桃花舞台

アクセスカウンタ

zoom RSS 嗚呼、指差し! 肩脱ぎ! ウインク舞踊!-なんて愛しき「距離の近さ」-

<<   作成日時 : 2013/05/31 22:37   >>

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 3 / コメント 4

指差し舞踊! 肩脱ぎ舞踊! ウインク舞踊!
正直に言います、「大嫌いや〜!」
けれど、言い切ります。
良くも悪くも、あれらは、「≪大衆演劇の魅力≫が詰まった舞踊や〜」!
大衆演劇のいいところ、それは「距離の近さ」。
でも大衆演劇の悪いところ、それも「距離の近さ」。
あれらの舞踊には、その「距離の近さ」ゆえの
エエとこと! アカンとこが! ギュッと! ぜんぶ! 詰まってる!!

大衆演劇の役者さんたちはどの人も皆、純でまっすぐで、その心は舞台でも表れます。

ほら、あのええ表情(かお)での指差しやウインク!
ほら、あのイタズラっ子みたいに嬉しそうな肩脱ぎ!
そしてほら、徹底したプロ意識が成り切らせ、入り込ませる、あのナルシスティックな姿!

あれらは決して営業や商売では無く、
いや、「無い」とは言い切れないやろが(笑)、それよりも、
ただひたすらにまっすぐな精神とプロ意識、矜持あるサービス精神≠ノよるものだ。
「求められたことには答えなきゃ男じゃないぜ!」
「俺、今、こんなに盛り上がりの真ん中にいる…楽しいぜ!嬉しいぜ!よっしゃあ!」
そんな純粋無垢なエンターテイナー精神によるものだ。

しかしそんな素敵なサービス精神による舞台を観ると、客は冷静ではいられない。
いや、その気持ち溢れる舞台に触れるから、客は冷静ではいられない。

心にパッと、情の火がつく。それは色気まではいかずとも、情という火。
近い距離で一度ついた火は、近いからこそ、己でコントロールするの難しい。
難しい火は消えるのも速いし、移るのも早い、また逆に意地で燃やす人も居る。
その火は観る目に影響し、火は全て直接的間接的に舞台の役者にも影響する。
かくして、芸は只芸でしかない、なのに、ううむ、ごちゃごちゃ…嗚呼、なんて逞しくも儚い水モノ世界…。

指差し舞踊! 肩脱ぎ舞踊! ウインク舞踊!…
そんな舞踊を観ていると、ワシには、あれらが火を付けるきっかけになるように感じるのです。
純な気持ちからやのに、逆に、火を煽るような舞踊にも見えて、
結果的に、役者、(本人)を。駄目にする舞踊にすら見えて、
だから、楽しそうなのに、切ないのです。

けれどね。

あれ系舞踊をすると、舞台と客席が、素直に、繋がる≠だ。
ちいさな小屋は「嬉しい!楽しい!大好き!」でいっぱいになるんだ。
「私の方みてくれた」「アピールしてくれた」「サービスしてくれた」、全ては勝手に勝手な妄想だが、
この瞬間、一番素直な形、誰もがわかりやすい形で、舞台と客席は、瞬間、一瞬、繋がる=B
まるで人と人の心のように、実は近いようで遠い舞台と客席の間が、一瞬だけ。
こんな空間が感覚的に味わえるのは、大衆演劇だけ!距離の近さが魅力の大衆演劇だけ!
最高にアタマ悪くて(※いい意味)、だから、最高に楽しい!…そう、ウザいほどに。

そんなウザいくらいハッピィなあれらとその空気を客席の片隅で感じ、ワシは思います。

「ああ、やはり、大衆演劇って芸術じゃないや」

皆(舞台上も客席も)が本気で気持ちを寄せる、だからこそややこしくなる。
その“ややこしや”は全て直接的間接的に舞台に影響する、
だって毎日が舞台=生活なのだもの、役者もスターだけれども人間だもの。
だからとてつもないほどに人間臭い、ややこしい。ややこしくて、おもしろい。

さらにワシは思います。

「芸は芸術じゃない、芸は芸だ、むちゃくちゃで、はちゃめちゃで、だから面白いんだ」

そう、このちょっとアブない妄想やちょっとヤバァイお色気…に近いものって芸の原点。
古くは出雲の阿国から、芸って、素直でイキイキとした、裸の人間が滲む、人間そのもの。
芸、人間、とてつもなく人間なもの、人間そのもの、「大衆演劇は人間演劇…!」、嗚呼、ややこし、面白、素敵!

