桃花舞台

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zoom RSS 「今」(「生」)-“師匠(おっちゃん)”、役者、『男の人生』-

<<   作成日時 : 2014/07/18 18:32   >>

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画像北島三郎の今が好きじゃない。
テレビで“氷川クン”に手をひかれたり、
“北山クン”にヨイショされる北島は、老害としか思えない。
故郷に錦飾り、生きてる間に記念館建て、
業たっぷりの典型的な「成り上がってきた演歌歌手」、
今その業は蝋燭の最後の火が燃えるように見え、
せやのに出し続ける新曲はどれも味はなく只枯れていて
苦笑いを通り越してやりきれなくて爆笑! トホホ!
そんな北島の聞いた事も見た事もない曲を踊ると言います。
若くない役者がある日突然『男の人生』を踊ると言います。

何なんすかそれ。

と訊く前に調べたら、
それは北島の「芸能生活50周年」記念シングルだそうです。
でもリリースはわりと最近。
ワシがグッと来て泣きそうになる『歩』や
任侠ばりばりワシの大好きな『神奈川水滸伝』をはじめ
北島カセットは舞踊レパートリーに入っているのは観てきたけれど、
こんな新しい曲はきっとレパートリーではないはず・・・

何でなんすかいきなり。

と改めて訊くと、なんと『深イイ話』で取り上げられてたからと言うのです。
テレビ観てたら『深イイ話』で北島の付人が運転する際に流していたのだと。

己や今を重ねてるすか?
また思い付きだけで言うてるんすか?
どやねん。どないやねん。観てみたいやん。
と、思っていたら観る機会はわりとすぐに訪れました。

着流し一枚。
きっと最後は歌詞に沿って
後ろ向いて帯を手に持って腹をしっかと叩くのだろう。
と思っていたら予想は全て外れ、
出てきたヤツは着流しに傘をひとつ持ち、
静かに静かに、しずしず、しっかり、噛み締めるように踊っておられました。

観入りました。
思わず「ほぉ〜…」とかアホみたいなタメ息漏らしながらも
ワシもしっかと、ワシも静かに、しずしず静かにワシは只観入ってしまいました。

悪くなかった。

ベテランの味?渋み旨味熟成の味?
歳を重ねた今だから味がある?
そんな適当な事は言いたくないし、思わない。
歳とりゃそりゃ見た目の美しさは落ちる、体力も落ちる、
それはいやがおうにでも「作品」「舞台」に影響する。
これは事実。誰も否定できない誰も逃れないこれは自然の摂理、事実、ゲンジツ。
「客観」と「程よい距離感」に胡坐をかいた
お利口賢い自称見巧者の痛みを知らぬ無責任なコトバは
何の褒め言葉でもないどころか失礼極まりなく最低適当。

でもなぁ、“師匠(おっちゃん)”?!

それでもワシは腹から観入り、腹から思った、「悪くないやん」「嗚呼…格好ええなぁ!」
これはワシが若くもといバカいガキだからじゃない。
これ、伝わらなくても声を大にして…
貴方の前だと伝えたくて伝えたくていつもデカくなる声を更に大にして言います。

切ない。苦しい。逃げられない。
観ているこちらが勝手にそないなるほど、
そちらはそれ以上にもうどうしようもないほどに
苦し、悔し、どうしようもない、でも生きる、生きたい、生きてる。
そんな貴方にそんな貴方やからこそワシは喧嘩になろうとも伝わらなかろうと
あいつ何考えとるかわからん思われたり褒めてる時は嘘臭いと思われてるやろうとも、
嘘は言わない同情も言わないおべっかおべんちゃらYESも言わない、
あ、これ、もう解ってるよな長い付き合い腐れ縁やもんな、
言い合いするのもしょっちゅうやもんな。
いや、最近は喋りのワシが何言うてええか解らん時が増えて
歯向かってこなくなった事を逆にキモいとかおかしいとか不審がってるかな(笑)
いや、ワシ、これまで以上に本気(変な意味やない)になり始めてん。
あ、こんなん絶対目の前で言わんけど(笑)

そんな貴方の、テレビの『深イイ話』を観て思い付いて曲用意して踊った
老いた北島の『男の人生』、ホントに、とても「悪くなかった」。
今、今日も、舞台に生きてるんやね。毎日鏡見ながら化粧して。舞台で生きているんやね。
それってカッコイイことはないかもしらんが、ほんまに格好ええ。

画像


ってな事を、短い送り出しでどない言うたらええもんやろか。
無いアタマを悩ませながら出たら、おーきな笑顔が待っていました。

「やっぱあかんなぁ! 今の北島の声は!」

嗚呼…このひとはホンマに「現役」「矜持持って舞台に立つプロ」なんやなぁ。

「やっぱ敵わん、格好ええ」
と言う代わりに答え解ってるけど訊いてみました。
「あれ、また踊るん?」「わはははは!」「せやろ?」
「まぁ、でも、一か月の内、曲につまったら踊るかもな」「ないやろ」「せやな」
うん、それがいい。それでいい。でも、「悪くなかったで!」「うーん?」…うん!

“師匠(おっちゃん)”、悪くない、ほんま格好ええで、「役者、見城たかし」。
まだまだどっこい、枯れてるけど枯れず経ち続けるようです、ちくしょうめ。
その『男の人生』滲む舞台に、今に、そのひとに、ワシはやっぱり、痺れるほど魅了されてなりません。



※5月25日、博多新劇座にて。
その舞台から色々な事を感じさせ、教えて頂いている、
 ワシがここ5年、「師匠(おっちゃん)」と(勝手に)呼んでいる役者さんです。


■omake■
で、そんな役者さんだからこそ…この2本は最強だと思うのです。だから、追っているのです。

水上勉原作「飢餓海峡」より、見城たかしの「飢餓海峡」-漕いで漕いで-
ある「お徳」のお話 -大衆演劇の「お徳」、大衆演劇と「お徳」-

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