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zoom RSS 男と女、嘘とホント、人と人-『お伊勢帰り』@大衆演劇-

<<   作成日時 : 2012/09/18 04:29   >>

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モテへんアホの喜六は、
恐妻にエエとこを見せたくて
べっぴん女郎のお紺にモテたんやぞと嘘をつく。
喜六の相方・色男モテ男の清八はアソビの場やからと
べっぴん女郎のお紺に自分は独身で大金持ちの一人息子やと嘘をつく。
清八の嘘を真に受けたお紺は財産を狙い、間夫と共謀し強請りにかけようとやってくる。
さぁ、最後に笑うのはだ〜ぁれ?!

芝居『お伊勢帰り』(原題『色気噺 お伊勢帰り』)は嘘から始まる喜劇です。

元は藤山寛美さん時代の松竹新喜劇…の南座特別公演に、
『てなもんや三度笠』の作家でお馴染み、
香川登枝緒先生が書き下ろしたスペシャル喜劇。

しかし最近、これ、大衆演劇の舞台でもよく演じられています。
(ワシが知る限りでも関西で2劇団、あと、今年関東の劇団座長の誕生日公演でも…)

ワシはこの芝居が大好きです。

エエ格好したい、モテたい、カッコつけたい、ええヤツで居たい
男というロマンチストでアホウで可愛い生きもの
と、
そうは行くかいなというゲンジツ的な女という生きもの
は、
ちゃう! 根本的にちゃう! 体もちゃうけど、心も、きっと、ちゃう!

せやから男が居て、女が居るところ、そこには必ず(?!)嘘が生まれる!(笑)

しかし嘘にも色々ありましてですね。

優しい嘘、巧い嘘、下手な嘘、
楽しい嘘、甘い嘘、不愉快な嘘、ムカつく嘘、
人を騙すための自分勝手な嘘、人を守るための優しい嘘、
お前それ全部バレとんぞあーぁもぉしゃあないなという嘘、
もぉそんな嘘ついてくれんでもかめへんのにもォという嘘…エトセトラエトセトラ。

ああ、男と女、人と人、嘘と嘘。悲喜こもごも、泣き笑い…。

そんな嘘を、
ワシら人間は
つき、つかれ、
体・気持ちを振り回したり、振り回されたり。

覚めて考えると誠に滑稽極まりない話ですが、
けど人間って本音だけで生きていけない訳で、
特に大人ってそうはいかない訳で、「嘘」って、深い(笑)

酸いも甘いも知った大人の男と女は、
嘘つく方もつかれる方も巧く扱い、
ときに嘘に振り回されながらも、
その嘘をニヤリと楽しめるくらいでないと、人生、やっていけないのかもしれません。

そう、特に、男と女、舞台と客席、虚実皮膜の近くて遠い「大衆演劇」という世界、
人・人・人が入り乱れる人間世界では特に、そうかもしれません。

と、考えると、
大衆演劇版『お伊勢帰り』は、
大衆演劇の舞台上だからこそ、より、ニヤリ楽しめる華やかな喜劇やと思いません?!(笑)

芝居ではラスト、
≪嘘ついた悪いヤツは痛い目をみ、心の綺麗なヤツは最後笑う≫、
でも≪善も悪も人間っていいね、面白いね≫みたいに感じさせる大団円で幕が閉まります。

ヒネたヘンテコな考え方のワシも、このラストが大好きなのです。

出てくる登場人物、明るくしぶといくらい逞しい皆が、ほんま、素敵に愛しくなるのです。
それを演じるひとたちも、観る人たちも、めっちゃ、愛しくなるのです。

観れば観るほど、好きになる芝居で、「人間(ひと)」が好きになる芝居です。

決して己の好きな役者が演じる恐妻のキャラが好きだからとか、
出てくるブサイク女郎のディティール(ナカミ)が似てる(どういうこと?!)と人に言われたから、
…なぁーんて理由では、な・く・て!(笑)


藤山寛美/松竹新喜劇: 色気噺お伊勢帰り


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紅劇団@オーエス劇場、9/16、夜の部にて。
この劇団のこの芝居はキャストが全てピッタリ合うてる。
ゆえにこれ、ガッツリした芝居の評判が高い劇団やけれど、素敵に楽しいのです。

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