キャアキャアな客席の片隅で、舞台をみて、ワシは苦笑いしながら思います。
「皆(役者さん方)、そこまでサービス精神発揮せんでええよ!無理すな! 安売りすな!」
キャアキャアな客席の片隅で、客席をみて、ワシは苦笑いしながら思います。
「皆(お客さんたち)、ぼちぼち観よね。火、ずーっと消さんと、
お目当ての役者さんを通じて、この舞台世界人間世界を愛し続けようぜ!」

なんだかもはや、これ、思うじゃなくて、祈るような気持ちかも、しれない。

でも大好きで大嫌いだから、大嫌いで大好きだから、だからこそ。

ギュッと、心から、ね。

人気ブログランキングへにほんブログ村 演劇ブログへ
にほんブログ村
【次の記事】に続くよ、続けるよ。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
面白い
ナイス

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
見たいのは≪あなた≫ -大衆演劇だから 大衆演劇だけど 大衆演劇だからこそ-
【前記事】の続き。 しかし、かく云うワシは、個人的にはあれ系舞踊がホントに好きじゃありません。 では何が好きか。 ズバリ、「客(席)なんか放ったらかしで、曲の世界、自分の世界に入っている舞踊」です。 なぜなら、そこからは≪本当のあなた≫(役者自身)が滲むと思うから…。 ...続きを見る
桃花舞台
2013/06/01 22:02
毎日が舞台と云う事-『平っちゃらブギ』の中、天才…いや役者達に想いを馳せて-
“エンオーくん” (「劇団炎舞」橘炎鷹座長)に興味が尽きない。 天才だから。あ、決め付けちゃ駄目ね。でも天才。その一言。 先日観た炎鷹くんは女形で『平っちゃらブギ』(岸千恵子)をぶっ壊れて踊っていた。 引くくらい壊れていた。面白過ぎた。のに、巧すぎた。 そんな“炎鷹くん”だから、見ていて、ワシは唸ってしまった。 このひとはこれからどうなるのだろう。 どこへ向かってゆくのだろう、ゆけばいいのだろう。 日々毎日、何を感じて何を考え、笑顔の舞台に立っているんだろう。 ...続きを見る
桃花舞台
2013/11/24 22:52
Dear, 愛しき大衆演劇 -Fromうるさいうるさい物書き桃-
ワシは「うるさい」 舞台の事となると、 もう己でも嫌になるほど「うるさい」 芝居なら原作や役作り(なぜそこでその演技)に関して、 舞踊なら曲世界に関して(曲に対する格好や仕草)、黙ってられないし、黙らない。 ワシかて好きな劇団やお気に入りの役者さん達にうるさ方やと思われるのは嫌ですよ。 ニコニコ褒めてエエ事だけ言うて気持ちよく帰りたいですよ。 けれどワシは「役者至上主義」ではなく「作品至上主義」だから。 いや、理由はそれだけやない。 ワシはこの大好きな世界の役者さんに誇り... ...続きを見る
桃花舞台
2014/06/22 14:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ゥ思いっ切り言い切りましたね奠ニ
それを全部飲み込んでも
キライですゥアタシ
与三郎がケツをまくるのはよし
藩随院長ベイの湯殿のスルリと着替えの場面なら
裸道中の下帯すがたなら
でも化粧の塗りむらまで見せてのは
言い切りにエールを送りまする
九段下
2013/06/01 10:22
あはは!
私も嫌いです。
でも好き嫌いは「主観」、
だから人の気持ち、
お客さんの気持ちになってみようと
いつも心がけています、
でも嫌いなものは嫌い…常にこの葛藤が…(笑)
で、こんな記事が出来ました(笑)

