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zoom RSS 私的《本物》の『飢餓海峡』@ -その理由-

<<   作成日時 : 2013/03/02 19:19   >>

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『飢餓海峡』は元は小説です。
水上勉が書いた暗い暗い小説です。
恋愛小説ではありません、社会小説です。
そこから映画化もされました。
暗い暗い、よく出来た映画でした。
『飢餓海峡』という曲はそれをモチーフに
作詞家吉岡治が石川さゆりに賭けて書けた一曲です。
よく大衆演劇で使われます。
けれど、その中で、ワシには≪本物≫と思う『飢餓海峡』があります。

以前、とある人気芸人がこの曲についてテレビのバラエティ番組で話したらしい。
その歌い出しの部分や、そのセンセーショナルさドラマチックさをエロさに掛けて、面白可笑しく。

不愉快。

けれどその気持ちもわかる。
聴いたら、そのセンセーショナルな部分は耳と印象に強烈に残るもの。

そんな『飢餓海峡』は大衆演劇でも、ほんまによく使われます。

大衆演劇という
良くも悪くも「あざとく」って、
良い意味で「品のなさ」すら魅力的な世界では、
この曲は、それゆえに人気の一曲、人気の舞踊になること、頷けます。
そして使われる際、間違った使われ方&受け取られ方をされることが多いことも事実です。

うん、その一見過剰にドラマチックな歌は
ある意味過剰なものを求める人間心理客心理演者心理にはピッタリはまるもの。

ワシがこのお話を「読んだ」のは、うん、ワシも大衆演劇の舞踊がきっかけでした。

読んだきっかけは、とある役者のこの舞踊を観たくて、
観るには知っておかねば失礼やと思って。

読んだ、映画観た、そして、舞踊を観る機会に恵まれた。

【読んだとき】、その深い深い人の闇のようなものに取り込まれてガーンッってなった。
そして【観たとき】その役者の飢餓海峡は、後で知恵熱を出すほどガーンッってものだった。

だから、だからこそ、ワシは情もごっちゃ混ぜで言いたい。

これは、色気曲じゃない。
これは、元は、人間、の、底を、闇を描いたものだ。
生きるため、情、ゲンジツ、人の底、どうしようもない人間というものの生きる様だ。と。

だからこそ、ワシにとって、その役者のその『飢餓海峡』は≪本物以上に本物≫だ。

画像


そう、「好き嫌い」という主観も情もごっちゃ混ぜに。

そう、まるでそれこそ。
このお話の中で犬飼多吉さんに情を寄せすぎてしまった杉戸八重のように。

そんな『飢餓海峡』の話を、次に、続けます。

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以前から、ちょっとちゃんと書きたかった飢餓海峡ネタ。
ここ数日で書いてみました。 【前記事】から始まり、 【そのA】 【そのB】と続きます。よろしければお付き合い下さい。

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私的《本物》の『飢餓海峡』A -その「目」-
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