桃花舞台

アクセスカウンタ

zoom RSS フリー、その「引き出し」と「スイッチ(気)」 -とある2日間の「沢田ひろし」-

<<   作成日時 : 2014/07/04 02:49   >>

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 1 / コメント 2

画像「沢田ひろし」(フリー)さんを観ると唸ります。
引き出しから自由自在に
バラエティ豊かな演技と舞踊を出して来る!
しかもこの役者さん、
頭で自分のスイッチを調整しておられるように見える。
「強」「弱」「上品」「ノリノリ」「控えめ」「MAX」
バラエティ豊かな芸にかける己の「気」を
舞台上で切り替えているような。
そんな凄いテクをお持ちなのに、
いつもクールな顔で淡々と。
無愛想ではなく、しれっと、ほんに淡々と。
「やるな!このテクニシャンさんめ!」
その舞台から目が離せないのは、きっとワシだけではないでしょう。

5月、2日間連続でその舞台を目にしました。

1日目、“玄海さん”と同じ日にゲストだった“沢田さん”。
ミニショー、淡々と現れ、淡々と『はぐれコキリコ』を歌い、
歌の3番になると大勢来たお花のお客さんに
「ありがとうございます」「わざわざ来て頂かなくてもこちらが行きます」と言い、
笑わせ…るも全然御自分は笑っておられずしれっとしておられました。
本ショーの立ちでは“玄海さん”の前の出番に気合満々!
跳んで!跳ねて!ジャンプ&口クワァーッ! 「どうだ!」と言わんばかりの『北の鴎唄』!

画像


さらに女形では幕があいたらバッチリポージング! これ見よがしに華麗な人形振りで『風の盆恋唄』!

画像


終演後の舞台挨拶の際、“玄海さん”に「ひろし君元気だねぇ」と声をかけられるも、
しれっと謎のアルカイックスマイルを浮かべておられました。

ワシは唸り、ニタニタし、思わず、笑ってしまいすらしました。

やはり只者ではない。
伊達に長い事フリーでやってこられ、フリーで生きておられる訳ではない。
前の劇団におられた時からいい意味で鼻に付くくらい目を引く役者さんだったけれど、
毎年、毎年、観る事に妖気を役者気を増しておられる。
と、共に引き出しもめっちゃ増えているように見える。
のに、淡々とクールに。凄いテクの芝居と舞踊を見せる、見せる、見せつける。

そりゃあもうファンの方は惚れ込んでしまうだろう。
ゲスト先の劇団のお客さんも、初めて観たお客さんも、一度観たら絶対に忘れないだろう。

そんな“沢田さん”の「引き出し」と「気」に改めて唸り、
大笑いした(←いい意味)のは2日目後半。

舞踊で“沢田さん”が出してこられたのは
『夜明けのブルース』(五木ひろし)と『細雪』(五木ひろし)でした。

『夜明けのブルース』!
チャラくて、安っぽくて、アホっぽくて、ワシの大嫌いな曲!
ほんまもうノリだけのトホホソング(※以前に書いた記事はコレ
これを踊る“沢田さん”はまるでローラースケートで踊る光GENJIのように
ノリノリでした。コートをひらりっ、ステップさらりっ、男の色気でノリノリでした。
爆発的に俗っぽくて! チャラくて! まさに本当の「この曲の世界観」にぴったりでした。

画像


『細雪』!
さっきの『夜明けのブルース』と同じ五木! の、ちゃんとした曲!(すんません。笑)
他の役者さんが「THE 和」の支度でしっとり踊るこの曲!
皆が「和」「上品」で持ってくるこの曲を「洋」かつ「ちょいエロ」?!
意識してか無意識かわかりませんが、口半開き多用で踊られました。
それはもうまさに「俺版・細雪」でした。
(※注。この2日の翌日も突然ゲスト連投が決まった為、支度は仕方なしなのかも?!とも感した。
でもそれでもこれは「俺」の「作品」になっていたように見えたんです)