世間一般には
「大衆演劇ってオバサマがきゃあきゃあ熱狂するあれでしょ?
一万円札をレイや扇にして付けたりするあれでしょ?」
というイメージがあり、これは、きっと、消えることはないと思います。
マスコミ的にはそりゃあセンセーショナルで
面白い切り口で物事を紹介したいもの。
でも、だからこそ、大衆演劇の役者さんには、
距離の近さに甘えることなく、負けることなく、
きりりと素敵なプライドを持って舞台をして欲しい。
そう、あんな矜持あるサービス精神の持ち主たちなのですから。
こんな距離の近さで楽しめる親しみやすい、あったかい、
楽しい娯楽の世界を提供してくれる、
「私のスター」「身近なスター」なのですから、
世間の変な目や偏見に負けることなく、
サービスしすぎて疲れることもなく、
きりりご自分の赴くままええ舞台を見せて欲しい。
そして私たちお客さんはそれをただ楽しむだけでなく、
ちゃんとした目で観、愛し続ける「粋な遊び心」を持って
観劇出来るような姿勢であるべき……

そんな風に思います。で、この記事と次の記事が出来ました。
もはや愛するもの(世界)を嫌いながらも愛しすぎて、祈るような気持ちですわ。
わはははは。
桃♪⇒九段下さま
2013/06/05 03:42
昨年の記事に今更ですが…先月初めてブログを発見しました。
楽しく遡って読ませていただいてます。
大衆演劇を知ったばかりの舞い上がってた自分を懐かしく重ね合わせながら(*/□\*)

お芝居のお尻出しは大好き(*゜Q゜*)OK

首筋から肩への白粉が見える片肌脱ぎはやはり受け入れられないですねぇ(>_<)

女形舞踊で晒し半襦袢の為か袖付け部分から二の腕が見えるのも醒めます


しっとりとした立ち舞踊曲で裾を摘まんで襦袢が無いとshock!

役者さんは舞台裏で戦場なんでしょうが、そこをなんとか拘って欲しいと思ってます(我が儘なファンですね 笑)
こっこ
2014/10/03 18:20
コメント、とっても嬉しく拝読しました。
なかなか最近更新出来ていない此処ですが、
こうして新しい方に読んで頂き、
共感して頂いたりして、
こうしてコメントを頂けるのは
本当に作家冥利につきます。
嬉しいです。いやぁ、書かにゃいけませんね!笑

私も、役者さんの格好に、ホント、
時に役者さんが嫌がるほどにうるさいです。笑。
お客様や他の座員さんへの配慮・気遣いなどがありますから
必ずしも「(お芝居や舞踊の)作品世界」だけにこだわるのは無理で、
それよりも現実的に優先せなあかんことが多いということは
最近わかるように(教えて頂いてわかるように)なりました。

でも嫌なもんは嫌。笑

若い役者さんに「あの曲でなんであの鬘&衣装やったんですか?」と訊いたり。
ベテランさんに「事情はわかる。だからこちらの作品世界重視の理想論を
言うのは失礼なのもわかる。でも私は嫌。ありえないと思います」と
言うてもうたり…陰で言うのは卑怯やと思うから、
相手に失礼のないように直接言いますが、厄介な客やと思います(笑)

でもね、やっぱりね、こだわっているのを観ると嬉しいですよね。
今年6月22日の
「≪舞台=生活≫の難しさ、せやからこその素晴らしさ-」
という記事でも書きましたが、ホント、そういう舞台に出会えると、嬉しい。

て、事で、こっこさんと同じく、いや、もっとワガママでうるさい私は
これからもそういう点に目を光らせながら観てゆきたいと思います。

一緒に、ワガママに、楽しみましょう。笑
桃♪⇒こっこ様
2014/10/07 05:46

コメントする help

ニックネーム
本 文
嗚呼、指差し! 肩脱ぎ! ウインク舞踊!-なんて愛しき「距離の近さ」-  桃花舞台/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる