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zoom RSS 役とスジと、“ナカミ”?! -大衆演劇のお芝居の魅力-

<<   作成日時 : 2011/09/21 03:37   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 2 / コメント 8

画像例えば、きっとたぶん大元(原作)が同じ芝居でも、
「ウチの劇団」風…
「私(俺)が演じるこの役」or
「ウチの座長に演じさせるこの役」となると、
同じシーンの、同じ意味合いの台詞でも、
ちょっと変わりますよね?
大衆演劇の芝居って、
基本的には、口立てで、台本芝居ではないやん?
ほな、発する台詞は、基本、「自分の言葉」。
口立てしてつけてもろたり、貰ったりしても、
それを発するときは、自分の、中からの、言葉。
ほなその芝居のその役には、
ものすご「自分」…「素の自分」…
自分の、“ナカミ”が出るのではないかしら。
人間性とか、考え方とか、今の自分の思いとか…。
例え「大元」が一緒だとしても、
一緒だから、余計、それ、見えるんじゃないかしら?!

たぶん、「原作」は同じなのだと思う、同じタイトルの芝居を別の劇団で観ました。

かたや、襲名特別興行の日にやっていた。

かたや、昼一回特別興行という日にやっていた。

シーンのいくつかは違ってた(かたや多かったり、かたや少なかったり)し、
そりゃ劇団の座員に合わせて配役を割り振らなきゃいけないだろうから、
主要キャスト以外のキャストも、いくらか、違っていたりした。

けど、大元(おおもと)は一緒やった。

あらぁ!こんなに一緒やとは思わなかった。

一緒やぁん!びっくりぃ!

と、なりました。

そのお芝居は有名というか古典的に人気だし、タイトルだけみたら、あっちでもこっちでもやっているようです。

せやんね、有名な話ですものね、古典ですものね。

でも構成が違ってたり、ラストの超見せ場の演出が違っていたりするようなのね。

うん、うんうん、それは大衆演劇ではこの芝居に限らずよくあること。

同じタイトルの芝居でも構成もキャラ設定もオチもちゃう。

「あ、この芝居、“古典”や、これ、好きや」と思って観に行ったら、
たまにとんでもないアレンジがされていて、ビビったりもする。

(ワシがものすご衝撃だったのは、ハートフル朝比奈&五郎平衛、
ラスト仲よし『喧嘩屋五郎平衛』…無いわあれは。笑)

けれど、今回観た芝居は、たぶん、「原作」「大元」が一緒なのでしょう。

それを、自分の劇団に合うように仕立てたのでしょう。と、思わされるものでした。

ワシは、一度観た芝居の台詞、ええシーンとこの台詞…
ええシーンで、役者さんもノってはるときの台詞だったりは、アタマに入るという、
気持ち悪いかつ何の役にも立たない癖を持っています。

ま、一言一句正確に、という訳ではないのだけれど、
観終わってから、「あのシーンのあの台詞、あの仕草」ってのが、残ったりします。

(それを帰る途中や観終わって数日間頭の中でひとり再演するというキモい趣味も…
元々あるんですが、さいきん、もっとちゃんとするようになりました。笑)

せやからな、
観てる最中、観た後、アタマん中で、比べるというか、
「あ、ここ、こういう風に違う」「うわ、ここでそんな台詞入れるかナルホド!」とか、
やって、やってまい、ひとりであほのようにあほほど楽しむねん。(キモいやろ?笑)

で、そんなキモいワシやからこそ、気付いたことが、冒頭の、それです。

…ナカミ”が出るのではないか、という、こと。

「襲名特別興行の日にやっていた」方は、
その芝居を、座長が立てたのではなく、座員であるベテランさんが座長のために立てたそう。

「昼一回特別興行という日にやっていた」方は、
誰が立てたのか、解らない、けど、ずっと「十八番」にしてこられた大事なお芝居だそう。

「襲名特別興行の日にやっていた」方は、若い男座長が女形芝居で主演。

「昼一回特別興行という日にやっていた」方は、母であり妻である才色兼備の女性座長が主演。

もう、この時点で、同じでも、同じやけど、ちゃう、ちゃうよね。

どっちがスバラシイ、とか、どっちが正しい間違ってるとか、そんなん、きっと、ないのです。

(あるのかもしれないけれど)

でも、それはあくまで「好み」の問題であり、どっちゃでもええのだそんなことは。

(よくないかもやけど)

でも、きっと…「出る」、滲むで、きっと。

うん、ワシには、あくまでワシにはですが、

固定観念というか勝手にそない思って思い込んでて観ただけかもしれませんが、

すごく、「出る」…滲む、漏れるように見えたんです、“ナカミ”が。

いや、実際、彼ら彼女らの人間性なんて解らんし、知らんねんで?!

