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zoom RSS 虚実皮膜の『夢日記』、「あなた」の「私」の『夢日記』

<<   作成日時 : 2011/01/31 21:44   >>

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画像「お涙頂戴」が嫌いです。
けれど『夢日記』は好きです。
大月みやこの『夢日記』は好きです。
あ、ちょっとちゃいますな、
大月みやこの『夢日記』での個人舞踊は好きです。
誰の、と言われたらサテ、ですけれどね。
だっていろぉーんな人が踊りますやんか。踊ってはりますやんか。
あなたの頭の中にも「この人っ!」てのがきっと居るはず。
ほら、ほら、頭の中でその人っ!が今、踊り始めたはず。
うん、私も。凄いのんが。…って、あれ?!笑

「曲」だけど「お話」ですものねぇ。
大月みやこさんの曲はそんな曲が多い…ような気がするのですが
(ん?「橋」シリーズの印象が大きいせいかな)
これもその中のひとつ、
その中でも、特にドラマチックな「お話」。

そう、この曲は言わずと知れた、あの湯村温泉の「夢千代さん」のお話を元にした曲。

っつーか、ドラマ(映画もね、舞台もね)『夢千代日記』の作家さんである
早坂暁さんが作詞(ということは私も調べてからわかった&びっくりしたのですがね)

あの有名なドラマは私は観たい観たいと思いながらまだ観られておらず、
そしてあのドラマの脚本も、見つけ、読もう読もうと思っていながら読んでおらず、
(なんてのは言い訳でしかありませんが。観たいわぁ!はよ観たいわぁ!)
逆に昔行った湯村温泉から夢千代さんを知ったという、
なんちゅうかもう風情のない人間なのですが、そんな残念な私のことはさておいて。笑

夢千代さんは被爆二世。
母親のお腹ん中で原爆症を被爆して、
ドラマ上の設定としていくつくらいかは知りませんが、余命2年(3年やっけ?)

あ、夢千代さんを演じるのは吉永小百合さんね。…く〜、ええなぁ。

そんな夢千代さんの毎日の、日記。ブログ…じゃなかった日記。 ってな訳で『夢日記』。

…毎度のことですが、説明ってつまんないと思うので、ざっくりですみません。笑

歌!ですからね。演歌!ですからね。
あ、あの、これ偏見かもしれませんが、
より数分間の中にドラマがドラマチックに描き出されるというか、繰り広げられているというか。

なので、これ、
聴いただけだと、
夢千代だろうが早坂暁だろうが知ったこっちゃない、知らない、
けれども「いやぁ〜、なんか、切ないわぁ。寂しそうやなぁ。かわいそやわぁ」みたいにすらなる…かもしれない

そんな雰囲気の、曲。

ほんでまた、あの大月みやこさんの幸薄そうなあの声と唄い方がまた…なんというか…ねぇ?
(※この場合の「幸薄そう」はいい意味です、褒め言葉です)

そんなこんなで、大衆演劇の踊りでもよく使われます。のを、私は(私も)よく、観ます。

我々客席の気持ちをかきたて!かきたて!かきたて!るため(ため?)、
見せる!魅せる!やっぱり魅せる!
いろんな意味でみせる!のに、こんな曲って、素敵やん?やってみたいやん?みせたいやん?

…てか、観たいやん。はい、観たいもん。私は、はい、観たいですよ、とても。

そして、結構、よく、観ますよ、凄いのんを、結構、わりと頻繁に。笑

私と友人の間では、これ、この曲と言えば、あの人というのが半ば語り草のようなものがこれまでありました。

泣くのよ。その夢千代さんは。

あ、夢千代さんになっとるのかなってないのか
そのおじいさん、じゃなかった、
そのおっさんはおっさんのまま入り込んで気持ちよくなって泣いてるのかもしれませんが。わからない。

むしろ歳とって涙もろくなって曲の切なさに自分で心打たれて踊りながら泣いてもうてるのかもしれませんが。

いや、そんなコンジョワルな観方じゃなくて、
ほんまにこの曲がお好きで、この曲この主人公の気持ちになりきって、
もしくは共感して、ほんでぼろぼろぼろぼろ、
もう、ちょっとびっくりするくらい泣いてしまわはるのかもしれませんがね。わかりませんね、それは本人にしかね。

あ、誤解なきように言うときますが、私、彼、だいぶ好きです。
さいきん、機会を逃してあまり観ていませんが、
「舞台お好きなんやろうなぁー」と思って、だいぶ、好きです、嫌いじゃないです。

けどね、あんだけ泣かはると、「ど、どないしてん?!」がまず先に立ってしもて、
てか、「いっつも泣いてはるやん。どっか悪いんちゃうの」みたいに思ってしまうときもあってね、すみません。
(cf.『探偵ナイトスクープ』の西田局長を観ているときみたいな感じ。笑)

そんな涙涙の、
きっと己の体とリンクしてるのかもなぁ(邪推)な
『夢日記』はちょっと強烈で、好き嫌い関係なく頭にべったり残っていますが、

逆に、さらっとしたんも観たことあるのよ。

もしくは、全く気持ちとか入れんと、
共感とかリンクとか成り切りとかそんなんでもなさそうで、
あの、曲の切なさ寂しさをフルに生かそうとして(推測)、
切なげぇ〜な表情、寂しそぅ〜な顔、仕草、そんなん演出して踊った人も観たことあるし。

ああ、これ、号泣バージョンとある意味正反対ですね。どっちがいいとか正解とかじゃないけれどね。

いろいろ、いろいろね。面白いね。だから、観るの、感じるの、やめられないね。

さ、「あなた」の夢・日記は、どんな方の、どんなの、ですか?
「あなた」の夢の日記に残ってますか?(無理矢理やなぁ)

やはり、あれこれ、関係なく、
「私」のお好きな「あなた」(誰しもにとって、思いこみや思い入れも含み1対1という関係…という意味ね)
という方の夢日記ですかね? わはは。ふふふ。こりゃたまらん。

そして勿論、私も、これまでたくさん観た夢日記の中で、「おお」「ほぇ〜」「ひゃあ〜」な夢日記があります。

…あ、ぼろ泣き夢日記ではありませんよ。(あれはランク外、比較対象外堂々のランクインや。笑)

可っ笑しいのです。今、思い返してみるとさ。

劇場に行く前、いや、行く電車の中、昼の部を観た友人から携帯にメールが届いてね。

「ちょっと!あんたの気に入ってる役者、昼、口上&前売り発売のときヨロけて倒れてたで!」
(彼女はそんな汚い言葉使い/メール書きはしませんが。笑)

えー!?!

ゾワゾワ、ヤキモキ、そわそわ、心ん中ざっわざわ、そう、実は心配(実は。笑)しながら、向かって、座って。

ド頭(ってか一部ショーの出番ってことね)から出てきた、

いや、出してきはったそれが

『夢日記』。

笑ったらええのんか、泣いたらええのんか。あ、泣きませんけど私は。

笑えるとこやないのに、なんでかわからんけど、笑ってもうて、

「あーぁー」とか、でも、「うわぁ…」とか。

そう、「虚」と「実」がリンク。そんな気がしたんだ。「私」には、「私」の中では。

私、「倒れた!」「どないやねん!」「大丈夫かいな」「なにしとんねん」「なにがあってん」「アホ!」
なんていう、事実に対してものすご勝手で余計で一方的な気持ちを上乗せして観てもうてる訳でしょう?

そんなんいらんってか、別にのせんでもええのんにさ、余計なのにサ。

でも、そりゃ乗ってしまうでしょう?

それが人間ってか、情ってか、ワシのええとこでもあるじゃないですか?(最後のんだけちょっと余計。笑)

面倒くさいな、まどろっこしいな、ハッキリ書いちゃいましょう、
それが惚れた(直接的ではなく、もっと大きな意味でね)人間の楽しいヨワミじゃァないですか。
(最後のんだけやっぱりちょっと嫌。笑)

ほな、舞台上の夢千代さんは…

あ、いや、夢千代さんなのか、
夢千代さんが好きなオッサンか、
それとも吉永小百合さんが好きなオッサンか、
それともただ大月みやこの曲が好きな役者さんなのか…そのへんはわかりませんし私は知りませんが(笑)

より幸薄そうに、「小さな愛が欲しそうに」、「微笑む明日が欲しそうに」見えて…くるような、きてまうような、

そんな風にうっかり、私には見えてしまう訳。笑。

ものっすご、カラダ悪そうに見えちゃったりなんかしちゃったりして、

え?あ、うん、実際、ちょっと悪いんですよね?

ってな話もちらとあっちゃこっちゃから耳にしたことなんかもあったりしちゃったりして。

ああ、これって…これぞ、虚実皮膜。

うわーでもそんな難しいこと今どうでもええわ、
ちょ、それよりも大丈夫なんかいな?!

