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zoom RSS 桃的、お芝居の楽しみ方 -もっとさらに(&今更)篇-

<<   作成日時 : 2011/03/05 03:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 8

同じ演目のお芝居を観る。何度も観る。
私、最近、その楽しさ面白さに気付きました、気付けるようになりました。
これまでは気付かなかったんです。
気付かなかったのは避けていたからなんです。
同じ演目のお芝居に当たることを。
でも最近、偶然…うわぁ…当たることが増えました。
で、「ええーっ」と言いながらもその醍醐味に気付かされたのです。
これ、発見。これ、嬉しい事。これ、これからウフフと楽しめる醍醐味。
気付かせてくれたことに感謝。そして気付いた自分をも褒めてあげようかな。(はぁ?笑)。

大衆演劇のお芝居は日替わりです。
一か月の間同じ劇場で毎日公演を打ってる訳なのだから、
休演日をのぞいても少なくとも一か月で30演目やっとる。

ま、センターとか昼夜替わるとか、2日おきに替わるとかいろいろあるから一概には言えませんけども、
ひゃー、(役者さんは)お疲れ様ですね。(客にとっては)ほんまに嬉しいことですよね。

(凄ぇなぁ。改めて思うと、やっぱ、凄ぇよなぁ、このことって)

そんなお芝居の演目を、劇団さんによっては
…というより劇場によっては…のが正しいかな、事前に数日分提示してくれることがありますよね。

一週間分とか、三日分とか。またはちょっと気合いの入った特別なお芝居だとかの場合。

もう、だいたい決めちゃってるのを劇場の壁とかに貼りだしてくれていたり。

ほな、現代、この時代、あらゆる情報を昔よりも簡単に手に入れられるこの時代。
あーんど、ファンさんの間でも「いんたーねっと」とかが身近になっているこの時代。

劇場さん、劇団さん、ファンさん、あ、さいきんは役者さん自身もか、
ネットのHPやら熱心なBlog(ウチは熱心ではありませんが。笑)に
カキコミがあったりだったり、提示があって、事前に、劇場に行かんでも、演目がわかる、知ることが出来る。

まぁ、ほんにありがたく贅沢な話です。

だから、例えば「あ、○○日のお芝居って『〜』なんや。前観たわ。別の日に行こ」とか
例えば「うーわ、○○劇団の『〜』ってイイって聞いてたから観てみたかってん。
この日、空けようっと」…なぁーんてことが出来るんですよね。

そんなんやってる方、多くないですか? ね。居てますよね?ね。ね。はい、私がそうです。

私は好みを言うと、行くなら観るなら、がっつり(とした)お芝居を観たい。
出来たら三枚目系、お笑い系ではなく、がっつりたっぷりガチンコぐわぁな芝居が観たい。
そんあ人間なので(それは今もだ。笑)、以前からよぉそんなんしてました。
なるべく事前に知りたかった。知れたら、ありがたかった。

だって私、欲張りな私は、同じ芝居…
今までに一度でも観た芝居に当たるとなんだか損をした気分になっていたのですもの。
…セコく非常にワガママ極まりない話ですが。笑

なんでやねん。と。なんで30演目やっとるのにワシがたまに空いて行った日にまた前にも観た芝居やねんと。
(そんなもん偶然なんで誰にも非はないんですが。笑)

事前にわからない場合、それが起こり得るんですものね、そりゃね。

だから、行って、劇場前の貼り出しや看板に書かれた今日の演目を観た瞬間、
もしくはアナウンスで演目が告げられたのを聞いた瞬間、「うわー。ハズレたぁ!ちっ」。

…「なんやねん『ハズレたっ』って」って感じですが。失礼な。笑

ちなみにこれ悪口でもなんでもありませんが、
私がこれまでよくあっちゃこっちゃの劇団で思わずよく呟いたのは
「うわー、また『上州土産』や」と「マジかいー、また『人生双六』かよー」です。
藤山寛美さんすんません、各劇団さんもすみません。笑

しかししかししかし。私、最近、それこそ「また『人生双六』!」でも、とても面白くなってきたのです。

いや、ちゃうで、ちゃうねんで。
好みと、正直正直正直な本音を言わせてもらうと人生双六はもうエエわ。
いや、エエ話やねんけど、もうええわ、寛美コレクションも何回も観たし、いや、そんなん関係なく、でも、ええわ。

