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zoom RSS リアリティ -『花街の母』@大衆演劇-

<<   作成日時 : 2012/03/12 05:29   >>

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大衆演劇のお芝居『花街の母』は、
金田たつえの名曲から、若葉しげるさん(「若葉劇団」・総帥)が作ったオリジナル芝居。
この芝居のヒロインは、オバハン芸者の「奴(やっこ)」ちゃんです。
芸者やけどオバハンやから、お酒の相手と歌に三味線だけでは食われへん!
せやからどうするかと言ったら…「朝までしっぽり」の御付き合いで稼いでいます。

なぜならそれは、女手ひとりで育てた娘を幸せにするため。

でも娘には好いた人がいると知って…、と、ここからは観てのお楽しみです。

ワシはこれまで、昔のビデオを含めて、4劇団、4種類、4人の奴ちゃんに会いました。

ねっとりこってり下ネタ大好き、一昔前の女形座長の奴ちゃん。
上品さが売り、でも三枚目も得意な女形座長が模った奴ちゃん。
リアル母が演じる、女だからこその奴ちゃん。
母でなくまだ父でもなく女形座長でもない、けど幸運なことにもうこの役を継がせてもろた若い座長の奴ちゃん。

どの奴ちゃん、どのこの芝居にも、ええとこと悪いとこ、面白いとこと矛盾感じるとこ、ありました。

けど・・・奴ちゃんは、「花街」で働いてる「母」なんです。

芸者はうつくしい。けど、老芸者は?

「舞台」はうつくしい、でも「生活」は決して美しいだけで済む?

生きるにはお金が要る、仕事とはお金を稼ぐ、ときに綺麗事なぞ言っておられへんのです。

けれど、「奴ちゃん」は表では暗さ弱さなぞ一切見せずサッバサバ! 底抜けに明るく、ガッバガバ!

今日も笑って人の前へ立つ、いや、「舞台」に立つ。

そう、ワシには、そんな「厚い化粧に憂いを隠し酒で涙をごまかす」奴ちゃんが、
「大衆演劇の舞台」で働いている「役者自身」と、重なって見えたりするのです。

いや、ヘンな意味じゃなくて「虚無感とバイタリティ」という意味やで?(笑)

だからこの芝居・大衆演劇の『花街の母』の「奴ちゃん」だけは、
若い役者さんが演じてもただカタチだけ、女優さんが演じても逆にとても綺麗に見える気がします。

やっぱ「女形」じゃなきゃ。

それも優等生じゃ、「味」、出ぇへんのとちゃうやろか。

せやねぇ…

いっぱいワルいこともしてきて(え?現在進行形?)、

でも、「フ」と素に返ったときにそんな自分が嫌んなったり、
でもでも、ワルいことしてるときは刹那的に楽しかったり面白かったり、ぶっちゃけ気持ちもヨかったり、

本当の意味で、笑って泣いて、老いてきたような、
そんな、“腐りかけ”(?!)の役者が似合うんじゃないか。

いや、似合うではなく、
そんなひとこそ、本当に泥臭くリアルに届き、響き、笑わせ泣かせられるのではないか。

なぁーんて思うのは、ワシがそういう役者を面白がってしまうからでしょうか。

画像


ワシが大好きな奴ちゃんは、

喧嘩して飛び出した娘に、
本気だと思わず「ちょっと! 晩御飯までに帰ってくるんだよ!」と声をかけて、
後でよぉ考えてから、事の重大さに慌てて、反省する奴ちゃんです。

娘の結婚式当日、
やりきれなさのあまりべろべろに酔い、枕持ってうろうろしながら
「枕芸者いかがですかぁ〜?」って笑わせる、奴ちゃんです。

母で、父だね。舞台で、「生活」だね。ホント、どうしようもないね。

ワシ、でも、だから「奴ちゃん」が大好きです。


http://youtu.be/JcErfqJlp7A

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ワシは、元「見城劇団」の元座長 、見城たかしの「奴ちゃん」が一番好きです。だって、めっちゃ「オカン」やねんもん(笑)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
文中の「腐りかけ」という言葉に過剰に反応してしまった自分が(何ゆえ?)、悲しくも可笑しいです(笑)。
わたしも好きなお芝居ですよ。○さまの奴ちゃんが観たい…。
みかん
2012/03/12 17:33
「腐りかけ」は実際にこの役を演じた役者さんがおっしゃっていました。
いや、正確には「もう腐っている」とおっしゃっていました。

NO、NO、NO! 腐ってるんじゃないよ、熟して、発酵してるんだ。
「腐りかけ」って素敵ですよね。これ、きっとすごい魅力ですよ。
(無理ある?!笑)

○さまの奴ちゃん、観ましたよ。あれが最後でした(笑)
桃♪⇒みかん様
2012/03/13 01:25

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