でも、ナントナク。

そんだけなんだけど。

でも、そんだけのことが、すごく、すごく、面白くて。

大衆演劇のお芝居の面白さって、こういうとこも、あるんじゃないか、って思って。

勝手にね、ひとり、ワクワクゾクゾクなったのです。

これ、これぞ生活=舞台=生きてくこと、の、大衆演劇の(お芝居)の魅力、

の、ひとつなんじゃないかな、って。

毎日毎日、芸と共に、芸で生きてく彼ら彼女らのやってる、

他のジャンルのお芝居とはまた違う、この世界だからこその、お芝居の魅力なんじゃないか、って。

…ふ、と。

そんなことを、ふたりの、ふた様の、「唐人お吉」を観て、思いました。(あ。笑)

ワシは、若いお吉に、なんやかやで、肩入れというか、情がうつってます。はい。
てか、そうじゃなく、それ以上に、
若いお吉にお吉を立てたそこにおる昔のお吉に興味があり、
なので、ちょっと【こっち】が、だいぶ、「>」だと思います。笑

どっちがスバラシイ、とか、どっちが正しい間違ってるとか、
そんなん、きっと、ないけど、おかしいし、そんなんは思わんけど、
「好み」の問題で言うたら、きっと、こっちに、肩入れしてると思います。笑

(だってもう思い入れ強すぎて、滲んでるそれを、滲んでいる以上に勝手に情たっぷりに感じてしまい、
主観と思い入れたっぷりに(笑)、こんな記事、
ひとつ(主演した方) ふたつ(芝居立てた方。特にこっち。笑)、書いたもんねぇ。笑)

でも、女座長が演じたそれは、女で、その人だから、その人だからこそ演じられたであろうそれでね。

気付かされること、うわぁ!って思ったこと、たくさんあったのですよ。

ああ、きっと、出る、出るねんて、“ナカミ”は、うんm“ナカミ”が。

そう思うと、大衆演劇のお芝居って、ほんま、ほんまに、面白い。

し、彼ら彼女らの役者力=人間力って、ほんま、魅力的で、ステキやね、と思います。

ああ、そんな魅力を、お芝居(踊りも)を通して、芸=人間ってな魅力を、もっと、もっと感じとってゆきたい。

最近思っていたそんなことを、このお芝居は、改めて、感じさせてくれました。

え?感じとった滲んだものをもっと書けって?

それは内緒。それはワシの秘かな楽しみ!まだまだこれからジッとみてくよー!笑

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「夫婦なお吉物語」からはとても「女」(らしさ)が…
強くも儚く死んでいったお吉を演じ切った女総座長は カーテンコールで感無量のいい表情を浮かべておられました。 その横で鶴松な座長は、ええ感じに、気負いなく、ええ感じに、ほぅっとしてました。 うん、総座長の旦那さんの座長、座長やけど総座長を立て、下がり、【みてる】鶴松。 一歩引いて? いや、敢えてその位置から“みてる”?そんな鶴松な座長、座長な鶴松。 …あ、夫婦なんだなぁ、こういう夫婦の、こういう夫婦座長の、「夫婦なお吉物語」だなぁ、だったなぁ。 そしてそんな「夫婦なお吉物語」から... ...続きを見る
桃花舞台
2011/09/24 01:02
「おんな道」からの「げいしゃ道」、それって究極「やくしゃ道」
芝居での芸者役だとか、 踊り(女形)で芸者さんの姿で踊ることって、 もしかしたら「最高峰」なんじゃァ、ないか。 一番の「基本」であり、でも一番「難問」であり、 もしかしたら、究極の課題…「型」なんじゃァないか…「芸者」ってのは。 ってなことに、ここ最近、ふと気付きましたというか思いましたというか感じました。 ...続きを見る
桃花舞台
2011/10/06 23:03

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。

大衆演劇ではないけれど、太地喜和子さんの最後のお芝居ですよね。

観たわけではないのですが、あまりの突然の亡くなり方に
お吉さんの情念めいたものと、因縁付ける話もされましたね。


個人的意見ですが、最後が悲惨過ぎるので
女形でのお芝居の方が、大衆演劇としては観やすいかな…なんて、生意気にも思います。

多分、読みが浅くて
『伝わってないトホホ』
かな(笑)。すみません。


ルイコ
2011/09/21 12:00
うわぁー…。
出たぁー…。
来たぁー…。
太地喜和子…!