私、やっぱ、忠治!とか次郎長!とか関八州親分衆が!とか仁吉!とかさ
ああ、剣に生きる俺だぜ!みたいのとか、旅烏だぜ!とか武士の道だぜ!
人斬りだぜ三代だぜ!とか吉良常だぜ!!とか、そんなんが、ええ。
ああ、好みを言うてたらキリがない。だから最近はもうなんでもええ。
ふざけすぎてたら悲しくなってしまうけど、チョケすぎてなければなんでもええ。笑

けど、そんな好みはおいておいて、私、最近、それこそ「また『人生双六』!」でも、とても面白くなってきたのです。

…あ、『人生双六』はあくまで例えですからね!このお芝居に非はないからね!笑

だってな、例えば同じ『人生双六』でも、例えば同じ劇団の『人生双六』でもさ、
(しつこいな。なんか恨みあるんかい。いや、ないです。笑)

「その劇場に」「その日」「その時間」「そこに居るお客さん」の前で、

「その日の」「その役者さんら」が見せる『人生双六』って、一回きり。ほんに、その一回きりやねんて。

…と、今頃気付く私もどうかと思いますが。とほほ。ばか。

けど、そうですよねぇ?

その日その時間の『人生双六』を舞台に作り上げるのは、勿論、役者さんたち。

でも、その役者さんたちも、その劇場(もしくはセンター)、その時間(昼夜)、
その日のコンディションテンション体調心境ポジション思い入れ、
で、例え同じお芝居の同じ役を演じてたって、ちゃうものになる訳だ。

うん、例えば先月も同じこの芝居やった/観た。

けど、先月のこのお芝居と今月のこのお芝居、今、この瞬間のお芝居が同じ訳がない。

だって、人間が演じてるんだもの。

ましてや生活=舞台=生き方生き様そのままな、そんな彼らが成って演じて、見せて魅せてくれる訳なんだもの。

さらには。

そんな役者さんの前にはお客さんが居るんだ。当たり前だけど、これ、ここ、重要なんだ。

「その劇場に」「その日」「その時間」「そこに居るお客さん」が。

…それってまぎれもなく一期一会なんだ。

例えばそれはファンの間でも役者さんの間でも有名な馴染みの小屋だったり。

例えば小さいけれども劇団ファンが毎日毎日足を運ぶようなトホホだけれどもあったか感のある小屋だったり。

例えばそれは大衆演劇なんて初めて観るようなお客さんばかりの宴会場だったり。

もしかして例えば演る方にとったら演ってらんないだろうけれども
一生懸命演じているのにほとんど誰ぁれも興味持ってくれないようなパックの団体さんばかりの会場だったり。

…するかもしんない。うん、たぶん、することもあると思う。

そんな、あこや、ここや、そこで、毎月、毎月、毎月、毎月、やる『人生双六』は…
じゃなかった、きっと、同じスジ同じ配役の同じ芝居でも、きっと舞台に出てくるものは、全然、ちゃう。
うん、ちゃうに違いない。

だって「生モノ」だもの。「水モノ」だもの。「消えモノ」だもの。

「瞬間芸」(この言葉よく使うけれど決して否定的な意味ではないよ。むしろ逆よ)だもの。

画像


ウワァ…役者・お客さん・その場(会場だとか…舞台)…「三位一体」。

「三位一体」を詳しく説明せぇ言われたら、あの、ちょっと、スミマセンなんですけどさ。笑

それって、めちゃめちゃ凄い事、素敵な事。

演る方にとっては、刺激的なこと。かつ、でも、きっとしんどいこと。観る方にとっては、気付いておきたいところ。

私、気付くの、遅いなぁ。

そう、ストーリーストーリー、お話お話、このお話好きやない、喜劇は好きやない、
この演目前に観たことある…なんて、ハナから自分の中で決めつけていたせいだ。

全然、わかっていなかった。

舞台に乗ってるお芝居の、もしかしたら、うわっつらだけしか、観られてなかったんだ。

(いや、それはそれで別にええ、かめへんのかもしれへんけれどさ)

でも、「今」、「私」の目の前にいる忠治は、次郎長は、旅人は、
確かに忠治であり、次郎長であり、旅人やけど、
けど、その日の○○さん。その日その小屋そのお客さんの前の○○さん演じる忠治次郎長旅人。