でも…うあー…キライ…じゃなかったキレイ…みたいな。

あの『夢日記』は良かったなぁ。笑

ほんまもんよりもほんまにリアルな『夢日記』だったもんなぁ。

え?ほんまもんって何? ほんまって、何? さぁ、それはわからないけれど。笑

だって、あの、特に、曲終わってからの照明フェードアウトの瞬間の、ポーズってか、佇み方ったら。

あれ、

「踊り終わったぁ」(踊っとる方がとちゃうで、観てる方がやで。変な話やね。笑)の瞬間



おはなしの中の夢千代さんが、ほぅっと、力を抜く瞬間

とが、

リンク。

そんな最期、いや、最後のポーズには、私の無駄で過剰な思い入れは抜きにしても、

うわぁ、何かが滲んでた、

…ような、気が、あくまで、気がしたのですよ、私には。上乗せしちゃっていた私には、ね。

…え?感じ過ぎ?

そうですね、うん、あのかなり調子悪そぉ〜に見える、たらぁ〜りと垂れたシケ(髪の毛)に目が眩んだのか・も・ね。

うん、かもね。わかんない、わかんないね、わかんないからこうして面白いのか・も・ね。

そう、それが、きっと、ある意味、とても、深みに嵌りかけた、楽しくも倒錯的な楽しみ方なのかもね。笑

だって、
でも、そんなその日その舞台のその夢千代さん役者さんは、
その後芝居も、その日残りの舞台も、とてもご機嫌に務めておられ、
(御贔屓様が来てはったからってのもあるのかな。笑)
終演後の帰りし、「昼倒れたってマジですか?!」と訊いた私に、
「えぇ〜?!こけただけ、こけただけだよ。あんなのたいしたことないよォ〜」と言うてはりましたもの。

うひゃー!

さて、さぁて、さて謎ね。

きっとウソとホントは皮膜のあいだ。ううん、ウソもホントもこの世にゃないの。

そんな『夢日記』はそれゆえ、私の、あくまで私の頭の中に、1ページに、儚くも、強く、残っている訳。

号泣夢日記とは、別にネ。笑

まぁなんてドラマよりドラマ、舞台より≪舞台≫、まぁなんて「お話」なのでしょう。

≪舞台≫って、≪役者≫って、ううん、≪人間≫って。

え?私の頭がオメデタイだけですか?わはは。それならそれでかめへんわ。

なぁんて、こうして、ワシらは気持ちよく虚実の境目に酔わされてゆくのでしょうか。

わは。ふふ。ノゾムトコロ。みるよ。笑

いやぁ、綺麗でした。んー、綺麗って言葉はちょっとちゃうな。

やっぱ、ニュアンスは違うかもしれないけれどこの言葉かな、「面白」かった。

ちっくしょ、凄ぇなぁ、面白い。

ううむ、嗚呼…いろっぽかったなぁ、嗚呼。笑


http://www.youtube.com/watch?v=DA7Iv6GS3b4

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ってなことをメールをくれた友人に観終わった後報告したら、「えー!コケタなんてもんやなかったで?!」とのお返事。
さて、さぁて、何がホンマで何がウソなんでしょう。でも、そんなのどうでもいいよね、しょうもないよねそんな見極めなんて。
だって、「目の前に見えているそれ」が今のリアルなんだから。

ちなみにご本人は後日「こういう曲はもっと大きな劇場で踊りたい。客の顔が見えないところ。集中出来るところで」と言うたはりました。
…こういうアホな客(ワシみたいなことな)がいるからかしら。すんません。笑

大月みやこさんの曲と踊りについては、以前、こんな記事(『戻り橋暮色』!)も書いたので、もし、お時間あれば、是非。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私は、桃さんと違ってテレビドラマ(再放送ですよ、再放送。もちろん!)から入ったクチで、先週原作読み終わったとこです。奇遇ですね〜。ちなみに直近で観た『夢日記』は、若いのにやけに老成した役者の、ねっとり芝居っ気たっぷりな夢千代さんでした(笑)。
ひつまぶし
2011/01/31 23:30
おー、誰でしょう。

ドラマからですか。原作も。さすがですなぁ。
私も暇を見つけてあたらなければ。

いろんな夢千代さんがいはりますね。
来年の桜は…とか行って切なげ〜ハカナゲ〜に
みせてくれはりますが、
でも彼らはどっこい来年も再来年も毎年しっかり
桜をみてそうで、そんな強いところが、また、好きです。笑
桃♪⇒ひつまぶし様
2011/02/01 14:03

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