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zoom RSS 芸人と御贔屓、人間と人間 -『稲川と新門』&『幸助餅』-

<<   作成日時 : 2012/09/25 05:14   >>

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『稲川と新門』、『幸助餅』。
これ、どちらも
大衆演劇の舞台で演じられる
≪相撲≫をテーマにした喜劇です。
力士とタニマチ(ご贔屓さん)の関係を描いた、エエお芝居です。

『稲川と新門』の主人公は心の綺麗なお相撲さん、「稲川(いながわ)」。

上方出身の稲川は、江戸に上がってから、全然ご贔屓がつかない。
とある日出会った乞食に応援していると言われ、涙をなが…いや涙を堪えて喜びます。
それを物陰から観ていたのは…なんと江戸の火消しの大親方である新門辰五郎!
勝っても贔屓がつかないのは何か理由があるのか?!と、思った辰五郎は稲川を試します。
この試し方がこの芝居のキィであり、喜劇を喜劇たらしめるトコロなのですが、
結果、辰五郎は稲川さんの心意気に惚れ、贔屓となることを宣言します。
そんな大団円のお芝居。単純やけれども、よぉ感じると、これ、エエよね、沁みるよね。

一方、『幸助餅』の主人公は上方の餅屋さん、「幸助」。

相撲にお熱の幸助さんは、中でも雷(いかづち)という力士の大ファン。
好きすぎて、通うし御馳走するし、妹が身売りして作ってくれたお金まで使ってしまうの。
それを知った雷さんは、わざと憎まれ役になり愛想尽かしをします。
幸助さんは怒り悲しむも、熱を冷まし一生懸命働き3年(だっけ?)、餅屋は大繁盛。
でもね、幸助さんは人から聞いて知るんです、
餅の注文は雷さんがお客さんにお願いしてくれていたのだと。
そして、出会った雷さんから聞きます、
あの愛想尽かしは熱を冷ますために、わざとだったと。
こりゃまた、あったかいお芝居。エエよね。しみじみよね。

お相撲の世界にタニマチ(ご贔屓さん)は付き物です。
それと同じく、芸の世界にもご贔屓さんというものは付き物です。
特に、大衆演劇という世界ではそんなご贔屓さんという存在は
≪舞台上で付けられるお花(御祝儀)≫という形で、ワシら客席ででも目に見える。

それがいいとか悪いとか凄いとか凄くないとか、
そんなことはわからないし、そりゃ色々だろう。

でもね、そんな、大衆演劇という舞台・客席・ご贔屓が目に見える世界だからこそ、
この2つのお話って、よりリンクして、「いいな」って、思うのは、ワシだけでしょうか?

ん?ちょっと勝手に深読みしすぎ?

でも、やけれども、芸人と客席という違った世界で、
近くて遠い、遠くて近い大衆演劇の舞台で演じられるからこそ、
演じる方も観る方も、ジワッと来るときがある芝居やないかとワシは思ったり、します。

簡単なようで難しい関係の芸人とご贔屓…いや、「人間と人間」。
それをこんなに美しく描くこれらの喜劇は、
ちょっとファンタジーなくらい綺麗すぎるかもしれないけれど、
綺麗だからこそ、「素敵やな」って皆が思える、えぇお話やないかな。

派手でがっつりこってりしたヤクザ芝居古典劇が好き。
けど、最近、やさしい喜劇の「人間らしい」面白さにも(やっと)気付くようになってきた。
そんな「芝居好き」アーンド「相撲好き」のワシに、ふと沁みた、2本のお芝居です。


藤山寛美/松竹新喜劇: 幸助餅

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『幸助餅』は松竹新喜劇や歌舞伎(去年か?)でされていることは知ってたけれど、上方落語でもあるらしい。聴きたい!

『稲川と新門』は、大川一門で演じられる芝居かな。
紅さんで演られるときは、BGM(テーマ曲)が北島三郎なところが、んもう、私的にはたまらんねん。

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