他の商業演劇やとか小劇場の舞台での芝居においては、そういう観方は、
もしかしたら「行間(のようなもの)を読み過ぎる」として、ダメな観方かもしれない。

ううん、たぶん、大衆演劇のお芝居でも、そんな観方はダメだよね、反則かもね、
また、なんだか観方がもうスレきってしまっている私のヒネクれた観方かもしれないね。

けど、これは、ほんまに、もう、超「生活=舞台」、
嫌でも、逃げたくても、いや、逆にそんなもん当然で改めて思いもしなくても、
そんな世界の皆が、私たちに見せている舞台であり、芝居なんだから、

私は、少なくとも、私の観方は、なんか、なんちゅうか、そんな感じ、
そんなところを面白がり、それゆえ、どんな芝居でも、いや、同じ芝居でも、
いやいや、もしかしたら同じ芝居を観ることが、とても、とても面白くなったのです。

うん、だって現に…

夏のあっつい小屋でしょっぼい花道(すみません)の舞台で観た『喧嘩屋五郎兵衛』と
めっちゃ快適そうやけれどもお客さんあまり馴染んでなさそうなセンターで観た『喧嘩屋五郎兵衛』はちゃうかった。

し、

前の晩に稽古して(らしい)翌昼かかった『弁天小僧』(いわば初演)と
前の日遠くから若手全員でゲストに行ってて朝公演先に帰って(らしい)
その昼かかった『弁天小僧』と、同じその日でも夜の『弁天小僧』はちゃうかったし、
こりゃまた環境綺麗やけれどもお客さんあんまり馴染んでなさそうな舞台での『弁天小僧』は
やっぱ、どれも、同じ『弁天小僧』でもちゃうかった。

今思い出してみれば『上州土産』は『上州土産』でも
ひとつの劇団でやるのと、ゲストと一緒にやるのでは、当たり前やけどちゃうかった。

『人生双六』も、そう。
すごくお芝居の素敵な、面白い、ええなぁいっぱいもっとここのお芝居観たいなぁと思って観てる劇団が
その日思わずチョケて(もとい、笑いが止まらなくなって。これ、素敵に愛しいんですけどね。笑)しまいはって、
それを観た私は生意気にも腹が立ってしもて、「もうここの芝居、舞台観るの…」と思ってしもた
その日の『人生双六』は(笑)
その日その場所その瞬間だったからこそ、ああいう舞台になった訳で、腹が立った私は非常に心が狭い。
(けど、やっぱ、なんか腹立ってしもたけど。すみません)

でも、それでも、人間が小さい私は、ガチで!うわぁっ!となマジな芝居が好きだけど!笑

役者が、スイッチ入って、その芝居その役に入り込んでしまう…
「あ、今入ってはる!」…
「うわぁ、今、この人○○じゃない、役の、お話の中の△△だ!
きっと実際実在に居たであろう△△って、こんなやったに違いない!」
なんて思わせてくれるような、そんな役者さん/瞬間が好きで、うわぁ観たい、観たい観たいって思うんですけどね。

お芝居での(踊りでもネ)そんな瞬間を観られるのが何より幸せで、何より嬉しくて、
そのために足を運んでるようなものなんですけどね。

けど、役者さんだって、人間だもの。生きてはるんだもの。毎日、毎日。

だから、その舞台、その芝居(その踊りも)って、生きてる、変わる。

それを「ちゃんと観る目」を持ちながらも、
「ちゃんと観る、観ている」ことに・自分に酔ったり、胡坐をかいたりせず、
「その劇場に」「その日」「その時間」「そこに居るお客さん」の前で、
「その日の」「その役者さんら」が見せるお芝居を、踊りを、ああ、これからも観ていきたい。たくさん、たくさん。

トホホなものもトホホなときも、うわぁなものもうわぁなときも…観ていきたいなぁ、なんて。

そしてひとつでも一瞬でも多くの「うわぁ」に出会えれば、出会えたら…。なんて。

と、芝居が舞台がキチガイ的に好きすぎて(苦笑)、
すぐに「おもろい」「おもろない」「よかった」「ううむ」が顔に出る(苦笑×2)私は、でも、それでも、本当に思います。

ホントですよ。ホントホント。

なのでもう事前に調べてから行くのはやめにします。

…うーん。

…うーん?

