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zoom RSS 真夜中のダンディ -興行師×役者の『斬鬼丸正伝』-

<<   作成日時 : 2012/04/16 14:44   >>

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芝居の最後の最後…
舞台中心でキメ、客席からハケていくダークヒーロー、“斬鬼丸”。
その背に流れる曲は桑田佳祐の『真夜中のダンディ』!
新感線?!
いいえ、「大衆演劇!」。
そしてなおかつ、「ぴったり!」。
スーパー兄弟・龍美麗座長の誕生日公演の際に初演され、
先月3月の浪速クラブで再び舞台にかけられた芝居、
『斬鬼丸正伝 狩人は闇に疾る』の作者は、大衆演劇興行社の興行師さん!

主人公“斬鬼丸”は、
幼い頃に一族郎党を殺され、
復讐のために謎の僧侶に殺しの技を仕込まれ育った孤高の剣士。
あるとき、遊郭で買った遊女は自分と「同じ目」をしていて…。

ワシはこの芝居を観て、唸りました。

新感線みたい!
でも、新感線じゃない!

大衆演劇の役者さんで、新感線(劇団☆新感線)が好きな方は結構多いように思えます。

だって、同じく「時代劇」、「今っぽさを取り入れて」「派手に、賑やかに」な舞台。
好きが高じてかオマージュなのか、曲とか演出を模倣している方も多いよね。

けど模倣は模倣であり、やはり本質までは真似れていない。
だから、結局、「カタチだけ」に見えるんだ。

でもこの新感線っぽい芝居は、
うん、絶対に意識して作ってはると思うこの芝居は、
ただ過剰に意識して真似してだから逆に失敗してしもてるものでもなく、
ほんま、いい意味でも悪い意味でも、素敵に、きりりと「大衆演劇」に見えたのです。

この芝居を書き下ろしたのは、
ワシら客席にいる者もよくその名を耳にすることも多い、
関西の興行社「山根演芸社」の若社長である、「山根大」さんだそうです。

なんて凄い「作家」さんなんだ!

いや、ちゃうわ。
作家さんやない、興行師さんや。

興行師さんの具体的な仕事って、客席のワシらには解らない。
こうして台本を書くことも仕事?
いや、それはたぶん、ちゃうやろう。そんな興行師さんって稀だろう。

ほな、この興行師さんは、まさしく、作家さんや。

うわ、興行師さんで台本作家さんとしてもこんなに凄いなんて!
いや、逆や。
興行師さん「だから」、こんなに「ぴったり」の台本を書くことが出来はるのか!

あのお顔立ちや踊り方を観ていて、
役者として、この劇団の座長として、
別に孤高ではないやろうけれど、
どっか、そういう“孤高な”(言い過ぎ?)匂いを
ワシは感じた(合うてるかどうかは知らん)美麗座長

画像


あのすごく葛藤している(と思う)、せやのにクールに見えるあのお顔立ちに
あの「ひたすらカッコイイ」「孤高のダークヒーロー」役は、すごく、すごく合うてるように見えました。

そして、そんな内容の芝居のラストにかかる『真夜中のダンディ』!
格好良く、孤独にも、ひたすら格好良く、客席を通ってハケていく姿!

ああ、興行師さんやからこそ、役者さんを知ってはるからこそなんやなぁ。
そして役者をみる力、芝居を作る力持った凄い方なんやなぁ。

新感線のモットーは「漫画チック」「人間が漫画の世界、漫画みたいなキャラを演じる」
けれど、そのことによって、より「人間臭さ」を出すところ。
例えば笑いでも、ただ「形」で笑わすのではなく、
人が全力でつっぱしるからこそ全力でコケる、その、面白さ。
いわば「より漫画チック」、だからこそ、逆にめっちゃ「人間!」が出るところ。

(というようなことを昔、演出家のいのうえひでのりさんが言うたり書いたりしてた)

ああ、「大衆演劇!」だ。
ワシが思うところの、「大衆演劇」!「人間」!の面白さだ。

ほな、この芝居は、新感線みたいで、でも、新感線じゃない。
めっちゃ、きりりと、「大衆演劇」だ。

ああ、ビレーくん、ホンマええ芝居貰いはったなぁ。
そして、ああ、この「作家」さん、凄い才能やなぁ。
山根さん(馴れ馴れしい書き方…)、凄いなぁ。格好いいなぁ。

で、そんなこんなでワシは最近、この作家さんのファン(?!)です。

でも、この方の凄さをもっと感じたい。
この方の書かれた芝居、もっともっと観てみたい。
(座長大会や劇団の特別興行の際に書き下ろしたりしているそうですが…)

そんなことを思わされた、役者さんより作家さんに思い馳せてしまったこの芝居。

ん? なんか、いろいろ、本末転倒?!(笑)

ああ、役者さんも、もしかしたら、誰もかも皆「真夜中のダンディ」なのかも。
ああ、同じ顔のブラザー。

…あ、最後、ちょっとコジツケですね(笑)

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先月3月26日夜の部、浪速クラブにて。
意外なスジから熱烈なお誘いを受け(「本気の芝居が観られるぞ!」と。笑)、観て参りました。

で、そんなこの芝居と他のとある芝居から、ワシ、最近、“ヤマネさん”のファン(どういうこっちゃ)です。

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羅生門には鬼(ファントム)が居る―【そのB・明日へ】
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