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zoom RSS 「夢芝居」-大衆演劇は「旅」、旅役者はタイムマシーン-

<<   作成日時 : 2011/05/16 05:38   >>

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画像ダブルのスーツにサングラスにパナマ帽。
ポケットにハンカチーフ。
ちょい下向いて。思いっきり格好付けて。
イントロと共にセリから花道に上がり、歌い出したのは『夢芝居』。
6年ほど前の私は、その瞬間、げらげら笑ってしまってね。
そう、6年前の私は、6年前、22歳。
梅沢富美男の『夢芝居』は知っていても、
梅沢富美男がそんな格好で
『夢芝居』を歌っていたなんて知らない22歳。
なぜなら私、
梅沢富美男がそんな格好で『夢芝居』を歌っていた
ちょうどその頃に生まれたのですもの。笑

笑っちゃいますか?笑っちゃいますネ。

笑っちゃいました、6年前の私は。

その日私が観たのは、梅沢富美男ではなく寿美英二(当時・劇団花吹雪座長)。

げらげら笑ってしまったのです。

なんでやろうなぁ。
なんか可笑しかってん。
バカにしてんちゃうねん。
それはそれまで私が観たことのないものやってん。異様なものやってん。

初めて大衆演劇を観たときの話は何度も書いてるから今日は割愛しますが、同じようなことを思ったのよ。
ほいで、面白くって、ええなぁ!素敵やなぁ!なんか、なんか、ええ!おもろい!もっともっと観たい!
…って、思って、で、そっから、ぼっちら、ぼっちら観出したんです。

でもね、
セリから上がってきたその格好のそのオジサンは、
世間知らずの、多少ババクサイ、スレた好みはしているが、でも22歳のガキには衝撃だったのです。

だってそんなものちいさな自分の中のちいさな世界には住んでおらずやってんもん。笑

あのドラマチックなイントロ…もうイントロだけでドラマチックすぎて笑ってまうようなあのイントロに乗って、
セリから、あの朝日劇場のセリから、セリ上がって、花道に登場したそれ。
それはいわば、セリから朝日劇場の花道どころかワシの心、いや、ワシの世界に無理矢理入ってきた訳。

もはや、己の世界を、いや、己を犯されたに近い訳。笑

その画は、もう衝撃で、衝撃過ぎて。で、どう反応してええか解らず、私は笑いました。げらげらげら。

うん、そぉ。世界がプチ崩壊して、笑ったの。

だって知らなかったんだもん、

その格好で、その歌は、もう20年も前、

梅沢富美男という、

今やでっぷり肥えた、

エロそうな顔のニヤケ笑いを浮かべながらテレビのバラエティ番組に出て、

きったない声とオヤジ丸出しの顔で
「当時、俺、マジ綺麗だったのよ〜。今も綺麗だけどさぁ」
「ババアが手ぇどころかドサクサに紛れて変なトコ触ってくるのよ、気持ち悪ぃ〜、ぐへへぇ〜」と言うてるオッサンが、

でも、白塗りした顔は当時の過去映像を観ても、今の写真を観てもなぜかめちゃ綺麗なオッサンが、

当時、当時、人気も何もかも絶頂だった頃に出したその歌で、
バカ売れ、最強売れした、その歌その格好、
それゆえ、「大衆演劇」というヤツが、もう、イケイケ、
ここから、これから、このひとから、イケイケドンドン絶頂MAXとなったその歌その格好、

その格好、その歌…だなんて。

…だって私が生まれたのは、まさにその頃なんだもの。


http://youtu.be/OJUvXXQSgy0

笑っちゃいますか?笑っちゃいますネ。

笑っちゃいましたよ、6年前というその頃「今」の私は。

そして笑っちゃいますヨ、6年後の今の私は、そんなあのときの自分を思い出して。

あ、私、別に寿美さんがパクリやっとった、ワシ騙されたとか言いたいんちゃうのです。
己の無知を恥じたいとかでもないのです。(ちょっとはあるけど)
または笑ってもて寿美さんに懺悔したいとかでもないのです。(ちょっとはせなあかんか)

だって変な話ですが、
今、あれから6年後の今、
夢芝居が流行ってから28年後の今、
そんな今の私もまた、
やっぱり、舞台で、役者さんが(座長さんが)こういう格好で朗々と歌を歌う、
ううん、歌い上げる姿を見ると…笑ってしまいますもの。

げらげらげら?

いいえ。

ぐふふふふ。

あ、いやらしいな。富美男さんみたいやな。やめとこう。

うふふふふ。ふふふふふ。

ほいで、ちょいと目ぇに涙浮かんでまうねんもの。

えー!またちっさな己の世界がプチ崩壊ぃ?

ううん、私の世界も、ま、6年で、ちょっと、ちょっとだけは大きくなりました。(たぶん。笑)

そうじゃなくて、いやぁ、なんだか、嬉しくて。ぐっときて。

ええなぁ。素敵やなぁ。なんか、なんかええ!おもろい!もっともっと観たい!観ていきたい!って。

正直、このオッサンあほやなと思う気持ちはないかと言われたらNOではありません。

このオッサンあほやな。時代引きずってはるねや。
あんさん30年前とおーーーんなじことやって、おーーーんなじ格好して。
どっから来たん?タイムマシーンであの時代から飛んできたん?ウケるとおもてるん?
ちょ、待ってや、当時0歳だったワシかてもう30前やでぇ?

けど、ワシは、ガキのワシは、なんか、嬉しいのです、観てて。

ああ、ワシは、当時やっと生まれ、せやのに今こんなクッソナマイキなガキ、発育だけはしよったガキは、

なんか…「時代が繋がっている」のをその歌その格好から、見せてもろてる気がするんだもの。

ありえんで?今の、現代っ子、ギャルのワシにはそんな格好、例え舞台でも、ありえんで?
(ギャルな容姿ではないな。てかギャルはワシって言わんな。笑)

けど…ええわ、ええわぁ、ワシ、ワシはその格好、その舞台姿、
ううん、その舞台、好きや、好っきやわぁ。
それをワシらに見せてくれるんって、めちゃめちゃ格好ええと思うわ。

だって、ワシは今、
あなた(方)のその格好その夢芝居(※夢芝居だけやないけどな。笑)を通して、
これまでの28年間くらいを、その中生きてきはった人らを、時代を、その「舞台」を通して、見せてもろている。

それって、めっちゃすごいことやない?

あなた方、タイムマシーンやん、ドラえもんやん、ううん、旅役者や。

場所どころか、時間、時空も超える「旅」、をする役者、旅役者や。

なんなん、なんか格好よすぎて腹立ってくる。
ええもん、ほな、ワシはさしずめ、そんな旅をするあなた方を捉える、タイムスクープハンターや、時空警察や。
(もはや何言うてるかわからん。笑)

時代錯誤な格好で、
でも、ばりっと、きっと前を向いて、
セリから上がって(あ、いや、それはあのときだけやけど。笑)、
己がこれまでそうして生きてきた芸を朗々と見せて(聴かせて)魅せて
「舞台」に生き、生き続けているあなた方、
芸人というもの、旅役者というものって、ちょ、めちゃめちゃ格好ええと私は思います。

ださいよ。キモいよ。事実。ゲンジツ。今。リアルは。
そりゃ…イケイケぴちぴちどんどんな今のイケメンのがカッコええよ。
あったりまえやん、そんなん。って、同じギャルは思うわよ。(ツッコミは受け付けませんよ)

でも、ワシは好きやねん。すげぇ、ええなぁ、格好ええなぁ。って思うのです。

歳くったドラえもんたちが。

ううん、歳くったじゃねぇな、

いろーーんな歳、いろーーんな容姿、いろーーんな思惑、
でも、「今」、「毎日」、「毎日、今」(はぁ?笑)、
時代を今、この瞬間カタチにして見せてくれる、
そうして「舞台」に時代を作り、
かつての時代から次の時代へと「舞台」で「己の体ひとつ」で見せ、
次の時代へと繋いでゆく、タイムマシーンしていく「旅」役者たちが。

「今」が輝き、「今」を見られる「舞台」ってものだから。
「今」がきらっきら、お腹いっぱい見られる、「大衆演劇」ってものだから。こそ。

ま、そんなワシは、いや、そんなワシもまた、30前。
もうギャルちゃいまっさ、もうバカいだけのオバハンでっさ。

んー、だから今ねー…19とか、20とか、イケッイケの若い役者はんらが好きなのよ?

たまらんのよ?だってオバハンやからね、ぐふふふふ。…あ、ワシ、富美男んなってる、なってる。

うん、そんなワシもまた富美男さん、そしてもっともっと富美男さんになってくんでしょう。(一時代築いてへんけど。笑)

ギャー、嫌やー。じたばたじたばた。

…でも朗々。

「ワシ、今マジ綺麗なのよ〜。きっとこれから先も綺麗だけどさぁ」。笑

◆omake◆
タイムマシーンと言えば、いろいろ歌あるけど、ワシ的にはこれやねん。
藤井フミヤの「タイムマシーン」。歌詞的にも、今回は、これやわ。



http://youtu.be/VnUIf8HFR5E

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つーか藤井フミヤとか、ちょい、ふっる!このひとの歌い方好きやないし!でもこの曲は好きや。なぜか覚えてた。笑

写真は残念ながら寿美さんではなく、最近もよぉこういう格好で歌とてはるひとのうちひとり(はい、コチラ。笑)
前も使った写真ですが、なんかうまいこと撮れたような気がするので、挿し絵(写真)として、今回も。
6年前の寿美さんは、なんや、もっと、シマッシマのスーツに、茶色のグラサンで、
それはそれは、そういうのを初めて観たワシには衝撃でした。もっかい観たいなぁ。笑

よろしければ以前書いた梅沢富美男×夢芝居記事とも、どーぞ。

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「歩」 -城を見た「あ、変なおじさん」、歩-
肩で風きる王将よりも俺は持ちたい「歩」のこころ。 元は一世を風靡した(?!)座長さんだったそうです。 お若い頃は関東の土地で ぶいぶいぶいぶい言わせてはったそうです。 あ、ちゃうな。 立ちで、ではなく、女形と歌で売ってらしたそうですから、 楚楚としゃなりと、でも朗々と言わせてはったそうです。 ...続きを見る
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2011/05/28 17:47

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰しています。
梅沢劇団は大好きで東京に来ると必ず見に行きます。
話は違いますが先日、千葉の佐倉に来ている劇団むらさきを見に行きました。
すすむちゃんの女形は見えませんでしたが♪(゚▽^*)ノ⌒☆
もう無理でしょうね、お歳だから(*´∀`*)ゞ
むらさき
2011/05/17 10:19
梅沢さん、私何年か前に観たっきりだなぁー。
私も大好きです。
昔、一番良かった当時は観たことないけれど、
でも、今も、とてもええなあって思う。

むらさきさんを観に行かれたんですね。
すすむさん、いいですよねぇ。
もう素晴らしき大妖怪(お歳や見た目が。笑)
出てくるだけで嬉しくなります。
女形はやはり大変なのかな。女形大会のときは、されるかな。
お歌はずっと歌い続けていただきたいですね。好きです。
桃♪⇒むらさき様
2011/05/19 13:48

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