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zoom RSS お疲れさん、愛しの「お化け屋敷」-深江橋 満座劇場-

<<   作成日時 : 2012/06/05 21:56   >>

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画像大阪は深江橋、「満座劇場」が5月末をもって閉館したそうです。
狭い狭い劇場でした。
まるで「お化け屋敷」か「弁当箱」みたいな劇場でした。
まるで≪大衆演劇を象徴するような≫劇場でした。

レトロ? 雰囲気がある?

うん、ワシも初めて来たときは
「うわぁ、お化け屋敷みたーい!(喜)」思った。
そう、大衆演劇初心者の頃はネ。

でも観るうちに、
そんな能天気でオトメチックでアホみたいなことは言えなくなった。

だって、このまるで弁当箱の中に閉じ込められるような窮屈さ!

フラッと知らぬ劇団を観るには良いが、
お客さんの顔もちょっとは知る劇団を観るときなんて、
物理的にも精神的にも、なんだか息が詰まる。

そんなうっとぉしい人付き合いはさておいても、観ていて快適な劇場ではなかった。

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舞台狭いから立ち回り出来ひん。
踊りもせせこましくなる。
ワシの大好きな花道もちびっとしかあれへん。

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きっと役者にとっても演りやすい劇場ではなかっただろう。

舞台の上から前数列まで、客の顔が見えて集中出来んらしい。

裏も狭いらしい。

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そして、閉館した。

前夜、ショーだけ駆け込んで
劇場のおっちゃん(小屋主ではない)に「ほんま?なんで閉めるん?」と訊くと、
あっさり、面倒くさそうに、「お客さん入れへんもん」。

それが、ゲンジツ。

でも、好きやない言いながら、よぉ行ったのよワシ。

時にキモさ(いろんな意味)に辟易としながら、
それでもあの「暗い中、ぱぁっと光(照明)さす、極彩色の世界」に惹かれて。

忘れもしない、ヘンテコな「雪國」「おさん」とジッと睨み合ったことから、
「大衆演劇」に本気惚れするようになったのも、ここだよ。ねぇ。

閉館前夜、ショーだけ駆け込むと客席には8人ほどしかいませんでした。
閉館ラストナイトなんて雰囲気、全くしませんでした。

翌日、公演終わって劇団さんが出ていった夜も、
「この後、次の劇団がちょっと遅れて到着するんじゃ?」なんて思うほどでした。

(※これらの掲載写真は前日に劇場の方にお願いし、
5月30日の千秋楽終わり、全て終わった後に入れてもらい、写真を撮らせて頂きました)

でも、終わった。

だって、大衆演劇は「舞台」であると同時に「生活」。

裏の銭湯(第二三玉湯)も2月末で潰れた。
両隣りのおっきな焼肉屋(「六本木」)も、ちっさな焼肉屋(「牛まる」?)も潰れた。

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そして5月末で、劇場が閉まった。

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「お客さん入れへんもん」

その「距離の近さ」=「狭さ」、
それは最強のウザさであり、でも、一番の魔力=「魅力」。
ぎゅぎゅっと、人(役者も、客も)のエエとこも悪いとこも、見えてくる大衆演劇世界。

むずかしいね。おもしろいね。

そんな大衆演劇を象徴するような劇場でした。
大嫌いで大好きな、大嫌いで大好きな小屋でした。

でも、また生き返るかも?いや、生き返ってほしい。

だって、大衆演劇は、人間は「逞しい」。

隣の居酒屋(「喰いしん坊」)のマスターと常連さんも「閉まったん?マジで!」「きーてへん!」。

そう、これまでも「閉まる?!」は何度もあった。

「ああ、でもそういや今回は、来月分のポスター持ってきてへんわ…。寂しなるなぁ」

いつか蘇ってね。
皆、蘇っても驚かず、きっと皆「あー」とか「もー」って言いながら、また、通うよ。

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お疲れさん。
ま、ゆっくり休みなはれ、愛しの「お化け屋敷」、「深江橋 満座劇場」。



※omake
在りし日の満座劇場についての桃記事2つ(写真あり)、こちらもよろしければご一緒に…。
【眩暈と倒錯感、近さ狭さゆえのゾワゾワ極彩色のエクスタシィ -満座劇場】 -2010/12/05
【見世る、魅せる、ぎゅぎゅっとした小屋〜深江橋・満座〜】 -2009/05/07


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前身は同じく深江橋にあった「ふぁん美座」、
そしてこの「満座」は鈴成座のオーナーが買いとられて続いており…と聞きました。
ここで10数年(15年くらい??)と聞きましたが、残念ですね。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
桃さん こんにちは!
コメント久しぶり。いつも見さしていただいてるんですが。
満座、先月中ごろかな、松丸家小弁太ゲストの時、初めて行きました。
あるのは知っていたけど、なんとなく場所的に引かれるものがないので、行ったことがなかったんですが、閉館とかって聞いたので、一度は行かなきゃとか思って行ったんですが、いいとこですね。ほんとにタイムスリップしたかのような雰囲気。
何でもっと行かなかったんだろう!あのわけのわからない下足箱の位置!座席の三段構え。何か変、怪しいとしか言いようのない異常さ!浪人原田芳雄が似合いそうな。
ああ、残念です。
ようこ
2012/06/06 23:50
ようこさん、ご無沙汰のコメント嬉しいです!

そう、無くなって初めて思うんですよね、
「なんでもっと行かなかったんだろう」って。
あの訳のわからない、でも、あこにしかない空気を持った劇場へ。

行ったり、通ったりしているときは
「狭いー」「なんかきもちわるいー」ってブツブツ言うのに、
無くなったら、本当に、寂しい。

勝手なものです(笑)

浪人原田芳雄、笑いました。
とても似合いそう!想像して、ニタニタすることに致します(笑)
桃♪⇒ようこ様
2012/06/07 00:29
久々にこちらを覗かせて頂きました。
満座劇場、閉館したの知りませんでした。
大阪で初めて訪れた大衆劇場がここでした。駅出からすぐの立地が有難かった。
当時ハマっていた役者の遠征で3回程しか行ってませんが大変に思い出深い場所です。
そういえば最後に行った後ぐらいからこっち観劇離れて久しいなあ。
たまには近所の劇場に足を運んでみるかな?
うっかり七兵衛
2013/02/19 13:27
ひさびさに、ありがとうございます!

そうなんです、
閉館してしまったのです。
もしかしてふらっとまた再開…ってなことを
勝手に夢みたりもしていたのですが、
そんなことも起こらず…。

その土地に馴染んでいた劇場が無くなってしまうというのは、
私たちふらっと行くファンにとってもですが
その地でずっと楽しんでこられた方々にはとても寂しいことだろうな、
と思います。

こんな時代ですし、地元の劇場も、通えるときに通っておきたいものですね。
桃♪⇒うっかり七兵衛さま
2013/02/22 20:58

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