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zoom RSS 南條まさきの「剣ひとすじ」 それはたぶん鵜飼正樹の「ペンひとすじ」

<<   作成日時 : 2011/05/23 03:19   >>

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画像剣がペンに見えました。
木刀がペンに見えました。
袴姿できりっと踊る『剣ひとすじ』(美空ひばり)。
踊っておられたのは大学の先生。
ううん、ちゃう。あれは大衆演劇の役者さん。
ううん、ちゃう、それもちゃう。
あれは先生、めっちゃ凄い先生。
きりりと木刀を持ち、踊る姿は勇ましい。
でも、振りをひとつひとつ、丁寧に丁寧に踊るその姿からは、
そんな、そんなが、なんとなくなんとなく滲み出す。
ああ、このひとは唯一無二の「役者」さんなんだなぁ。
うわぁ、この方は唯一無二の「学者」さんなんだなぁ。
改めてしみじみ感じさせる、それは、唯一無二の舞台姿。

京都文教大学文化人類学科教授の鵜飼正樹氏は、
役者「南條まさき」さんです。

なんのこっちゃ。

社会学者であるこの方は京大院生時代、
ふと見つけた「大衆演劇」というジャンルに飛び込み、「フィールドワーク」をされたそう。

フィールドワーク?

自分が、実際にその中に身をおき、同じ生活。同じことをして、そこから、学ぶ。拾う。見つめる。書く。

そこから見えてくるもの、
見るもの、見たくなくても見えるものも、
見たいけど見えないものも、何もかも、見て、捉えて、拾って、とどめる。

院生が大衆演劇の世界でフィールドワーク?

一定の期間、毎日、役者として、舞台に立つ。
舞台=生活のかの世界で、
一定の期間、毎日、座の中の「役者」として生きてみる。

書いたらごっつ単純なことやけれど、これ、めっちゃ、ごっついこと。

そしてそれをされたこの方は、うわ、凄い方。

私は、私だから(え?)思います。

だってそんなこと考えもしないし、思いついてもなかなかやられへんことない?

そして、例えやっても、たぶん、なかなか、成功出来ひんのとちゃうやろか。

なぜなら、自分で自分を見つめる、それはものすごく「力」の要ることだと思う。

自分も、周りも、見なきゃならない。
周りの中に居ながら、入りながら、自分で自分を、自分と他人を見なきゃならない。

それってものすごく「目」が必要となると思う。

「中」に居る己。
それを「外」から見ている己。
周りを冷静にとらえる己。
そのどれも全てをキープする、キープし続ける己。

それ、アタマおかしなるって。きっと、ぐじゃぐじゃになるで。

で、実際、この方も当時その頃はぐじゃぐじゃになっていたみたいです。笑
(著作『大衆演劇の旅』(感想)より)

けれど、この方は、
そんなぐじゃぐじゃの期間を経てその最強の体験を何年もかけてまとめられた。

そんな本、そんな読み物、他には絶対あれへん。
そんなこと出来るひともきっと他にはおれへん。(いや、おれへんけど、でも…)

だから、それゆえ、そうして、彼は唯一無二にならはった。

大衆演劇や大衆芸能に関する研究の第一人者(?)になられ。
(その中で書かれた『見世物稼業 安田里美一代記』はワシのバイブル。いや、マジで)
大学で、大衆演劇サークル(女剣劇団)を作られ、指導をされ。

そして今も…「舞台」に立ち、現場で、お客さんの前で学び続けてはる。
学びながら、その面白さをその魅力を、その身を持って、広め続けてはる伝え続けてはる。

うわぁー…。

で、この方は私の憧れの存在です。
いやいや、密かにめちゃくちゃ尊敬している先生です。
いや、あの、直接的に指導を受けたことはなく、
なので先生などと呼ぶと生徒さん方に失礼なのですが、
でも、「先生」と呼ばせていただいています。(勝手に。勝手すぎ。すみません。笑)

最近、色々と思うところの増えた最近は、
特に、さらに、その功績の凄さを思い、「格好ええなぁ」なんて思います。

格好ええなんてしょうもない言葉を使うのは、嫌なんだけどね。でも、使う、使うよ。

え? 役者「南條まさき」が格好ええ?

