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zoom RSS 情交 -生と死の『紅い糸』@舞台-

<<   作成日時 : 2012/12/05 01:15   >>

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画像色っぽいネタ、いきます!
…このところ「男」テーマが続いていたので。
とある友人がちょっと面白いことを言っていました。
藤あや子が歌う『紅(あか)い糸』、
好きな女形さんがこの曲を踊るとき、
2番の某歌詞…ええい、言っちゃおう、
≪冷えた刀≫を「私」に≪突き刺して≫ってなところで
「怖い目になるところが、たまらんのです」、と。
ワシ、これ、この曲を表す≪真理≫やと思うのです。
これぞ、イキ・逝き・生き、
“闇”の中、運命を呪いはてて生き抜く
『紅(あか)い糸』(藤あや子)―

少々極端かつ大胆な例えをします。
大衆演劇の劇場で極彩色の夢舞台を観ていると、ワシは時に思う。

≪私たちはもしかしたら劇場に「死に」に来ているのかも≫、と。

私たちは劇場へと足を運び、日常(ケ)ではないものを楽しみにゆきます。
その心は、究極極論的に言うと≪ケからハレへ「連れていって」≫な思い。
この踊りこの芝居、この瞬間だけは「夢中にさせて」「連れていって」という思い。

つまり、私たちは劇場に「ヤラレに」ゆく。
己を気持ち良くオトしてくれるような舞台にいかされにゆくおちにゆく。
死んで、また、生まれ変わりにゆく。

それは変な意味でなく、いい意味で、
そういう行為みたいなもん近しいもんと言ってええんやないやろか?!

藤あや子の『紅い糸』、
この歌に描かれる女は望んでいます、≪貴方に殺して欲しい≫と。
しかし男は強くない。
そういう行為の時は刺すくせに、いざ命はとってくれへん。
それどころか、「死にたい」なんて逃げる。
せやのにこの関係は続いている。
切れへん、切りたくない、どないしようもあれへん。
死にたい死ねない、この瞬間は死にそう、なのに、殺してくれへん。

そこにあるのは絶望的な快楽。
きっとめちゃくちゃ「エエ」のでしょう。

どうにもならない、先はあれへん、けれどやめられへん。
虚無感の中にある、むせかえるようなどうしようもない色気。
それは性、どうしようもなく「死」を意識するほどの「生」。

嗚呼、出会ってしまった運命(さだめ)悲しい、いや、楽しい、「私とあなた」の紅い糸―

大衆演劇という人間舞台には五感に訴えかけてくる何かがあります。
だって、あんなに近い距離で繰り広げられるリアルでライブな人間舞台!
眩しい照明に照らされ、汗や唾や涙なんていう人の体から出るものすら見える舞台!
「実(素)」の臭いである体臭に「虚(舞台)」のための香水が混じった
≪人間の匂い≫が手だけでなく脳裏に沁みつく舞台世界!
その舞台からは≪人間の色気≫がただ観ているだけやのに匂います。
芝居や踊りを通じて、観ている私たちのアタマやなくカラダに訴えてくるものがあります。

その舞台を感じに劇場に喜んで「ヤラレに」行く私たちは皆きっと、
その瞬間の舞台の、あなたのその目が好きなんだ。

「出会ってしまった!」「ハマってしまった!」「きた!」「それ!」

ね、あなた、その瞬間死んだでしょう? 気持ち良かったでしょう? 死んだでしょう? で、また生きたでしょう? 

ケとハレは決して一緒に成れません。
舞台と客席は、男と女の間と同じように舞台と客席の間には深くて暗い川があります。
眩いばかりのスポットライトに照らされ、手の届くような距離だと錯覚しようと、
極楽地獄、正反対なくらい、遠い遠い距離があります。
一緒になんてなれへんよ。でもその一瞬、一瞬だけは成れる…ようなのよ。
それは錯覚それは眩暈、せやけどそれは切なくもイキイキとした、真の情の交わし合い

どうにもならない、先はあれへん、けれどやめられへん。
虚無とバイタリティが紡ぐ最高最強の人間舞台の人間ドラマ、
出会ってしまった運命(さだめ)悲しい、いや、楽しい、「私とあなた」の紅い糸―

…色っぽいなぁ。
…生きてるなぁ。

さ! 今日も殺されにいきましょう。
明るいけれどポッカリと口を開けて待つ明るい闇…「舞台」に「人間」に。いそいそと。自ら、喜んで。

当たるといいね、『紅い糸』。いや、見られるといいね、見たいね、
その、目。

うわぁ(ニタリ)




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そぉいや漫画家の小林よしのりも昔よく漫画で藤あや子を語っていた。
「あの顔、あの声、あの歌い方…たまらんばい!」…わかるわー!ゴーマンかましてよかですかー!(笑)

写真は『紅い糸』ではなく、『夢日記』にて失礼。「生と死」って意味で、偶然撮れてんけど好きな写真。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はぁー私の知らないところで、皆さん、そんな大人なやりとりをしてるんですかぁ〜観劇術上級者レベルですね
私にはまだまだ遠い道のりです
はんつー
2012/12/10 15:18
えええ!
はんつーさんはそうじゃないの?!
ま、私もアタマでっかちな観方で
アタマで観てしまう人間なので
まだまだ「楽しみ下手」なのですが…。。

大衆演劇は、目で、耳で、鼻で、大六感で…
まさに「舞台を体全体で」楽しむ、
そんな最高最強の芸能やとワシは思います。

で、その究極が、こういう、いろっぽい境地、みたいな。。

ワシもまだまだです。
一緒に、いっぱい、楽しんで参りましょう!
桃♪⇒はんつー様
2012/12/15 06:43
いやいやいや、まだまだ見る目を養わないとだめですわ
なんか大衆演劇って楽しみ方が無限にあって楽しいけど、方向性に迷うから結局自分の感性が頼りなんだけど、繊細に色気を汲み取るのはその日のコンディションとかもあるし、力み過ぎてもダメだしボケーっとしててもダメだし、本当に難しいなあと思います
はんつー
2012/12/15 12:07
おっしゃる通りです。
ホント、楽しみ方無限大で、
せやから楽しみ上手になるんがホント、難しい(笑)

私は一回の舞台3時間を観ると、必ずヘタバリマス、バテます。
観始めた頃は濃いものなら知恵熱が出ていました(笑)
一回の舞台どころか5分の舞踊だけでも、
観てバテバテ、つまり「ヤラレル」のはいまだに、です(笑)

肩に力を入れすぎず、いい意味でアホになって楽しまな損やのに、
どうもヘタクソです。

でもだから面白いのだ!(笑)

ワンダフルな舞台たちに見合うように、
ちゃんとたっぷりいっぱい楽しく受け取れるように、
大衆演劇だけでなくいろんなとこにアンテナ張りめぐらせ、
感性磨きながら、ながーーいこと付き合ってゆきたいと思う今日この頃…(笑)
桃♪⇒はんつー様
2012/12/18 10:12

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