫』は虹の七色(笑)


まの
2010/08/17 18:40
ヘンテコな恰好だからこそ、
カブいてはるからこそ、
より、伝わるものが(私は)あったのです。わは。

生業の書き物系ですか。
うん、うん、もしかしたら知らない間に触れておられるかも。
ああ、でも関西のがほとんどだからなぁ。
あ、でも某チェーン店の広告は…お耳に触れている、かも。
いやいや、でも、まだまだ、雑文ばかりでごさいます。
春団治に、ならなきゃね。
ワシも「テーマソングです」ってニヤリとしなければね。笑。

ん?惚れてきたらですか?
はい、勿論。
てか、ワシは惚れっぽい…惚れたらシツコイし
かつ、純粋一途(?!)なので、
惚れてこられなくてもこっちから惚れます。

学生時代、最もお世話になったセンセにも、
「君の書くパワーの源は“「好き」の力”や、それや!」
と言われたのです。

好きの力。ぱわー・おぶ・らぶ。
ひねくれてやんと、
素直にまっすぐにいろんなもんを、
無性に、いや、無償に愛さなきゃ。うふ。です。笑。
桃♪⇒ひつまぶし様
2010/08/18 02:00
憧れ、なんですかね。
うん、憧れですね。

愛さん、この曲されたのですか?
うわぁ、いいですね、観てみたい。
きっと、とても、素敵。
坊のところに居なくてはならない役者さんですものね。

虹の七色。
そんなんに絡めて以前ここにも書きましたね↓
http://momo1122.at.webry.info/200907/article_21.html
…あ、ネタ、かぶってる?

いや、でも、これは“春団治”ということで。オッケイ?笑
桃♪⇒まの様
2010/08/18 02:05

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