桃花舞台

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zoom RSS おいでおいで→←欲しい欲しい -例えば『夫婦春秋』の「…おまえぇ〜…」-

<<   作成日時 : 2011/03/06 04:44   >>

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画像舞台の上から、あなた!
他でもなく、紛れもなく、あなた!
に向かって「飛ばして」こられた…気がする(ここ重要)とき。
例えばそれはキメッキメのウインクを飛ばしてこられたとき。
例えばそれは人差し指で真っ直ぐ指さされたとき。
例えばそれは物憂げェな視線で手を差し伸べるようにされたとき。
例えばそれは思いっきり見つめてポーズをとられたとき。
…という気がする、気がした、気になった…
そう、「そんな気になった、なってもた」(笑)とき。
あなた、嬉しくないです、あなた?
ぎゃっとなって、ぎゅっと掴まれて、
きゅーんとなって、きゃあーってなりません?
え?ならない?
ならないあなたは私同様素直でないヒネクレ者です。損してるかも。笑

随分と前の話。
これは芝居小屋ではなく演歌ショーのやっている小屋…
元「通天閣歌謡劇場」で男の演歌歌手さんのステージを観たときの話ね。
(※今は松竹芸能さんの寄席小屋、月曜だけ元の歌謡劇場運営。また行きたいと思います)

私、私はその歌手さん実は秘かにめちゃめちゃ好きなのですよ。(先に言うとくで。笑)

でもなんというか、うひゃあどひゃあな彼。

めっちゃトホホやんこの人。
ものっすご味あるけど、果たしてホンマに巧いのんかなんなんかよくわからへん。
けど、ものっすご雰囲気たっぷりに歌ってはる。
たぶんそう若くないねやろけどいい意味(?!)で若作り、けど、たぶん歳やろうな。
けどなんちゅうか“貴公子”然やん。袴着たシワシワの貴公子やん。
ほれ、せやから、おばさま親衛隊もきゃあきゃあ花束とか持ってってて、
うひゃあー、どひゃあー、うん、でも、私もこの人好っきやわぁ、この醸しだしはる雰囲気たまらんわぁ。

…と思った、そんな男の演歌歌手さんのステージ。(そんなん好っきやなぁ、あんた。笑)

彼がご自分の曲、お得意の曲、そして最後に歌った曲は村田英雄の『夫婦春秋』。

ええ曲ですよね。いや、若ゾーの私にはまだたぶん解りきっていないだろうほどの魅力の、ええ曲でしょう。

この曲、1番の最後、2番の最後、
つまり曲のひとカタマリの最後の歌詞が「お前」なのです、なのですよね。
ね、ご存知の方、真似したくなるようなほど、印象的なフレーズですよね。

村田英雄大先生(だからワシの先生でもなんでもないけど)があの太ぉい、
腹から出るあの声で、ラスト、絞って、「…おまえぇ〜…」。

ああ、ちょっとお歳を召した方がカラオケ行ってよぉ歌う、歌いたがる曲というのも解る。

通天閣下のちっこい小屋で、貴公子な彼がこれを歌いました。

「…おまえぇ〜…」。

YouTubeで観たら、もちろん、村田英雄もやっとった、
やっとったよ「…おまえぇ〜…」…そう、手を差し伸べて。ここ、ここ、ここです。笑


http://youtu.be/5cjJlT14U7s

が、通天閣の彼の「…おまえぇ〜…」、
その手の差し伸べ方は、観てから数年たった今も思い出しては「ぎゃあああ」と引いてしまう、
いいえ、思い出しては「ぎゃあああ」と喜んでしまう(ヘンタイ桃)、そんな手の差し伸べ方だったのです。

「…おまえぇ〜…」

それはもう、仰け反る様に、
ちょ、どんだけ招き入れてくれるねんってくらい広々とこちらに手を、オーバーなほどに。

1曲気持ちよぉ歌いはって、
歌ってるその歌に入り込んではるからちょっと陶酔、
(これダメって言ってるんじゃないよ。だってそれくらいの方が観てる方も気持ちええ)
せやけどここ、このフレーズ、「おまえ」やで、
そら、やるやろ、やらなあかんやろ、ううん、歌ってたら、
気持ち良く歌いええ舞台んなったら(それくらい自分が入りこんでたら)、もう自然と出てまうやろう…手。

だから、それは、それくらい、すげぇ、ええ舞台やったんやろう。やったんよね。

でも、ああた、その手、手、手ぇ。うひゃあー、どひゃあー、「…おまえぇ〜…」って。

いや、客席のあたしらも、親衛隊のおばちゃんらも、愛してはおっても、
「おまえ」=夫婦春秋の「妻」ではあれへんで。
せやから曲的に言うたら、もしかしたらこの表現って“間違い”なのかもしれへんで。笑

でも別に曲的には間違いだろうと、別に、舞台においては、
この舞台においては、間違いも正しいもウソもホントも、あれへんよねぇ?

