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zoom RSS 女ごころ、役者ごころ-酒と簪と紙の『お吉物語2』-

<<   作成日時 : 2011/07/12 16:14   >>

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画像「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」
男はいい。パッと散りゃあいい。
けれど女は? 女は灰になるまで貴女の女?
うん、女は情よ。でも女にも、女だから、意地があるのよ。
情とプライド、それはまさに「女の意地」?
そんなええ女の、情や気持ちの象徴のような「赤い玉簪」と、
ゲンジツの象徴のような「生きるための紙っきれ」。

100回くらいしつこく書いていますが、「女形」が好きです。
小学校6年生のころから「女形」が好きです。
(その女形さんは今思うと顔だけ綺麗な方でしたがね。笑)

別に綺麗だから可愛いからとか見た目…
着物とか鬘とかが見られるからとか、そんなんやない。
しょーみそんなんどうでもええのです。(よくないけどね)

「男」が「女」になるから、化けるから、演じるから、成りきるから。
でも、その“ナカミ”はどんだけ綺麗でも化けてても「男」だから。
それ、それが如何に男やけど男やから女を見せてくれはるか。
…そんなんやからのような気がします。(なんとんなく)

…と、ナマイキガキンチョなワシに気付かせてくれたのは、とある女形さん。

そんな今は姥桜で、女形さんじゃないことのが多いけど、
でもそれでも素敵な女形さん、んーん、女形やないときも綺麗に面白く思うから
今は女形さんやなく、「役者」さんが
お若い頃得意としておられたお芝居がかの有名な『唐人お吉』。

それは彼…じゃなかった、彼女…でもないけれど、が、そのまた師匠…
いわば生きる伝説のような「大女形さん」(失礼)…から貰った?継いだ?ものらしいのですが、
そんな「お吉」芝居を、今(ってか、今年アタマ)、主演しておられるのは、若い座長さん。

私的にはお吉(役)にしてはちょい若いんちゃうか、
と、訳のわからんことを思ったりするけれど、
若いから、若いゆえにすごく、まっすぐで、情の濃い、
今だからめっちゃ魅力るお吉。大介、じゃなかった、大好きなんです。笑

お吉は…「女」ですね。

どこまでも、どこまでも、めちゃくちゃ、めちゃくちゃに「女」ですね。

(と、そのお吉芝居は教えてくれる)

「ゲンジツ」と「情」、ベタな言葉で言うと「義理」と「人情」。

義理? ゲンジツ? 
やだ。やだやだ。私好きなひと約束してるひと居る、
せやから お国のため? 異人さん(ハリス・玉泉寺)とこなんか行きたくない。
愛するひとのため?それは…わかった、でもやだやだ、「行きたくないよぉ〜…」。

でも、行く、行かなあかん、行く、お勤め終わる、
情濃すぎるゆえに、引きずって、引きずって、恨んだり、自暴自棄んなって、
“ゲンジツ”から逃げて、逃げるためにお酒、お酒、
どーでもよくなって、でも働かな生きていけんで、
カフェ(呑み屋?)で働く…つったってつまり、そういう働き方稼ぎ方で。

周りからの「唐人」「ラシャメン」「サイテー」に耐えられんで、呑んで呑んで、寝て寝て。

このひと、弱いひと。んーん、弱いけど、弱いっつうか、「女」だ。

どこまでもどこまでもとことん、「女」だ。

そんな超、めっちゃ、「女」なお吉を舞台上で、大衆演劇の舞台上で演じるのは、「男」。

(※女優さんのときもあるやろうけれど。この場合は許してね)

女形。

男、が、女形、で、女な、お吉。
(んでもってそれを観てる客席って大半が女だ…ってこれはまた話が広がるからまた今度)

女形として、(女形専門役者ならなおさら、でも専門やなくても)、
役者さんとして、
こんなに、演じてて、面白いというか、いい役いい芝居って、ないやろうなぁ。

ないやろうは言い過ぎやけれど、結構、かなり、大きな芝居なんやろうなぁ。

で、なんだろう、気、というか、うわぁっていういろんな人のいろんな思いが
なぜか、なんとなく、
ま、ワシが独りで勝手になんですけど「伝わる」…ような気がするから、
ワシ、この芝居が、とても、とてもとても好きです。

