桃花舞台

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zoom RSS 光と闇、うつくしさ -オーエス劇場-

<<   作成日時 : 2012/09/03 03:43   >>

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世の中には光と闇がある。
大阪、飛田オーエス劇場はそれを教えてくれます。

そこは西成、日本でも3本の指に入る貧しい街。

少し行けば、世にも有名な飛田の新地、
スポットライトに照らされた御姉さんたちが働き、おばあちゃんらが手招きしている。
かつてこのあたりは芸人の街「てんのじ村」、売れるのを夢みる芸人らが住んでいた。

今もきっと表通りには出られない人いっぱい住んでる。
それは家や職がない人のみならず、
裏、闇の世界で生きてる人も、このあたりには結構いる。

そういう街。

道路を挟んでジャンジャン街をくぐれば、
もはや超観光化された、昔とは違う新世界なのにね。
夜になったら元の顔、「素」の顔を見せる。けれど、昼間は明るい街なのにね。

しかし、こちら側は装っている余裕はない。
昼も、夜も、素そのまま、ここは天国、釜ヶ崎。
いや、釜ヶ崎という地名はもうないけれど、そこは人間そのままの街、西成。

その地にある暗い、汚い、臭いオーエス劇場もまた、人間そのままの劇場かもしれません。

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舞台上で踊る役者さんに一万円札をつけるオネエサンもいれば、
生活保護のお金で芝居観に来ているオジサンも居る。
とっておきの着物を役者さんにプレゼントするオバサマもおれば、
年金で発泡酒呑みながら座ってるオッチャンも居る。

だからこそ、舞台の上がとても光って見えるのは気のせいやない。
だからこそ、スポットライトに照らされた役者は眩しいほどに綺麗。

暗い劇場で、特に、長くせり出した花道で照らされる役者は、どのひとも、皆、綺麗…!

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せやから、この劇場で芝居を観ると、苦いような中に、あったかさが込み上げてくるような気がします。

ぼちぼちいきましょ、世の中、きっと、捨てたもんやないで。
人ってウザかったり怖かったりややこしかったりするけれど、ええもんやで。
悪い人もいるかも、悪いこともあるかも、
でも、ちょっとでも楽しいこと見つけて生きよ、あの眩しい光に向かって…。

そんな気持ちにさせられるのは、ワシだけやないと思うのです。

先日、初日、
一人の役者は
口上挨拶の際、
パッと照らされたスポットライトに、ものすごく眩しそうな表情(かお)をされていました。
せやなぁ、あなたには、眩しいかもしれへんなぁ、でも、男前やで、あなたも、あなたも、皆。

役者さん、
客席のあなた、
たくましい売店のおばちゃん、
有名な古棟梁、
実はインテリさんの小屋主さん、
客席にいる「私(あなた)」自身…。

いろんな人に会える劇場、会える街、
いろんな人の表情(かお)見られる劇場、見られる街やとワシは思います。

暗い、汚い、臭い、「3K」な劇場はでも「1K」、あの光は、「綺麗」なんやで。

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以前の記事はこちら、
【ある光 -オーエス劇場-】(3年前!)
【血とオーエス劇場と芝居と人のおはなし】(去年!)

長々文ではありますが、よろしければ、お付き合いただける方はよろしく、どうぞです。

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ピカレスク!-大衆演劇と『座頭市』-
ヤツは決してスーパーヒーローではない。 超明るいヒーローどころか、 おてんとさんに背を向けて歩く、裏社会を生きるお尋ね者。 そう、ヤツは目が見えない按摩。 按摩だけれど、仕込杖を持つヤクザ。 金で雇われ、金で動く、メクラ。 その名は、座頭市。 ...続きを見る
桃花舞台
2012/09/14 05:37

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
初めてオーエスを見たのは、十年ほど前です。衝撃的でした(笑)商店街を歩くのも恐る恐る、でした。でも、今では玉出で飲み物、食べ物を調達して何食わぬ顔して行けるようになりました。
まや
2012/09/06 21:28
あはは!

不思議な街です。
なんだか考えさせられる街です。
そんな劇場ですよね。
桃♪⇒まや様
2012/09/09 15:48
桃子さん、こんばんは。
先日、初めて大阪に行く機会がありました。この記事を読んで、かねてからオーエス劇場に行ってみたいと思っていたので行ってきました。
開演前なのに客席に電気が点いておらず、暗いなぁ…と思いましたが。
座っているうちに、段々暗さに慣れてくるというか…
お客さん同士が、前後や隣の席の方と身内のように話しているのが印象的でした。
それから売店の女の人、面白いですね。
お菓子を買うとき小銭を出していたら、「最初から出しとかんと!」って笑い混じりに言われました(笑)
お萩
2013/08/13 23:39
お萩さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
記事がきっかけになり実際に動かれたとのこと、
とても嬉しくなりました。ありがとうございます。

決して好奇心や軽い気持ちやまたチャラチャラ浮かれた気持ちで
行くべきではない場所にある劇場。
自分たちとは関係ないという気持ちからか
大衆演劇を観る人の中にも
「暗い」「怖い」「行きたくない」など無責任な事を言う人も居ます。
また「いや、雰囲気があっていい」などこれもまた無責任な事を言う人も居ます。
私はどれも違うと思います。しかしそれを言葉にするのは難しい。
で、何度もチャレンジし、この記事、
そしてリンクに貼った前回、前々回の記事になりました。
ですから、これを読み、実際に足を運ばれたとのこと、とても嬉しいです。

大衆演劇はこの劇場のように、
ただ上っ面だけやアタマだけ舞台だけでは語れない、
綺麗うつくしい面白いだけで語れない、
だからこそ素晴らしくて、面白くて、
本当に笑って泣ける≪人間舞台≫だと私は思っています。

私もまだまだその魅力の入り口に立ったばかり。
そう、それこそ、オーエスの暗さにちょっと気付き、
ちょっとだけほんのちょっとだけ慣れてきたか?!くらいのところです。

一緒に、全てを、観て参りましょう。
今後とも、どうぞよろしくお願い致しますね。
桃♪⇒お萩さま
2013/08/14 23:14

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