桃花舞台

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zoom RSS 役者の目-父と子の『FANTASTIC BABY』から-

<<   作成日時 : 2014/11/07 16:31   >>

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お陽さんの陰には月が居て、
お陽さんをずぅっと照らしてる。
子の陰には親が居て、
木の上から立ってずぅっと見てる。
あの日、客席の一番後ろから、
息子と座員とお客さんをジッと見つめていたあの目。
ノリノリ熱狂の『FANTASTIC BABY』を
ジッと見つめていた、あの目、あの表情(かお)、あの光。
“大空くんのお父さん”、「宝海竜也」(「宝海劇団」・総座長)の
あの目、あの表情(かお)、あの光。あれは親の目、いや役者の目。

“大空くん”こと「宝海大空(たかみおおぞら)」(「宝海劇団」・若座長)、
大衆演劇界の次世代アイドルとして
テレビ、ドラマ、大舞台、写真集…
各種メディアに引っ張りだこの彼を
初めて観た時、ワシはビックリしました(※過去記事)。
下品さ、俗っぽさ、過剰さ、生活臭、ゼロ。
完璧…にとてつもなく近い舞踊姿だったのです。

文句なし過ぎて文句言いたいワシが何度も観る内に思ったのがこれでした。
「ロボットみたい!」
「リモコンのボタン押したら完璧に踊るめっちゃ綺麗なロボットみたい!」
今の歳でもうほぼ完成形、完璧すぎるからこそ不安と怖さすら感じてしまったのです。
「これからどうなるのだ?」
「今こんなに完成しててこれから飽きられたりせん?」

己も関わっているからこそわかります。
すぐ話題になり即戦力になりそなモンを血眼で探しまくるメディアは、
しかし、探すのも早ければ消費するのだってホントに早い。
そのメディアに踊らされるターゲットと、
食い付き、飽き、常に新しいもの面白いものに食いつく即消費してゆく消費者。
その中で、こんな若く何の穢れも無いような完璧な物はどう生きてゆく?
この無垢なる物はどうしたら守れる? いや、誰が守っている? 守ってゆく?
いや、こんなに美しいまま保たせているのは誰?
そのリモコンを握っているのは誰? しっかりと握ってくれているのは誰?

初めて「宝海劇団」とそこに出演する“大空くん”を観てやっと気付きました。

『滝の白糸』(石川さゆり)、『田原坂』(634)をほんに美しく魅せていた“大空くん”。
でもお兄ちゃん(早乙女紫虎座長)や若き座員と一緒に踊る時には
歳相応のヤンチャな笑顔を見せていた“大空くん”。
精巧な舞踊ロボットでなく、ちゃんと等身大の青年の表情(かお)で
最後はお兄ちゃんと座員さんらとノリノリで『FANTASTIC BABY』(BIGBANG)!
その時ワシは見たのです。
大きな「羅い舞座京橋劇場」の一番後ろで、ジッと、お父ちゃんが見つめていたのを。
賑やか楽しい『FANTASTIC BABY』をゾッとするよな真剣な目で。
ラストショーに若手に混じって出た後すぐに、一番後ろで、ジッと、ジッと。

掴まな。GETせな。取り込まな。
座の主として、父として、
大事な息子のため、
注目される今、注目される輝く息子、その輝きを失わせぬため、
そしてもうひとりの息子…アイドル大空の横で頑張る兄のため、
抱えている座員たちのため、
毎日食わせてゆくため、食うてゆくため、生きてゆくため、
きっとまだ現役の役者として息子だけの名で劇団名が知られることに
悔しさ嬉しさせめぎあいみたいな複雑な気持ちを日々抱えながら(?!)
でも、今日より明日、明日より明後日、ずっと、ずっと、ずっと、もっと・・・

先輩であり父であり同じ舞台に立つ役者として座頭として、
お父ちゃんは毎日、あの目で、リモコンを握りしめているのだと思いました。
あの目、あの表情(かお)で、ジッと。
責任と愛情と、あと、それから?
あの目は親の目なのか、それとも、役者の目か。

爺役で出た時「たまには二枚目やらせてくれよ〜」と言うていたお父ちゃん。
舞踊ショーでは物凄い気合いで
『大きな古時計』(誰のカバーか不明。女性ボーカル?子供の声?)を踊っていたお父ちゃん。
翌月の超人気座長の座席予約に訪れたお客さんに芝居や口上で嫌味を言うてたお父ちゃん。
“大空くんのお父さん”のあの目、あの表情(かお)。
怖くて切ない、あの光、FANTASTIC やなくPROFESSIONALな目。


■7月14日、宝海劇団、「京橋羅い舞座」にて。
                    『大きな古時計』の写真、なくしてしまって貼れず。。
                    あかん。やっぱりマメにちゃんと更新せな。反省。


■で、次回予告。
 次回はこれも暑い夏に観た【「総長」とその一家】の記事。
 と、秋の訪れと共に帰って来たあの子と、待っていた父の記事。(お待たせしました←?!)
 何でまとめよかな。せやなぁ、やっぱ『若者たち』流れる百両首(『上州土産百両首』)かな。うふふ。
 あー! 大好きで尊敬する“師匠(おっちゃん)”についてもいっぱい書きたい事あるねやけど!
 まずはここから・・・。 又ぼちぼちお付き合い下さいませ。