「…おまえぇ〜…」…って、舞台から客席へ、あざとく、あざとくあざとく、気持ち良く、嬉しく差し伸べられる、手。

でもそのあざとくは、決して、計算だとか、駆け引きとか、そうじゃなくて、
気持ち良くって、うん、きっと双方共に(舞台・客席)気持ち良くって、
そらちょっとは「これ、ここ、そりゃ「…おまえぇ〜…」ってやらなあかんな、やろう」って思ってやっているだろう、
だって、歌手だもの、お客さんの前で表現する人だもの、

けど、これでオトしてやろう騙してやろう(?!)なんて浅はかな考えではきっとなくて、

人間として、ちょっと、ええ感じにいい意味で調子に乗って、出てもうたのであろう、あのオーバーな仰け反った手。

招き入れてくれる、ううん、でも、招き入れてはくれない、瞬間芸の「手」。

「僕の人生へおいで…」な手(笑)
いや、でも来られても困りますし、てか、行きませんし、
でも、この瞬間、この瞬間だけ「おいで」「…おまえぇ〜…」な手。笑

うひゃあー、どひゃあー、たまらん。「あなた」と「おまえ」、
この瞬間の、この瞬間だけ、2人は、素敵で嬉しい勘違いによって二輪草。笑

そんなこの瞬間が、楽しくないですか?

例えばそれはキメッキメのウインクを飛ばしてこられたとき。
例えばそれは人差し指で真っ直ぐ指さされたとき。
例えばそれは物憂げェな視線で片方の手を差し伸べるようにされたとき。
例えばそれは思いっきり見つめてポーズをとられたとき。

うひゃー。どうしよ。ああああ、あたし?あたしよね。ちゃう。いや、あたしだ。あたしに「送って」下さったのよね、
届いているわよラブビーム、ラブ注入、な“アイシテルのサイン”。笑

そんな勘違いが楽しいのかもしれない。

あ、いや、あの、本気で思いこんで抜け出せなくなると、ずるずるべったりヤバいでしょうけれど。笑

でも「ああああ、あたし(いや、あたしに違いない)」って、あなた、あなたも実は秘かに思ったりしていませんか?

別にその役者さんと仲がいいとか懇意にしてるとか喋ったことがあるとか
そんなのではなく、舞台上から、客席に、その舞台の瞬間送られるそれ。「もしかして?」なそれ。

人間って、なんやかんやで「我」ですから、
なんやかんやでちょっと、ちょっとはそない思ったりすることって、ないですか?
で、すぐに「んな訳ないよね」なんて自分を笑ってみたりなーんかしちゃったりして。笑

うひゃー。オトナ。オトナのおあそびだ。夢。夢見させてもろてるなぁ。笑

なんやかんやで結局、結局、途方に暮れるほどジイシキカジョーな我々人間は、
そんなのが、トホホ、えー、うひゃー、どひゃー、だけど、楽しかったりしますやないか。

あ、酔い酔い、どっこい、「…おまえぇ〜…」。笑

私はその演歌歌手さんのとき、ニタッと笑って観てて。ええやん、ええな、と、観てて。
芝居小屋でもよくそんなシーンに出会い、「どひゃー。うひゃー」と言いながら、観てて。

でもたまにたまに、そんなコンジョワルな私でも、たまに「…おまえぇ〜…」が来て。笑

(ないです?例えば客の少ない劇場劇団さんのときとか、きません?)

ほな、別にその役者さんが好きだとか嫌いだとかそんなんなくても
「ひゃー」なんて思ってしまったり、
もしくは、
ちょっと「お。ええなぁ。かっこええなぁ」なんて思ってしもたりしてたら
「どひゃー」なんて思ってしもて、「も、もっかい来よかな」なんて単純に思ってしもたりもして。笑

なんかあほみたいですが自分、でも、楽しかったり。

ああ、なんか、可っ笑しいなぁ。でも、たっのしいなぁ。

狭く、ぎゅぎゅっとした世界だからこそ楽しめる、倒錯・錯乱のマジック。
これぞもしかしたら虚実皮膜、ウソとホントが藪の中、の魅力。…なのかもしれませんね。

「…おまえぇ〜…」

ひゃー。

おまえ、とか、人生、とか、愛する、とか、おいで、とか、ついてくるとかこないとか、
などなどなど…マジック・ワードはいっぱい。そしてそんなマジック・ワードを具現化する、その手が、その表情。

そらもう、ぎゃっとなって、ぎゅっと掴まれて、きゅーんとなって、きゃあー、ですよね。

アーンド、どひゃー。

まさに、「連れてって」。笑

舞台から客席へ、舞台と客席の素敵で、オトナな、やりとりやりとり。

ああ、もう、なんてケシカラン。 わはは、でも、楽しいですね、楽しいんですよね。

ああ、おいでおいで→←欲しい欲しい。なんちゃって、ね。笑

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ひさしぶりに通天閣歌謡劇場に行きたくなりました。ええよなぁ、あこ。月曜日だけになっちって寂しい。
以前松竹芸能所属の落語家さんと番組やってたとき、あの劇場の経緯はいろいろききましたが、
なので理解はしているんですが、でも、寂しいよなぁ。また行こう。

そして村田英雄、好きやわー

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通天閣の足の下には… -通天閣歌謡劇場と「人」の風景-
通天閣歌謡劇場が好きです。 通天閣歌謡劇場はトホホです。 通天閣歌謡劇場はワハハです。 通天閣歌謡劇場はウへェーです。 通天閣歌謡劇場は「よぉ出来てるなぁ」と「なんやねんそれ」と 笑いと、ホロリと、が、いっぱいです。 人間が、人間が、人間が、 暑苦しいほど、キモいほど、いっぱいいっぱいです。 ...続きを見る
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内 容 ニックネーム/日時
2月は28日のうち21日同じ劇団観にいきました。
仕事も一応あるので、仕事の日は夜観劇、有休取って昼行ったりもしましたが、もー、忙しくて、忙しくてとんでもない月で。。。
今月入ってようやく桃さんとこ見る余裕ができまして。。。
ここ数記事を読ませていただいてたら、またまた、自分のこと書かれてるみたいな気がする記事ばっかですわ(笑

「おいでおいで」とも言われてないのに、欲しい欲しいと通いに通った、
この、回数が異常(笑
あちら的にはいつものお仕事、いつものステージ、踊る曲はもう何度も躍った曲が多いんだろうし、
同じ場面で憂いを帯びた顔してみたり、キメポーズとったり、、
にそりゃ決まってます、そんなことわかってます〰って承知していながら、
イチイチいろいろ過剰反応する日々でしたね〰正直!!
だってキモイやろ、毎日来るおばはん(笑 うわ、また来とる(笑
って思われとるに違いない、、、あーもー恥ずかしい!!
こういう世界にズボッってなった自分自身に酔ってるんですかねえ、ヤレヤレ。。
しっかりしろ〰冷静さを保て〰いやいや保ちたくなーい、酔っぱらっていたい〰ってゆう(笑
これ、スーっと醒める瞬間ってあるんですよね。
確実にくるんすよね。憑物が落ちたようになる瞬間。
何度それを繰り返してきたことか(笑
はかないなあ。。。ずっと好きでいたいのになあ。。(笑
えんじゅ
2011/03/06 17:13
わぁーい、ご無沙汰の訪問嬉しいです。
ありがとうございます。
そしてそして先月はお疲れさまでした。
あ、うん、ホップステップジャンプなかの君のところですよね、
うふふ、いいなぁ。笑

そうそう、アホなんですよねぇ、我々。
アホで、自意識過剰で、手に負えない、とほほ。
でも楽しい。もう、ほんまヘンタイだとか言い様がない。笑

わかっとる。
人に言われてもわかっとる。
わかっとったらやめてまえ。
でもやめられないんですよね。
意固地なのか、見栄なのか、意地なのか、
むきになっているのか、それともただ単にアホなのか。

はい、きっと、それ。アホなのでしょう。笑

通ったりさ、近づいてみたりさ、
距離感がふらふらしちまうと、
長続きしないモノが余計に長続きしない。
なので距離をとって、ぼちぼち、ふんわり観てる方がまだいい。
無理なんぞしたってそんなのも完全に自己満足だし、
なのに自己満足な自分に酔ってもうたり、性質が悪い悪すぎる。

けど、ズボッ、ああ、アホって楽しい。しんど楽しい。

…と、思ってはるお客さん、ファンさんも、多いんやないかなぁ、
なんて。笑

はかない、ほんに、はかない。
ずっと好きでいたい、けど、自分にも自信ない。

けど、けど、けど、
だからこそ、「それでも」今は(…おおっとぉ?)
言うときましょう、言うときたいですものね、
「続ける」って。笑
桃♪⇒えんじゅ様
2011/03/07 20:28
おいでおいでされたら、ホイホイついて行きますよっ☆ アホです。

それより気になるのは、その演歌歌手の方です。一体どんな手の出し方されたんですかねぇ〜気になる。怖いけど気になります。
桃さんをドン引きさせる程のクオリティーの低さとそれでもなお、いや、それ故に魅きつける程のインパクトを持ち合わせる彼。うーん、桃さんはバンドラの匣を開けてしまったのか…あぁ恐ろしい
はんつー
2011/03/09 00:36
アホですよね。それが…楽しいんですものねっ☆わぁい。

演歌歌手さんですか。手ですか。
そうだなぁ、まるで役者さんのように…
まぁそれは素敵でしたよー。笑

私ね“こういう方”…
こういう歌手さん役者さん舞台人さんに…
とてもヨワイのです。ドボンとハマってしまうのです。
笑いながらもとことん惹かれてしまうのです。

あけちゃった、あけちゃった、バンドラの匣、魍魎の匣。笑。

ま、この歌手さんにはその後一度くらいしかお会いしていませんがね。笑
桃♪⇒はんつー様
2011/03/09 02:29

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