そうだそうでした、お吉の公演中に、だったのですよね。

そうですねぇ、
虚構、という意味で、
あくまで「お芝居」「おはなしですよ」という意味では、
女形での芝居の方がいい、というか、観やすいのかもしれない。
と、私もふと思いました。

そんな女座長のお吉を観て、思ったことは、
ちょうど次の記事に書こうとしていたところです。

太地喜和子さんは、
たくさんたくさんエピソードやハマり役があったそうですが、
飢餓海峡の八重も演じておられたそうで。

あ、最後、無理やりこじつけました。笑
桃♪⇒ルイコ様
2011/09/22 13:24
太地さんは、杉村春子さんの"ブランチ"役を観て、いつかそれを演じるのを目標にしていたけれど
杉村さんは、生涯その役を手放さなかったそうですね…

当たり役、ハマリ役でも、譲れる物とそう出来ない物…

これって、女性ならではの執念?執着なのかなと思ったりして(笑)


女座長さんの記事、楽しみにしています。

ルイコ
2011/09/23 14:15
ブランチ!

篠井英介さんはご存知ですか?
歌舞伎でも大衆演劇でもない「現代の女形」なんて
言われている役者さん。

女形の役者さん。

むかしから大好きな方なのですが、
女形になったのはブランチを演じるため、
いや、女形役者として、ブランチを演じたい…と言い、
やっと上演…となったところで関係者(遺族だったかな)から
ストップがかかって、中止になったというエピソード。

思い出しました。

今は演じられているようですけれどね。

これって女性?男が女な女形?

篠井さんは普段から「女」っぽい方のようですがね。
桃♪⇒ルイコ様
2011/09/23 17:28
篠井さんは、テレビで時たま…という程度ですが、プライド高く、でもエキセントリック的な役似合いそうですね。


誰もが、どんな役柄でも演じられるのが、舞台の良さ、醍醐味かもしれませんね。


ルイコ
2011/09/24 09:50
篠井さん、イメージ的にそんな役がまわってきやすいのかなぁ。
テレビでは、立役(この言葉使うのがもう変だけど。笑)をする際は、
そういう、ちょっとクセモンな役が多い気がする。
いつだったか、時代劇のワルい坊さんとか、犯罪者とか。

私が印象深かったのは、
これもプライド高く、鼻の高い、ひとり芝居での「黒蜥蜴」役です。

乱歩のアレを、橋本治が一人芝居の脚本にして、篠井氏に…
って、もう、これも、なんか、滲みそうというか、ほんま、もう…。笑

誰もが、どんな役柄でも演じられるのが、舞台の良さ、醍醐味。
自分とはかけ離れたような役でも、似てる役でも。
でも、どこにしろ、きっと役者として人間としての“ナカミ”“自分”が
出てくるのでは、ないかなぁー…とは、
ちょっと、深読みしすぎで、駄目ですかね。わはは、オタク〜。笑
桃♪⇒ルイコさま
2011/09/24 17:28
あー、それは、桃さんがあちら側(笑)に、近い感性を持っているからでは?

興味がわいた人間の内面を、もっと引き出したい…
という、演出家の眼が、それこそ知らぬ間に滲み出ているのかも。


私は、ただの観客だから、深くは考えない・・・というか、大衆演劇の場合、滲み出ているものを見てしまったら
好まざる状況に、陥りがちになる懸念があるから、あえて、あまり見ない様にしています(笑)。


ルイコ
2011/09/24 20:32
近いのかなぁー…。

いやいや、遠いですよ、本当に、ものすごく、遠いです。

関係ないけれどね、
こないだ友人である舞台監督さんと喋っていた際言われたの。

作家と演出家は、違う目線、違う観点で仕事するから、
「どっちも」の目を持ち、どっちも、難しいんだって。

で、そんとき、言っちゃいました、「ワシ、演出やわ」って。

…えー!

(作家としての己の全否定じゃん!笑)

いえいえ、書くひと、考えるひとです。
そんな人間が、そんな人間だからこそ出来る観方、
いや、愛し方を、出来たら、いいな。…なーんて。

いろんなことを考える今日この頃ですわ。笑
桃♪⇒ルイコさま
2011/09/25 03:19

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