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旅芝居のヤンキーイズム≠ヘ時代を越えて-ある『ピタカゲ』から-
大衆演劇・旅芝居の持つ本質的なヤンキーイズム≠ノ注目している。 …と書くと又「ヤンキー」という言葉に過剰反応する人々に眉を顰められそうだけれど。 けれど歴史、血、時代を越えて生き続ける「旅役者」というものをみていると 「いい意味で」この例えを使いたい、使わざるを得ない?、いや、使いたいし、使う。 「いい意味」だ。褒め言葉と賛辞と応援の意味での例えだ。 そんなヤンキーイズム≠「いい意味」で体現している役者をみた。 ...続きを見る
桃花舞台
2017/11/17 13:49

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
芸事にかぎらず、スポーツや職人さんなど
どんな世界でも親が偉大だと
いろんな苦労も多いようですね

歌手の森山良子さんと
森山直太郎さんは親子なんですが

ある日、良子さんは
森山直太郎さんの記事で
森山良子は、その母という記事を読み

『これっておかしくない?』
『森山良子の子供が直太郎が普通じゃない』

と言ったところ

【お母さん、僕はずっとそれを言われていたんだよ】

そこで、あぁ〜・・と思ったのだとか

大衆演劇の父と子、あるいは母と子のお話し
楽しみにしております
へっぽこおやじ
2014/11/09 11:59
うふふ。
素敵なお話、ありがとうございます。
いつも、とても楽しみにしております。

大衆演劇は「血」の演劇。
生きている今や生きてきたこれまでや人間性、
今の関係、今の心情、
それら全ては、
良くも悪くも舞台姿から滲み、漏れ、
素敵なくらい苦しいくらい滲んで見える。

何年もこの世界を観る内、
そう気付くようになって、
今、公私共に深く関わるようになって、
この世界の役者さんたちのしんどさや大変さ、
そして、だからこその素敵さがしみじみ沁みて
わかるようになりました。

父と子、母と子、兄弟、姉妹。
血のつながりのあるもの、ないもの。
ぼちぼち、私なりに、書いてゆきたいと思います。
今後ともお付き合い下さいね。
桃♪⇒へっぽこおやじ様
2014/11/15 23:56
お久しぶりです
今月は梅田呉服座の美山を観劇しています
ブラックステージを設置して、照明にこだわった舞台を見せてくれます
都若丸と同じく次世代の大衆演劇を目指しておられるように感じます
もちろん、躍りや芝居の基礎ができていてのことで、まるでピカソのようです
本当に尊敬しますし、楽しくて仕方がないです
しかし、一方では昔ながらの大衆演劇にも強く引かれて、歌謡ショーを行う花柳願龍を今月は見に行きます
新しくできた滋賀県のセンターに来ています
今度の土日に歌謡ショーを行うと聞いたのですが残念ながら所用でその日は行けません
来週に行っていれば絶対に行ってきます
生演奏が聴けるなんて素晴らしいと思います
ではこのへんで失礼します
今度のリポートも楽しみにしています
まこと
2014/12/09 07:47
お元気ですか。
花柳願龍さんには結局行けず。
バンド演奏したのは2日間だけでした。残念でした。
先日は、庄内天満座に市川おもちゃさんを見に行きました。桃子さんが書いておられるように真面目な品のある座長さんでした。その日は太夫元の市川恵子さんの誕生日公演で予約もせずに行ったら超満員で立ち見でした。ところがオーナーとお話ししてたら、座長の人柄の良さは一番ということで、当日も座長が一人でおきゃくお客さんを迎えていました。また、入場券は1300円なんですが、その日は1600円で弁当付き、なんと紐を引くと温かくなるすきなすき焼き弁当で、座長が用意したということで、随分とオーナーは誉めておられ、こちらも感心して五時間のロングラン公演を観る覚悟を決めました。
結果、すんごくよかったです。
恵子さん、娘さんの小恵子ちゃん5才
芝居も踊りも達者です。
加えて、元OSKの女優さんにCD販売してる男優さんと役者が揃っています。
五時間がほんとに楽しく、送り出しも非常に丁寧で大満足しました。
今度の土曜日は早速観劇することに決めました。
まこと
2015/01/14 12:57
楽しい観劇便りありがとうございます。
要領の悪さからあれやこれやとバタバタし、
年をまたいでお返事を放ったらかしていて申し訳ありません。
ということで遅く遅くなりましたがお返事を・・・
先月、梅田、里美たかし座長。観られたのですね。
私は今人に勧める時はまずこの劇団を推しています。
個人的な好き嫌いはともかく「今観ておくべき」と。
それくらい勢いがあると思いますし、
本当に「今!!」な劇団さんで、
いいところも悪いところも全部含めて今の大衆演劇を象徴し、
つっぱしっている劇団さんですよね。
まさに今観ておくべき!方&劇団やと思います。
桃♪⇒まこと様(お返事その1)
2015/01/23 23:30
それから願竜さん。
昔はどこの劇団でも生バンドのショーをやっていたそうです。
今もその名残か、
ドラムやギターのショーをする座長さん、いくらかいらっしゃいますね。
そんな中でも願竜座長は「昔ながらの」
「古き良き」バンドショー・歌謡ショーを
敢えてそのままやっていらっしゃるようで。
素敵なことやなぁと思います。
今回は観られなかったそうで残念ですが、次回は観られるといいですね。
次回への楽しみが出来ましたね。

もうひとつ。おもちゃ座長さん。格
好良くって、綺麗で、いい雰囲気で…
老若男女を虜にする方ですよね。
劇団も人数はそう多くないけれど個性派揃いで、
ホントにアットホームで。
肩肘張らず観れて何度でも通いたくなる劇団さんやないかなって思います。
今月ももうあと一週間ですが、
悔いのないように、けど、ぼちぼち、楽しんで下さいね。
桃♪⇒まこと様(お返事その2)
2015/01/23 23:32

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