とくに、そんな意味といろんな意味で、
きっとこれまでいろんな方の思いやら歴史やら詰まっているだろう「完結編」のお吉芝居…

趣向としてのハッピーエンドお吉ではなく(こっちも好きやけど)、

「女の一生」を描き切ったお吉芝居…が、役者でもないのに、異様に好きで、

大衆演劇やなく、普通の演劇舞台とも合わせて、
今まで観た芝居の中でベスト何な勢いで、好きっつうか、異様に思い寄せています。

いや、演じ手と受け手、
主観と客観、情とゲンジツ、男と女、男が女形、舞台=生活が素敵に混じり交錯する
「大衆演劇」の芝居だからこそ、この芝居が、ほんまに、好きです。

ってなワシは、ワシと言うてますが、少々オッサン的ですが、性別、「女」だなぁ。笑

若葉しげるさんからの流れ(ですよね?)で見城たかしさんが演っていたというこのお吉。
そして見城たかしさんから、今、の、紅大介座長に渡されたこのお吉。

渡された彼は女形専門役者さんではないけれど、若いけれど、
でも、めっちゃ、とても、お吉。POPSを使う、今の、お吉。
勢いと、気持ち溢れ、水も溢れ、気持ち弾ける飛び込むお吉。

堕ちても堕ちても寂しくても辛くても簪を大事に大事にするお吉は、
弱く、うん、そりゃ周りのせいでカワイソウはカワイソウなんだけど、でも、正直、弱く、どこまでもどこまでも「女」。

でも、「女」だけど、意地がある、芸者だ、芸で生きてきた女だ、芸人だ…役者だ。

「生きるための紙っきれ」なんか…要るねん、生きるためには要るねん、
ほんまは喉から手が出るほど、なんぼでも欲しいねん、けど…要らない。

そうして…逝っちゃった。簪と共に、酒と一緒に、女とお酒と簪と紙っきれのぶるーすよ。

あほな女。愚かな女。哀しい女。でもホンマに綺麗な、まっすぐな、女。灰になるまで貴女の女。

…を、演じるのは、男、女形、男。

芸者だ、芸で生きてきた女だ、芸人だ…役者だ、男だ、女形だ、女だ。

ってなると、ワシ、やっぱ、この芝居が、あかん、異様に好き。笑

「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」?

んーん、でも、花、散るけど、咲き続け、まだまだ演じ続ける、その芸で。

情や気持ちの象徴のような「赤い玉簪」と、

ゲンジツの象徴のような「生きるための紙っきれ」なこのお吉芝居は、

私的に、今、一番、ゾクゾク感…
ほんま、芝居の面白さ、大衆演劇の面白さ、「人間」の面白さを感じさせてくれるお芝居です。

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『お吉物語2』それとも『お吉物語 完結篇』? 正式名称は解らないので、間違っていたら、スミマセン。

博多で、初演されたとき、行った、あれです。思わずめっちゃ気持ち悪い記事んなってもた(コレ と コレ)、あれです。笑
大阪で、観ること叶いました。ほんまに、観られて、嬉しかった。(先月もやった?みたいですが)
たくさんのことを感じましたが、こんな角度で。くっそ、まだまだだワシ、精進精進!

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「夫婦なお吉物語」からはとても「女」(らしさ)が…
強くも儚く死んでいったお吉を演じ切った女総座長は カーテンコールで感無量のいい表情を浮かべておられました。 その横で鶴松な座長は、ええ感じに、気負いなく、ええ感じに、ほぅっとしてました。 うん、総座長の旦那さんの座長、座長やけど総座長を立て、下がり、【みてる】鶴松。 一歩引いて? いや、敢えてその位置から“みてる”?そんな鶴松な座長、座長な鶴松。 …あ、夫婦なんだなぁ、こういう夫婦の、こういう夫婦座長の、「夫婦なお吉物語」だなぁ、だったなぁ。 そしてそんな「夫婦なお吉物語」から... ...続きを見る
桃花舞台
2011/09/24 01:01
役とスジと、“ナカミ”?! -大衆演劇のお芝居の魅力-
例えば、きっとたぶん大元(原作)が同じ芝居でも、 「ウチの劇団」風… 「私(俺)が演じるこの役」or「ウチの座長に演じさせるこの役」となると、 同じシーンの、同じ意味合いの台詞でも、ちょっと変わりますよね? 大衆演劇の芝居って、基本的には、口立てで、台本芝居ではないやん? ほな、発する台詞は、基本、「自分の言葉」。 口立てしてつけてもろたり、貰ったりしても、 それを発するときは、自分の、中からの、言葉。 ほなその芝居のその役には、ものすご「自分」… 「素の自分」…自分の、... ...続きを見る
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2011/09/24 01:04

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