やっぱ、調べるかな、ガチ!マジ!な芝居が、やっぱ、好きかな。

事前に知りたいかな、調べるかな。

うーん、どやろ。

でも、行って「うわ、またやっ」って思う瞬間も、実はこれはこれでたまらんねんけどね。(ヘンタイか。笑)

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長い。長いよさいきん。すんません。みじかぁします。笑
それでも面白がって下さるあなたは「(役者と客の)スイッチ、ON」ってな こんな記事 もいかが。いや、押しつけませんけど。苦笑。

ちなみに写真は一年くらい前(※今は改装中)の浪速クラブの一体感。先日通り過ぎたら跡形もなく工事中でした。どんなんになるかわくわくしますね。

タイトル、偉そうやったらすみません。あくまで、こんなややこしい私の、楽しみ方です。とほほ。わはは。

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同じ舞台を2回観る…という楽しみ -『逢いたくて逢いたくて』篇-
「2回観る」楽しみに目覚めました。 「同じもの(芝居・踊り)を2回観る」、 そんな楽しみに目覚めました。 これは危険です。これはズブズブ行きそうです。 …やばいなぁ。笑 ...続きを見る
桃花舞台
2011/05/02 16:10

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど。同じ演目でも一つとして同じものは存在しない。スゴイなぁ。
だったら、何一つ見落とさないようにギンギンになって観てしまうから、結局私は疲れ果てて帰るしかないのですね あーあ
はんつー
2011/03/05 22:35
わはは、私も、私も。
つい、マジ顔で観てしまう。
じぃぃぃって…怖いよ!って感じですが。笑

お芝居…好きです。
ああ、もう、ほんま、好きです。
これからも共にバテバテで帰りましょう。

ちなみに私は帰ってからの脳内再演も好き。
脳内ちゃうな、たまに本気で一人芝居もします。アホですね。笑
桃♪⇒はんつー様
2011/03/06 00:41
ご無沙汰してます!
同じ演目ですかぁ、僕もよく同じ演目に当たりますよ。
音楽でいうとあの年のあの日のライブの演奏がとか、時間が経つにつれて伝説になっていきますね...話は変わりますが大衆演劇もしょっちゅう観てる訳ではないですが歌舞伎などではあり得ないアドリブで窮地をすり抜けるあの技は桃さんのいう「素」なのかなぁ...
Carlos!
2011/03/06 01:27
ご無沙汰してます!
ちょうどCarlos!さんのことを
思い出していたところでした。ホントです。

そうそう、あの年のあの日のライブとか、
それは年齢や経験を重ねていく
楽しみなのかもしれません。

アドリブ、アドリブ。
以前伺った“履物”(だったっけ?)の話なんかの
ことですよね。

そうですねぇ、「素」なのかもしれませんね。
瞬発力並びに何が起きても対応できるよう、
普段から鍛えて勉強されているのかもしれませんね。

もうちょっといろいろ観てみたいと思います。
桃♪⇒Carlos!様
2011/03/06 04:54
演劇はほとんど観ないので同列に考えていいかどうかわかりませんが、音楽系のライブを観る時の自分なり良し悪しのポイントがあります。

1.自分のコンディション
2.演者のコンディション
3.ハコの持っている場の力
4.観客(客層や人数など)
5.1〜4のバランス

ライブでいうとセットリスト、お芝居でいうと演目になりますが、その辺はあまり関係ないと思いますね〜。
こまっちゃん
2011/03/06 20:57
うまいことまとめて下さいまして、まぁ。笑

コンディションね。
体調管理、気持ち管理も自己責任ですもんね。笑

演劇、あんな演劇やこんな演劇にも、是非いらして下さい。
ご感想を伺いたいものです。

桃♪⇒こまっちゃん様
2011/03/07 20:37
『人生双六』のDVD(藤山寛美さんの)をみた次の日にこちら覗いたら、
なんとこの記事!
それで、数日後の観劇で『上州土産百両首』にあたりました。
定番中の定番ですのにね。なぜか今まで一度も・・・だったんです(笑)。

桃さんのブログって、ミラクルすぎです!


ひつまぶし
2011/03/09 19:25
それほどそれだけきっと縁があるのでしょう、私たち。
なんつって。

私、今の天外さんとざこば師匠の人生双六を松竹座で観ました。
の、あと、寛美さんのをDVDで観ました。
大衆演劇ではあっちゃこっちゃ、
いや、同じ劇団でも何度も観ています。

ほんまは…好きなんです。
いや、好きやないけれども、
観れば観るほど好きになってるんです。
たぶんもっかい観たら台詞だいたい覚えます。(ウソ)

上州土産は…なんでやろ、なんで私の中でもひとつなんだろう。
これからは上州土産の日を狙って行くことにします。

ミラクル。偶然。偶然っておもろいっす。ほんま。ほんまに。
桃♪⇒ひつまぶし様
2011/03/09 23:15

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