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zoom RSS 「夫婦なお吉物語」からはとても「女」(らしさ)が…?!

<<   作成日時 : 2011/09/24 01:01   >>

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強くも儚く死んでいったお吉を演じ切った女総座長は
カーテンコールで感無量のいい表情を浮かべておられました。
その横で鶴松な座長は、ええ感じに、気負いなく、ええ感じに、ほぅっとしてました。
うん、総座長の旦那さんの座長、座長やけど総座長を立て、下がり、【みてる】鶴松。
一歩引いて? いや、敢えてその位置から“みてる”?そんな鶴松な座長、座長な鶴松。
…あ、夫婦なんだなぁ、こういう夫婦の、こういう夫婦座長の、「夫婦なお吉物語」だなぁ、だったなぁ。
そしてそんな「夫婦なお吉物語」からはとても「女」(らしさ)が見えたように感じました。

「唐人お吉」とは、
言わずと知れた、幕末の、黒船来航によってその運命を変えられたひとりの芸者さん、そのおはなし。

お国のために、と、領事官ハリスさんの元に行かされて、

一緒になるはずだった幼馴染の船大工鶴(松)さんと別れて、

なのに御奉公終えれば待っていたのは世間の白い目…。

そうしてお酒…。

泣いても昔は返らない。鶴さんも死んだハリスさんも死んだ今度は私の番なんだ。
お酒、お酒だよ、お酒をおくれ、で、最後は自ら…。と、いう有名なあのおはなし、それが「お吉物語」。

大衆演劇では、女形の、特別芝居として、やられることが多いようですね。

それぞれの劇団が、それぞれに合うように、
それぞれの劇団らしい、「ウチのお吉物語」を見せ、魅せてはるようですね。

そんなお吉は元々興味のある人・おはなしだったのですが、
さいきん、ちょっと面白い出来の、ホンマ、いーぃお芝居で観て以来、
(何度もしつこいが、この劇団の【コレ】ね。
何度観ても飽きない。かなり情寄せ過ぎかもですが、いやぁ、もう、ほんま、好きなのですワ。笑)、
さらに興味を持ち、ああ、いろんな劇団のお吉を、ちゃんと観てみたい!と、思うようになりました。

そんな矢先、今月、人気の女座長が演じたそれを観ることが出来ました。

気合い満々、昼一回特別興行。

才色兼備、
タカラジェンヌのようなスラリとした容貌と熱きパッションを持った彼女は、長谷川劇団「総座長」、「愛京花」。

その相手役鶴松を演じたのは、旦那様である、「座長」、「長谷川武弥」。

女、総座長、女役者が女の一生を演じ、演じ切ったその「お吉物語」は
「夫婦のお吉物語」、「夫婦なお吉物語」に見えました。

画像


実際の、キャストが、夫婦。 夫婦のお吉物語。

けど、お話の中も、
夫婦の…いや、幼馴染で、結婚の約束もしてたけど、
けど、ハリスの元へ奉公に行かされることから泣く泣く別れ別れになり、
でも、奉公が終わったら、また会う、会うから、
ここ、お話の中でも、「夫婦のお吉物語」、「夫婦なお吉物語」なんだよね。

あ、ウソ、ちょっとウソ。

泣く泣く別れ別れになる、のはホンマやねんけど、
お吉はほんま泣く泣く、お国のためという訳ではなく、鶴さんのために…やけど、
けど、鶴さんは、実は、ちょっと…自分の利害(欲)のために……
あ、以下はネタバレになるからこんなボンヤリとした書き方でしか書けませんが。

(※実話ではどうか知りませんが、この芝居の中ではそんな流れなのだ)

せやから、よりかなしかったり、よりおもたかったりする、その(構成&スジの)「お吉物語」。

ああ、これって、
構成とかスジは別の劇団と同じ、いや、似ていても
…つまり、「原作」「大元」が一緒だったとしても…
ここ、この劇団の、この劇団だからの「お吉物語」になっているんだなぁ、と、しみじみしました。

強い女、気丈な女、女の意地を通した女・お吉。

けど、強いけど、意地はあるけれども、女なんだよねお吉は。

ひとりの人間なんだよねお吉は。

「お金じゃない、愛よ」とお吉、愛京花のお吉。

強く、強がって、強くキリリと生きているから、だからより、余計に、(逆に)「女らしさ」が際立ってみえる、匂う。

強く、凛々しい、才色兼備の女性の総座長、
彼女が熱く、入り込んで演じることで、だから、より、みえ、匂ってくる女らしさ。

せやから伝わってくる“お吉”、女・お吉のらしさ、こころ。

それは、強いけど弱い、弱いけど強いひとりの、女性の、“ナカミ”…?!

…お吉?!

…総座長?!

シーンシーンの台詞にも、
出てくるもうひとりのヒロインの幼馴染の女性の台詞や見せ場にも
(これは今回は女形さんが演じていましたが、なんやろ、ほんま「女っぽい女形」さん)、
とても「女性の、女性だからの気持ち」が込められ、言葉にされているように見えました。

夫婦のお吉物語、そんな夫婦座長の、女総座長の女らしさの「お吉物語」。

二部構成、一部のショーが終わり、その後の口上挨拶で、
総座長は目を輝かせながら、
「明日倒れてもいいくらいの気持ち込めて演じます!」と宣言し、幕の内へ入っていきました。

その後、座長派、隣に娘さんをちょこんと座らせて、
「明日の休演日はスパワールドに行きます〜。ね〜?ふふふ〜」言うて、ふわふわ面白トークをしていました。

ふふふ。夫婦。座長S。

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ひとつ前の記事(この記事の前フリ。笑)、【役とスジと、“ナカミ”?! -大衆演劇のお芝居の魅力-】
長いですが、これと合わせて読んで楽しんでいただければとても嬉しいです。

うまいこと伝わるか、こりゃまた、ちょい、心配なのだけど。笑 (さいきんどうした、何を疑心暗鬼なんだワシ?!笑)

9月19日、長谷川劇団@浪速クラブ、昼公演にて!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お吉物語のお芝居は大好き
さてお吉の生まれ在所は愛知県の知多半島なんです
いまでもそこに海に向かって像がありますが
潮風に吹かれてるせいか
いつも眼の下が濡れていて泣いてるようにも見えますよ

毎日遠く海を眺めなにを思っているのでしょうか・・
へっぽこおやじ
2011/09/24 13:58
台詞から尾張の生まれだということは知っていましたが、
像もあるのですね。知らなかった。
しかもちょっといいエピソード!

下田にはお吉の記念館や、
それこそ、おはなしの舞台となった
玉泉寺、安直楼、お吉ヶ淵(だっけ?)も残っているというか、
あるそうですね。

と、知り、行きたい行きたい行こうかなを連発する今日この頃です。
桃♪⇒へっぽこおやじ様
2011/09/24 17:32

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