画像


なんなんすかね。

技(トンボやバク転や人形振り)だけやない。上品だけやない。
曲に合わせて普段の上品なカラーを逸脱出来て、
でも曲ぴったりの「作品」を作り、それも己のカラーにする。
支度を通り越して「オリジナル俺の作品」も作り出し、淡々としている。
「引き出し」も「気」も操りながらしれっと笑みを浮かべている。

きっと、しれっの向こうではニタリッ?! ワシは勝手に深読みしています。
決して舞台で見送りでその顔は見せません。でも、だからこそワシはその舞台に感じます。
「俺は沢田だ!」「俺は役者だ!」と云う、とてつもない「気」とプライドを。

「やるな! このテクニシャンさんめ!」&「さすが! フリー!」

色々な方が言うにはとてもお客さんに対して丁寧だそうです。
え。そんなん聞いたら。怖くて。近寄れません。
もうしばらく(ずっと?!)遠くから唸り、ニタニタしておく事に致します。ふふふ。


※5月24日〜25日、博多新劇座にて。

■omake@■
昨年、文楽劇場の大舞台で観た『望郷じょんがら』。あれも衝撃でした。
よろしければ。(※この記事内のリンクに過去の沢田さん記事数記事あり)
【「ジャーンッ!!」という役者気 -その日の沢田ひろし@『望郷じょんがら』から-】


■omakeA(てか、つぶやき)■
フリー役者さん・・・から大衆演劇について考える(前記事)。例、その@は沢田さんでした。
ワシ、この人の舞台見るとただの大衆演劇ファンに戻り、わぁわぁ言う気がする。
ワシがそうなる数少ない役者のひとり(笑)
思うところあってライフワークとして追っている役者さんとも
よく、真面目にこの方についての話する。
ま、そのきっかけは我が因縁の『瞼の母』の水熊屋おはま(※これ、たぶん一生のテーマ)からなんですが…
(※この話するとガチ中のガチになるのでまたいつか・・・)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
役者、「美しさ」はきっと「強さ」-≪女優“諒ちゃん”≫の「お玉」から-
幕があき、 凛と立っていたのは お玉(お珠)でした。 ガラシャと名を変えたお玉でした。 明智の娘でありながら細川様に嫁ぎ、 戦国の世でキリスト教を信仰し、 女性として最期まで凛と生き抜いたお玉(お珠)。 で、ありながら“諒ちゃん”…! ああ、またこの場を借りて 慣れ慣れしく「ちゃん」とか書いてしもたけれど。 女として、役者として、 大衆演劇の世界を凛と気丈に生き抜く ≪女優“諒ちゃん”≫・・・「三河家諒」さん(フリー)でした。 ...続きを見る
桃花舞台
2014/07/04 03:39

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
桃さんお久し振りです。
実は、5月24日の夜の部に博多新劇座に行っていまして、この日の舞踊観ました。
沢田ひろしさんは、春陽座におられた時、化け猫の芝居をされるために、上空に
ワイヤーが2本張られたんですよ。
残念ながら化け猫の芝居は観られなかったのですが。
沢田さんは、身は軽いし、芸があるし、送り出しも感じがいいですよ。
とし
2014/07/09 09:00
お久し振りです!
いつぞやの『お吉』以来のバッティング…
今回も同じ空間におられたとは御縁ですね!

化け猫の件、存じております。
その歴史にもとても興味を持っておりました。
でも私も結局見逃してしまいました。
実は“最後の朝日劇場”で予告された日に行く予定でした。
が、突然……。で、観る事が叶いませんでした。

化け猫は観られませんでしたが、
春陽座時代に観た『四谷怪談』はよく思い出します。
本当に「お岩」が居た、成っていたなぁ…と今も友人と話題にしています。
桃♪⇒とし様
2014/07/18 18:57

コメントする help

ニックネーム
本 文
フリー、その「引き出し」と「スイッチ(気)」 -とある2日間の「沢田ひろし」- 桃花舞台/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる