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zoom RSS 『藤十郎の恋』はウソ?ホント?-あるいは虚実皮膜の『お梶』の魅力-

<<   作成日時 : 2011/11/06 15:24   >>

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画像藤十郎がお梶に「仕掛けた」
その恋はウソか誠か、ホンマかウソか。
さて、さぁ。どっちなんでしょう。

御存じ、『藤十郎の恋』(菊池寛)。
いや、演歌やとか大衆演劇で言うところの『お梶』。

歌舞伎役者・坂田藤十郎
(実在する名跡…「ホンマ」)を、
モデルにした「おはなし」(「ウソ」)。

超人気やねんけど、
ちょい芸に行き詰ってる「藤十郎」が、
料亭の女将(だっけ?)でちょっとした幼馴染、でも、現在は人妻である「お梶」さんに、

…言いよる。

いわば、こんだけの話。これが事件。これが主題。

はたして、藤十郎のこの「恋」は…ホンモノ?!

え? ホンモノって何って?!

ほんまに、ほんまに好きで、言いよった?

いや、でも、このひとは、そのとき、芸に、行き詰っていた焦ってた。

お梶に言いよるその「目」は、めちゃめちゃ冷たく、冷静で、鋭く、

でも、

その声は、熱く…。

幼馴染である、今は人妻に言う、「20年間の想っていた私を憐れだと思いませんか?」

本望を、遂げさせて?

いやいや、そんなストレートな言い方はしやしませんが、寄る、お梶に、寄る。

人道的に、やったあかんことやで。いくら「芸のためなぁら〜♪」ってな役者でも、やったらあかんことやで。

って、解ってて、鋭く、熱く、お梶に…。

そしてその気持ちにお梶が「地獄へ堕ちてもかまわない」と覚悟を決めて、

女だてらに覚悟を決めて、フと行燈を吹き消したとき!

吹き消したとき、藤十郎は、立って、去った。

…さぁ、さてさて、さぁ?!

説明されているのは、その動作は、「言い寄る、去る」、そんだけ。

…さぁ、さてさて、さぁ?!

はたして、藤十郎のこの「恋」は…ホンモノ?!

藤十郎の腹の内は? ほんまの、気持ちは?!

さぁ、さて、ねぇ。

この話を、大衆演劇では、よく、島津亜矢の演歌にのせて、
芝居っぽいショーをやったり、女形でひとり踊ったり、する。

そのタイトルは、『藤十郎の恋』じゃなくて、『お梶』。

うん、女が主役なんだね。女からの目線、切り口は女、女の気持ちの方から、演じるんだね。

「女心をもてあそび、奈落へ落として消えた人。憎い恋しい藤十郎、愛しい女泣かせの藤十郎」

ヒネクレ者で、でも惚れっぽいワシは、
これを、「憎い恋しいのは藤十郎じゃなくて、あなた方じゃ!んもう!」
なんて思ったりしますが、そんなことはさておき(笑)。

せやんなぁ、お梶からしたら、とんだ災難と言うか事件と言うか人生狂っちまった。

(けど、お梶だって覚悟決めてんからただの被害者やのぉて、自分も悪いがな。
…と思うワシはやはりちょっとオカシイですか?それとも、だいぶ、男目線ですか?笑)

お梶の思いは、たぶん、ほんもの、だ。

…ほんものって、なんなんか、考え出したらよぉ解らんけどもさ。笑

が、藤十郎は?!

藤十郎は、役者だ。それも、天下の坂田藤十郎だ。スランプだろうと、藤十郎だ。

そして、ワシは、せやから思う。この「事件」で、さらに、思う。

藤十郎は、ほんまに、(ええことか悪いことか解らないけど)、どこまでも、「役者」だ。

ああ、「仕掛けた」。そして、「芸」にした。

でも、藤十郎は、「役者」だけど、役者だって、「人間」だ。なんてこった。

だから、だからね?

この、藤十郎の恋は、「仕掛けた」、つまり、「虚」だけど、
でも、でもでも、それでも(※私的菊池寛観)、「実」だ。…「ほんもの」、「ほんまもん」!だ。

芸の面白さは虚と実との皮膜にある。

そして、

人間の面白さ苦しさは、それも、きっと虚と実の皮膜にある!

はず!

(なんじゃそりゃ。笑)

で、これを、これが
「近くて遠い、遠くて近い」「人間いっぱいの人間演劇」「虚実皮膜が魅力」の「大衆演劇」の舞台で観られると、

その、倒錯感、ワクワク感ゾクゾク感…一言で言うと、「色気」!!(笑)に、ワシは、参ってしまいます。

…そら、「お梶」って演目は、そりゃ、「大衆演劇」では、そら、人気なるわ。観たいわ。流行るわ。

ウソか誠か、ホンマかウソか…。

んーん、全部、「誠」「ホンマ」。 全ては全部、“ほんまもん”! この世は全て、ウソ、からの、ホント!

(なんのこっちゃ。笑) 

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原作では、この事件の発端となった、藤十郎がスランプになった芝居、
「どない演じたらわからへん」ってなった芝居は近松の『大経師昔暦』、つまり、「おさん茂平衛」、
ワシの大好きな、あのぶっとび話「おさん茂平」(コレとかコレとか、あと、コレとか)なんですよね。

なんちゅうか、もう、ギャー。お梶!おさん!わぁ、もう、キャー!(うるさいよ、桃。笑)

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