桃花舞台

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zoom RSS 沢村千代丸、『乾いて候』

<<   作成日時 : 2012/02/29 01:13   >>

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画像「昔からこういう田村正和風の役が似合うと言われていました」
「やっと出来ました」
「でも最初で最後です」
「もっと若くて綺麗なときにやりたかったっ」
沢村千代丸、乾いて候。

その日、芝居の幕があいたら、
田村正和ではなく総座長・沢村千代丸演じる「腕下主水」が、
遊郭で、遊女たちに囲まれ、座ってました。

あの顔、あの雰囲気。

その日、芝居の幕があいたら、
遊女たちに囲まれてしどけない格好で横たわってる千代丸さん、
もとい主水、いや、やっぱり千代丸さんの姿がありました。

退廃美、美学、デカダン、ニヒリズム。

そんな『乾いて候』は終演後、口上挨拶で「最初で最後」と言われました。

千代丸劇団、沢村千代丸総座長と言えば、
あのデカダンの香り漂う化粧顔、ニヒルで色気ムンムンの化粧顔です。

あれ、まるで玉三郎か歌右衛門、いや、岡田嘉夫描くちょいエロちょい怖の美人絵です。

なのに、トークの際などは“だららーん”“ふふふーん”ってな、あのノリ。

びっくりするくらいに気の抜けたあの姿とあの顔のギャップ。

手を抜いているんじゃない、気を抜いているのでもない、本当は持っているんだ、美意識、美学。

でも、塗って塗って、あの真っ白なお顔の中に塗り込めちゃうのだろう。

そんな千代丸さんは、もしかしたら、いつの間にか自分も「乾いた」ことに気付いたのかもしれない。

それを解った以上はもう「最後」、自分がセンターに立っていること、許せなくなったのかもしれない。

これは、最初で最後の乾いて候。なぜなら、誰がなんと言おうともう乾いて候。

それは“かっこつけ(すぎ)ないという、かっこよさ”。

“かっこつけ(すぎ)ないという、かっこよさ”の人の、最後の“かっこよさ”。

だからこそ、より滲み出る、ニヒリズム、エロティシズム。

なのに、まだ大笑いさせてくれるそのキャラ、その面白さ、あの白い顔。

だから、客は皆、貴方が、好きなので候。

その日、芝居の幕があいたら目に入ってきたのは、
退廃美、美学、デカダン、ニヒリズムの主水、もとい千代丸さん。

客席から、オバチャンひとりが思わず、「ちよまるさん、綺麗やなー!」

あれ、きっと何よりの賛辞やんね。

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13日昼朝日劇場にて。誘って下さった友人(私的この世界の先輩?!)に感謝。

ワシは、美学を持ったひと、そんな舞台が好きです。
例えば、少々曲がっていたり、アクが強かったりするひとでもさ(泣笑)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
桃さんと一緒の空気を吸ってたのですね。感謝です。桃さんがこの2月に朝日劇場へ足運んでくださり、千代丸評を書いて下さることをのぞんでいました。
本間もんの千代丸の最後の舞台!

今日は千秋楽!虚脱感で考えがまとまらず上手くかけません。ただ言えることは千代丸ファンであれたことの幸福感で一杯です。乾いて候!見届けることができ幸せです。
なむ
2012/02/29 02:14
なんか、涙出てきました。

千代丸さんはわたしにとって色んな意味で特別な人です。
9年前の朝日劇場公演、今回の座長として最後だという朝日劇場公演。
普段はいい感じに力の抜けた千代丸さんだけど、
そういうとこも可愛くてわたしは大好きだけど、
頑張る時には鬼のように頑張る人だ。
きれいで不思議で面白くてかっこいい千代丸さん。

宝物のような時間をありがとうございました。

幕が開いた時おばちゃんが思わずもらした「千代丸さん、きれいやなあ」の声。
結構大きな声の独り言だった(笑)。あの時、わたしも嬉しかったなあ…。
みかん
2012/02/29 03:33
勿体ないお言葉、ありが…いや、勿体ないです。

いい舞台を見せていただき、勉強させていただきました。

最後なんですね。
でも、まだ、まだまだ、舞台には立ち続けられますよね。

舞台だけじゃない、役者だけじゃない、
ただの「演劇」でもない、
人が生きるってことがそのまま舞台に出る
「大衆演劇」の面白さを改めて教わった気がします。

また、足を運びたいと思います。
千代丸さんの舞台にも、
その他、ぐるっと大きくひとくくりにして「大衆演劇という舞台」にも。

読んでいただき、コメントいただき、
この場でこんな私にまで熱い思いを聞かせていただき、
ありがとうございます。
桃♪⇒なむ様
2012/03/01 01:40
みかんさんも、私にとって色んな意味で特別な人です。
思いを聞かせて下さり、ありがとうございます。

今月この「最後の舞台」を観て、いろんなことを感じました。
そしてその少しをここに書き、
みかんさんをはじめとする千代丸さんのファンの方の
思いを聞かせていただき、また、いろんなことを感じました。

私にとっても、色んな意味色んな意味色んな意味で特別な役者さん、います。
色んな理由から、今はしばらく、観ません、観られませんが、います。
みかんさんにとっての特別な…まではいかないかもしれないけれど、
今回、「最後の舞台」や「お七」を観て、そのことや、自分のことや、
そして、それをどうしていきたいか(漠然?!笑)…
またまた考えたり、感じたりして、涙、何回も流れました。

でも、みかんさん(&私)、泣いてる場合じゃないよ、泣いてる暇ないよ。
頑張りましょね。私、もっといっぱい、ほんまにガンバル。
桃♪⇒みかん様
2012/03/01 01:47

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