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zoom RSS なんて素敵な血の演劇 -客席の女性たちにみる大衆演劇の魔、いや魅力-

<<   作成日時 : 2013/12/06 21:37   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 3 / コメント 2

画像語弊を招く書き方かもしれない、
最初にそう断っておいてから話を進める。
10年ほど濃くこの世界を追ってきて
客席で沢山の人に出会ってワシは思う。
大衆演劇に普通…
ってどれくらいかわからんけど、
普通以上にハマる人は、
心に何か抱えている人が多い気がする。
勿論、心に何か抱えていない人なぞ居ない。
のでもっと正確な言い方をする。
この綺麗でおもろい
人間丸出しの舞台世界を観ていると、
観ている内に、多くの人は、
己の心の中にあるもの引っ張り出されるのではないか。と。

大衆演劇の客席には女性が多い。
各年齢の女性達がいる。
各年齢の女性達は各年齢ならではの悩みを抱えてる。
例えば“女の子世代”…
家は好き、家族は好き、だけれども早く自立したい、
そんな「オトナ」に憧れるオトナ未満の女の子とか。
もしくは“女の子世代”〜“女の子と云うにはちょっと厳しくなりかけ世代”…
年齢的にはいい歳なのだけれど、
自分自身これからの人生に何をしていけばいいか考えあぐねているような、
仕事もまあうまくいってる、けど、めっちゃモテる訳でもなく、めっちゃ派手に遊ぶ訳でもない文化系女子とか。
(そんな文化系女子は女の子に少し年齢がいった“おねえさんとおばさん”的中間世代にも多かったりする)
またはそこからもう少し年齢を重ねた“主婦世代”から“オバ、オバア、いやオネエサン世代”…
毎日の生活に不満はな家族にも囲まれごくごくフツーに幸せ、
だけれども、どこか、そんな家や己自身というものに何がしかの退屈さのようなものを感じている女性たちとか。
もっといくと子育ても終わった、人生いろいろあったけどなんやかやでうまく幸せにやってきた、
けれどそんな人生半ばを過ぎてどこか心の寂しさのようなものを感じている“オバ…お姉さま世代”やとか…。

そんな女性達が客席に座って、人間いっぱい情報量いっぱいの舞台を観る。
観ている間は普段抱えている悩みや嫌な事を忘れる。
しかし終演後帰宅途中に観る前以上に気付かされたりもする。
気付くもまた気付かなかった事にして入り込む、いや気付いたからこそより入れ込む?!
男性に比べて情が細やかな事が多い、ええ意味で情の生き物である女性は、
オトナで、女性であるからこそ、この距離の近い人間いっぱいの演劇、
美しくて面白くて飽きない情報量満載人間満載の世界により情が移り、情を入れ、入れ込んでゆく・・・

それはまるで自分の中の血を持て余しているようだ。 
血? うん、血だ。
皆どこか、多少なりとも自分の血を持て余しているようだ。
例えば家族関係、夫婦関係といった「家」の血、もしくは関係の血、また自分自身に流れる自意識の血…
その血を、血に安定満足しながらもどこか持て余したり、どうコントロールしたらいいか考えあぐね、
気付けば、心の中のものを引っ張り出され、気付くも、気付かずハマる。
その対象物は「血の演劇」である大衆演劇。
例外的な場合も多いけれども、
ほとんどは家族や親戚という血縁関係を中心に座が形成され、
芸と伝統は父から子へと受け継がれる、大衆演劇。
その血ゆえに血と血で繋がる者同士で意識をし合ったりしてややこしくなったりもするが、
でも、流れている血故に演じることが出来、だからこそ他にない感動を生みだし、感動を与える、大衆演劇なんだ。

血の芸能である大衆演劇にハマるワシら客席の客は他人で彼らと血の繋がりはない。
なのに勝手に親戚のような気持ちになり、過度に入れ込んだりし、追っかけたりもする(笑)
彼女らは、いや、ワシらはその血を持て余すからこそどっぷり入って行くのではないか。
いやでもそれは当たっているけれども違う気がする。
逃れられないその家その血を意識しているからこそ、より、その血の演劇にハマり、入れ込むんやないかなぁ?
だって舞台上では皆、演じる皆も演じられる芝居の中でも皆、しんどぉても必死に、皆一生懸命生きている。
そして客席でそれを観て楽しむ皆も、皆、皆、必死でしんどぉても皆、一生懸命毎日を生きている。
そんな皆は舞台上も客席も、滑稽で、どこかちょっと痛かったりもして、でもだから愛しい。

ワシは思う。
どんな血からも逃れることは出来ない。
その血、自分の中に流れる血は切ることが出来ない。
だからこそ演じる側の皆もそれを観てハマる皆も
己の血を誇らしく受け入れ、誇りに思い、楽しめたらいいな、って。
舞台上も客席も、自分も他人も、皆、皆が幸せであればいいね、いいな、って。
勿論、そんなん理想論の綺麗事。
けど、皆と同じく客席のひとつの席で、色々、色々、ちょっと&かなり困った人も、
「落ちつけよ」って声かけたいような人も、ワシの前から消えていった人もほんま色々見てきて、
さらに己自身の事も主観客観含めて見て(笑)、だからこそ思う、うん、祈るようにそう思う。
血ってややこしくてムズカしくて面白い。
そんな血が作り血が演じ、血が呼び、呼び起こし、呼び起こされる大衆演劇って、
本当に厄介で、ややこしくて、憎たらしくて、でも愛しい、面白い。舞台も客席も、皆熱く、本気で、だから愛しい。
本当に、そう、思うから。こそ。


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【≪血≫ -大衆演劇の「母」「父」芝居から- 】
【絆 -大衆演劇は≪「血」と「情」の演劇≫-】を、まとめた(?!)ネタなり。

ま、一番阿呆でどうしようもないのは、ええ歳して自意識過剰のモノカキ桃です。
うん、「この世界をまるっと全て、己の書き方で書いてやろう」とバテながら追っている、売文稼業の小娘です(笑)
嗚呼、ワシ、イタいなー!(笑) せやからこそワシはもっと勉強しやんとな。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
売文稼業のおあ姉さん
ただ読みブログ?なのに
読みごたえあるのを久々にありがとうございました
神楽坂
2013/12/07 22:32
ご無沙汰しております。
ご丁寧なコメント、もったいなや。
とても嬉しいです、ありがとうございます。

売文稼業の小娘はいつも客席の片隅におります。
好きではありますが、どっぷりとファンにはなりきれません。
どこかいつも冷めています。
どこかいつも頭の片隅で色々考えたり思ったりしています。
それが哀しかったり嬉しかったりします。

私が書く大衆演劇世界コラムは、
美しいもの楽しいものを楽しみたいこの世界のファンさんお客さんには
必要のないものかもしれません、見たくないものかもしれません。
けれど私は書いてゆきたいと思います。

だってこんなに面白い人間世界、ないですものね。
こんなに、バテるくらい面白くって、泣いて笑えて、
人間が見られるものって、なかなか、ないですものね。

また是非遊びにいらして下さい。
ここは常に私の発表の場であり稽古の場です。
まだまだ大舞台に立ち発表するには人間力が足りませんので、
もうちょっと、この場でも、(うん、「も」。笑)
いらいらしたりもがいたりしながらも楽しく書いていきます、
精進致して参ります。ふふふ。
桃♪⇒神楽坂の粋な姐御
2013/12/21 07:50

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