あ、ううん、そうじゃない。役者のそのひとじゃない。
あ、でもそうでなくて、でもそうか。
でも、それもあるかもしれないけれど、私が格好ええと思うのは、鵜飼正樹氏よ。

いやいや、でも、ほな、それはつまり、「南條まさき」さんが、ってことか。

ややこしいね。

両者は同一であって、でも、同一ではない。
たぶんきっとどこまでいっても(何年たっても?)同一にはなれない両者(なのではないか)。

先生は、先生だ。
でも舞台に立ってはるときは役者だ。
でも役者なその姿はやはり…私には「先生」に見える、私には。(私には先生じゃないけど)

でも、そんな彼は、舞台に、立ち続けておられる。

学ばれ、指導され、
素敵な女の子(子?)たちの劇団を育て、
ゆらゆらと、でも、キメるとこは客席を向いてキメて、ニコッと、立ち続けておられる。

格好いいなぁ。

モノカキとして、フィールドワーカーとして、
社会学を齧った者として、
「論文じゃあかん原稿を書け、読み物を書け」
「文献資料だけじゃあかん。外へ出て、会って、聞いて、見て、喋って、書け」を学び、
それを今も仕事の重要なポイントとして常に持っており、
んでもってんでもって、実は、この世界で、ちょっと、ちょぉっと
それこそ何年もかけて“らいふわーく”にしたいことを見つけた者として、

私、その功績の凄さを、
ううん、その「舞台姿」を、「ええなぁ」「格好ええなぁ」と思います。
その舞台を観て、ああ、思いました。

踊ってたのは、美空ひばりの『剣ひとすじ』。

育てはった女剣劇団の座長の素敵な周年公演のゲストでばしっと踊っておられたのですよ。

なんと芝居にて『遊侠三代』の人斬り(ワシが今一番注目してる芝居の一番注目してる役)を演じた、
その後のショーにてね。

まさに剣ひとすじ。

その役者としての剣ひとすじは、さながら、学者としてのペンひとすじ?

袴姿に木刀を構え踊るその姿はきりりとしていましたが、
(どちらかというと華奢な方ゆえ、勇壮な感じはそないしなかったけれどね)
でも、ひとつひとつの振りを、丁寧に丁寧に踊るその姿。

それはきっと、
あの頃習ってきはったのであろうことをひとつひとつ重ねての姿だったのではないか。
その頃からさらに、動き、感じ、考え、立ち、演じ、舞い…
そうしてお客さんの前で学んできはって、若いたくさんの方に教えてこられ、
今、若い教え子さんたちの舞台で、刀を手に踊り、見せる姿は、うん、ただ「ひとすじ」。

それはまさしく役者さんやけど学者さん! 学者さんやけど役者さん!

うん、ほんまに「役者さん」、他には居ない役者さんの姿に見えました。

だから私には、私にはその剣がペンに見えました。木刀がペンに見えました。

うぉー…。

後ろからこっそり、後、追わしてもろてもええですか? 
いや、あかん言うても、もう、追うていきかけてるんですが、いいですか?

私、生徒さんやないけど。んでもって役者なその人のファンでもないけど。

でも、めちゃ、まるっと、とても、憧れで、かつ、心酔です。(言い過ぎ褒めすぎ?)

あーあ、でも、まだ足元すら、背中も見えてないなぁー。えいっ、ワシも、剣ひとすじ。笑

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ありがたいことにDMをいただき観に行きました。
教え子さんたちの劇団「なるせ女剣劇団」、その座長さんである十代花蝶さんの芸歴20周年記念公演。
芝居は遊侠三代(色々観た大衆演劇遊侠三代の中で私的に一番面白かった!)、ショウも華やか、盛りだくさん。
めちゃめちゃいろんなことを感じた公演でした。また書きます。

もう、ちくしょ、ワシ、あの座長大好き。あのにっこり笑顔、たまらん。
んでもって、そんな公演を観て、観たからこそ先生もさらにかっこええと思いました。(「も」?笑)

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今、ここで、改めて“まさき先生”のこと。
尊敬する人が居ます。 その人の名は、南條まさき。あ、間違った、鵜飼正樹。 社会学者さんです、役者さんです、文化人類学者さんです。 アタマ使ってはります。カラダ張ってきはりました。 そんなフィールドワーカーさんです。 ...続きを見る
桃花舞台
2011/11/20 14:30

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