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zoom RSS あなたの橋ものがたり -『戻り橋暮色』-

<<   作成日時 : 2010/09/03 20:06   >>

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大衆演劇の舞踊ショウのお好きな方がお好きな曲に
大月みやこの『戻り橋暮色』があります。
子連れの女とその子供と、
いなくなってしまった誰かわからへんお父ちゃんのお話。
いや、その女の気持ちを歌う、あの物語。
台詞入りで、まるで曲やのにお芝居みたいになっていて、
せやからちょっとお得感、いや見応えがあって、
いやん、なんだ、ちょっと感情移入しやすくって、
観る方も踊る方も、なので、ちょっと入り込んで、入り込みやすくってさ。
で、これがかかると「来た!」って思う方は少なくないはず。
&、初めて聴いたとき「この曲なんて曲?!」って調べた方は少なくないはず。笑

こんなんはね、
ちょっといろんな経験、ある程度の芸歴、
いや、ある程度の歳いかないと踊られへんのちゃうか、
あ、いや、踊りは踊れるよ、カタチにはなるやろうけれども、
でも伝わるもん伝わる踊りにはなれへんのちゃうか…
と、ワシは思っているのですが、
そんなワシでも結構ぎょうさんの役者さんがこれを踊るのを観ました。

10代の子ぉ、イケメン、女座長、おじさん、大舞台の役者…。

うすっぺらいのんも、無性にリアルなんも、ただ綺麗なのも、
なぜか客席からニコニコ笑顔で出てくるのも、色々観ました、
そして、そのたび、色々感じたり、納得いかなかったり、ええなと思ったり。

きっとあなたもあなたのお好きな『戻り橋』があるはず。
モノ思う(思わされる)『戻り橋』があるはず。ね、でしょう?笑

演歌というのは、
そしてその演歌を使って踊ることで自分をアピールする舞踊ショウというのは、
お客さんをいかにひきつけるか…
それは己の魅力をありあらゆるテクを使ってアピールすることでひきつけるか、
それとも曲に歌われている世界ってヤツを作り上げてそれを提供してひきつけるのか、
それはその役者の好みと技量、やり方次第で、
決してどちらが偉いどちらが正しいどちらがレベル高いなんてないと思うのですが、

要は「いかに引きつけるか」!

つまりは、

いかに「私(役者)」の世界を「私(客)」の世界へ繋げる…リンクさせるか…

だと(ワシは)思うのですがね。

ほな、いかに共感、感情移入、肩入れ…気持ちを“こっち”に動かさせるか。

それは普通は「いやぁん、色っぽい、かっこいい、綺麗〜」でええんやろう。

そう思わせたら、はい、「GET」やろう。笑

けれども、こういういやがおうにも物語的な曲となったら
「お話世界の主人公(この場合は“子連れの女”)に肩入れ、思わせるか」
それとも
「そんな物語の主人公を演じている“俺”に肩入れ…なんらかの気持ちを思わせるか」
になってくる訳で、

ほな、後者の場合、その役者のバックグラウンド的なもの…
知られている範囲の情報、
今彼が置かれている状況・役者としての状況(客に見える範囲、知らされている範囲での)
って、結構大事になってこない?

いや、そんなのとっぱらって「踊り!」だけ観なあかんのかもしれないけれど、
そこは、いや、そこが情報錯綜の舞台=生活=仕事「大衆演劇」だからの面白いところ、
舞台に立つあなたはこれこれこんなあなただという目で観る、面白さでさ。

せやから「ちょっと○○くんには『戻り橋』はまだ似合わんのちゃうー?」
「あのひとバツイチやから妙に真に迫って似合ってるわぁ」なんて
言う感想が出たりなんかもする。笑

踊ってる方からしたら、
余計なお世話お前に何がわかんねん放っといてくれたまたま踊りたかってん好きやねん
…って感じでしょうけれど。

いや、でも、そこがまた「大衆演劇」、その舞台、役者とお客さんなんですよねぇ。
(※あ、あくまでもワシの観ていての感想ね)

…と、前置きが長くなりましたが。

そんな、皆の大好きな、台詞入り、ちょっとお話系舞踊、
つまりは皆が自身と自身の好きな役者を、
観ているだけやのにぎゅぎゅっと感情移入してしまうような曲のひとつである
『戻り橋暮色』、さて、あなたは、どなたのそれがお好きでしょう?

いや、あなたの好きな役者さんの『戻り橋暮色』はどんなのでしょう?

グラッときて、それは今でもあなたの心に何かを残してますか?

ワシはね、これまで、その役者が好きやから、観てただけやけど知っているから、
「NO.1戻り橋」(なんじゃそりゃ。笑)がありましてん。

でもね、人って変わる。
それも、良い風に変わる、変わってくから良い、嬉しい。
役者だって人間、もはや人間的に好きってくらい好きだと、
より、その変わっていくのが嬉しいと思う。

舞台に出ている方も、観ている方も、変わる。

と、思うに、そう変わった「今」の彼に、『戻り橋』は、似合わないんだよなぁー。

あ、人が見たらどうかは知りませんで。
こういう風に観てきて、こういう観方をしている、こんなワシだから思う、似合わない。

ワシが1度だけ観たあの、びっくりするくらい綺麗で、「お話」で、
せやからグラッと来てその時の自分の状況なんかも含めて妙に感情移入してもた
あの『戻り橋』はもう、今は絶対観られない。

そう、これは大衆演劇、「瞬間芸」!

…だから、面白い!

でも、だからダメとかさ、だから役者としてダメとかじゃなくてね。

…けれどさ。

ああ。ワシ。

戻りたいとは思わないし、戻るつもりはない、ワシも前へ向く、前へ進むワシは、
だからこそ。
いや、でも、だからこそ、そんなワシはね、見つけちゃったの。

そんな色々がいやおうなしに滲む漏れる、
今までの生きてきたもんとかバックグラウンドとかが嫌でも出てしまう(ように見える)
お腹いっぱいな「台詞入りお話風舞踊」…の中でも、皆がこぞってやる、
皆がこぞってお客さんの気持ちをこっちに向かせようと(向かせやすい!)やる、
あの、ベタな、『戻り橋』を、

ああ、今のアナタで観てみたい!そんなアナタをもっと観てみたい!観せてくれ!

…と思う人を。

あなたじゃなくて、
これまでNo.1でいてくれたあなたじゃなくて、

アナタのそれを、観てみたい。

…と思う人を。

まだ観たことないんだけどさ(ないんかい)。笑

でも渡っちゃうよ、この橋渡るべからずな戻り橋、もしかしたらくらやみ橋。笑

…って、そんなワシのことはどうでもいい、どうでもいいんですよ。

あなたの戻り橋、
戻ってはいけない、これからを生きていくあなたの戻り橋は、
誰の、どんな橋ものがたり?

なぁんて…、

心ゾワゾワざわつかせる、ワルぅい記事で失礼いたしましたね。やーい。笑



大月みやこ/ひとり舞台: 歌と語りで綴る: 橋物語 十抄
↑このCDな、ええねん、確かにええねんけどな、お腹いっぱいになるねん、贅沢ね。笑

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せやけど大月みやこは面白いですよね。
顔が怖い。そして声もたまに怖い。でもそこが雰囲気あって独特でいろっぽい。

今度お隣の演歌番組のゲストで来る機会があったら、生で会わせてもらいたい。行ってやるっ。笑

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虚実皮膜の『夢日記』、「あなた」の「私」の『夢日記』
「お涙頂戴」が嫌いです。 けれど『夢日記』は好きです。 大月みやこの『夢日記』は好きです。 あ、ちょっとちゃいますな、 大月みやこの『夢日記』での個人舞踊は好きです。 誰の、と言われたらサテ、ですけれどね。 だっていろぉーんな人が踊りますやんか。踊ってはりますやんか。 あなたの頭の中にも「この人っ!」てのがきっと居てるはず。 ほら、ほら、頭の中でその人っ!が今、踊り始めたはず。 うん、私も。…って、あれぇ〜?!笑 ...続きを見る
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桃花舞台
2012/07/01 23:20
橋のたもとの女とその役者とワシ-『戻り橋暮色』の笑顔-
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桃花舞台
2013/07/22 23:58

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
長い?前置きの後。
そうか渡っちゃうのですね、くらやみ橋かも知れない橋を・・・。

人生勝負に出るときはでたほうがいい。
大体そういう時ジブンのカンは信用してダイジョウブです。
ケセラセラ・・・
って、どこから目線じゃい。
ひつまぶし
2010/09/03 22:28
実は・・私、あるんですよ。『戻り橋』で泣いたこと。

しかも、初めて観る劇団、役者さんで。
さらにしかも、あとで24歳と知ってびっくり!そーゆーこともある。笑

彼は、正統派ではないのかな。情感で見せるタイプ?なんだけど、しつこくない。
その後、泣くことはないけど、面白いもの観せてくれます。
でも、いっちゃんの役者さんではない。
そーゆーこともまたある。笑


てか、橋シリーズ聴く度、三島由紀夫の『橋づくし』思い出して、別の意味でニヤリとなる。

私は、失敗する口かな。
桃さんはきっと、渡り切るよ。 その時のお願い事は? 素直にね。笑


まの
2010/09/03 23:22
前置きちゃいまっせー。
勝負?勘?はてさてさて。笑

くらやみ橋から、私はなんも捨てません。
あの娘酒でも呑ませてみぃな、誰とでもすぐ…という訳にはいきません。
残念ながら、お酒、強いので。笑
これから一人…いや、何かあるときは誰か道連れにします。うっふっふー。
桃♪⇒ひつまぶし様
2010/09/04 01:54
わぁー…
よくありそうで、ないような、
そーゆーこと、観てみたァい。

三島由紀夫ねぇ…。笑

渡り切りますか?んん、なんのこと?
どこを?どれくらい?どぉやって?
石橋を叩いても渡らないタイプですが(ホントよ!笑)、
ものすごくほっそい吊橋とか見っけると
「わぁー!」「うきゃー!」と面白がって突進してしまうタイプです。

ありがとう。

渡ればそこにはきっと今と違うおもろいもんが見えるはず。笑
桃♪⇒まの様
2010/09/04 02:01
さすが目のつけどころがいい。私も演歌のCDなどほとんど買わない人がこの曲だけは探しあて買いました。
本当に目線が渋すぎ。
哀川様が踊りましたが、本当に感動ものでしたよ。
桃様はどのかたがしびれたのでしょうか?
最近、大衆演劇殻、離れてしまって寂しいかぎりです。
桃様のブログ楽しみにしてますよ〜〜〜〜。
ゆあです
2010/09/04 21:39
離れてしまわれているのですか?
ぼちぼち、ゆっくり、
これからもじっくり楽しめるといいですね。

哀川様が踊られましたか。うわ、観てみたい。
想像するだけで情感たっぷり、見応えのありそうな戻り橋ですね。

また遊びにきてください。
楽しんでもらえるように、無い知恵、絞ります。笑
桃♪⇒ゆあ様
2010/09/05 02:49

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