桃花舞台

アクセスカウンタ

zoom RSS 強さ、逞しさ…美しさ -大衆演劇の≪役者気≫、“ボス”に想う-

<<   作成日時 : 2013/11/24 23:10   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

痩せた体に、
でも目はめっちゃギラギラさせて
超楽しそうに下ネタ言うて笑ってる。
前より肌艶も落ち体重もビックリするほど落ちたように見える。
そう、だって、退院して間も無しらしい。
けれど舞台上でニタニタとまるで子供のように笑って笑わせ
そして「またオモロイ話しますわな。うへへへへ…ほな」ゆーてハケてった姿は
ああ、「役者」だなぁ、骨の髄まで。
その逞しさ、ギリギリにあってもふてぶてしいまでの強さは、きっと、ほんまの強さ。
だから大衆演劇の役者さんは格好いい。

大衆演劇の役者さんは毎日が舞台だ。
舞台舞台で毎日が過ぎてゆく、歳を重ねてゆく。
そんな時、誤魔化しが効かないのが、体(からだ)だ。
人間、気だけでは生きられない、「体」には勝てない。
ましてや毎日舞台で、付き合いも多く、ストレスも多いであろうこの世界の役者さん達は
ずっと健康をキープしてゆくことって実はなかなか、これ、めちゃめちゃ難しいことだろう。

前記事で書いた“エンオー君”こと橘炎鷹座長(「劇団炎舞」)の父上であり、
劇団の「ボス」であった橘魅乃瑠(みのる)さんが病気だと知ったのはいつだったか忘れた。
そして何の病気かと云うことも耳にした気がするが忘れた。
しかし入院し、二か月前の某日に大きな手術をしたと云うことはあるところから耳にした。
その後どうなって、どうなったのかは知らなかった。

が、今月頭、舞台に出ていた。のを目にした!
芝居に出てきたその人はゲッソリ、最初誰だか解らなかった。
以前はでっぷりテカテカギラギラ、ともすれば“ワルっぽさ”を感じさせるほどどっしりしていた人が
今は痩せて、声も細くて。でもその細くなった人は芝居のアドリブで抜け抜けと言うた。
「よっしゃ、お前ら着いて来い! 酒たらふく呑ませたる!
…と、言いたいとこやが、ワシ、今、酒呑めへんよってに点滴たらふく呑ませたるわ!!」

そんなボスは舞踊ショーにも出てきた。なんとまあ客席から出てきて杉良太郎か何かを1曲踊った。
そして座員に椅子持ってこさせて舞台に椅子を置いて座りお喋りした。
「退院したとこでですな。失礼ですが許して下さいな」
「入院してな、体に管を通しましてな(←※手術時?なのかな)。
管通さなあかんから剃らなあかんねん、毛。そぉ、下の毛ぇや」
「で、半分剃りましてん。せやからな言うたったんや看護婦の子ぉに…『もう半分も剃ってくれ』て。
ほな、真っ赤んなって出ていきおった。新米の子ぉやってんな。へへへへへ!」
「困りますわなぁ。こっちもこんなトコ女房以外に初めて見せたのに。あ、嘘。嘘嘘。
ちょっと嘘付きましたわ。へへへへへ!…あーぁ」
「まだまだ色々話ありまんねんで。また話しますわな…おーい!もんた(←座員さんの名前)! 終わったでぇ!」!

ええな。ええなぁ。たまらんなぁ。
客席から出てきた時は「ええってもう。勘弁してくれもうええで」と思ったよ本当に。
けどさ、これが「役者」というものの姿かもしれない業かもしれない、うん、他でもない「大衆演劇」と云う世界の。
それはもう観ている方には全然優しくない、けど、プロの姿だ、役者の姿だ。
イイとか悪いとかの問題やなく、まっすぐなプロの意地だ役者気だ。

画像


画像


きっと、そうせざるを得ないのだろう、そうしてしまうのだろう。
その姿にワシは情と同情の拍手や笑いは送らない、送りたくない。
だって下ネタやで、オッサンの下ネタやで!?(笑)
同情や湿っぽさなんてクソ喰らえとでも言うように、
以前からアクの強かったボスはニタニタ笑って阿呆話をする、
それは己の全てを曝け出した本気の下ネタ、だから最強、おもろくて。
ちっくしょ笑ろてまう、笑いながらワシめっちゃ拍手だ(笑)
そんなお客さん達の泣き笑いのような「もぉ〜」や笑い声に満足満足、
御自分もニタニタ笑って、勝ち逃げするようにハケてゆく。ずるい。本当にずるい。格好ええ。

だから・・・どうか無理のないように。そう願ってやみません。と言っても無理してしまうのだろう役者さんだから。
無理せなばならぬのだろう、せん訳にはいかんのだろう。
お父さんだからボスだから、いや、役者だから、いや、この世界の役者さんだから、たぶんそれは性として。
ならばどうぞ“納得のゆく無理”をして下さい、
その生きざま、ワシらに見せて下さい学ばせて下さい。そう思います。
あなたを含めた役者さんというものが舞台に立つ以上、それがワシら客のやるべきこと。ワシはそない思うから。

にほんブログ村 演劇ブログへ
にほんブログ村
11月4日・夜、梅田呉服座にて。

そんなボスは今月「役者生活40周年記念公演」を行ったらしい。
それは兄(“エンオー君”)弟(“ゆーのすけ君”)も含めた、
家族と元座員勢揃い(蝶々ちゃん、“秀ちゃん”、“てるみさん”、“ひろとさん”…)の舞台だったとか。ああ。いいなぁ。本当に、いいなぁ。
ワシ、この人のラストショー前の歌の出番、
袖から自分でマイクでナレーションしながら(玉置宏みたいに!笑)出てきて、
ええ声でド演歌歌うんがめっちゃ好き。(五木ひろしの『浪花盃』とか。笑)
今も歌っておられるのかな。いや、てか、今月あれから舞台に立っておられるんかな。ほんまに、無理をされないように…。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
久々のコメント!
じ〜んときたわ〜…。
ボスの浪花盃わたしも好き〜。中之島ブルースとかも。
本人歌唱よりいいわぁ。
酔多話と一緒(笑)
チベット人
2013/11/27 19:38
そのハンドルネーム、ほんま勘弁して下さいませよ。
“奈良のチベット”も近いことがこの8月でよくわかりました。
てかチベットでの某件では本当にお世話になりありがとうございました。
チベットの名医に感謝です。

この劇団のファミリー、皆、曲を自分のものにして、本人越してまいますよね。
それくらい人間臭いというか人間力というか、たっぷりですよね。
てか、私、中之島ブルースは聴いたことないかも!浪花盃は何度も聴いたが。
酔多話、あれは殿堂入り。ニックニューサーじゃあかん(笑)
またこの劇団もそしてお気に入りの劇団も引っ張って連れてって下さい。
一緒にツッコミ入れたり笑ったりさせて下さい。
今後とも、よろしく(笑)
桃♪⇒チベット人様
2013/12/07 06:25

コメントする help

ニックネーム
本 文
強さ、逞しさ…美しさ -大衆演劇の≪役者気≫、“ボス”に想う- 桃花舞台/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる