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zoom RSS 桃的『吉良の仁吉』考・その@〜仁吉は格好いいのかという話〜

<<   作成日時 : 2015/05/03 23:06   >>

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私は仁吉(『吉良の仁吉』)が嫌いです。
公言してきました。
仁吉を格好いいと思えないのです。
カッコイイかもしれません。
けれど格好いいとは思えないのです。
この人はなぜ格好つけきらなかったのだろうかと思うのです。
仁吉って…なんか中途半端やないけ?!と思うのです。思っていたのです。

仁吉、こと、吉良の仁吉(太田仁吉)。
大衆演劇(浪曲)、古典の名作、『血煙荒神山』の主人公。
愛妻お菊を離縁して弟分長吉を助けて荒神山を守り死んだ男。
なぜなら荒神山を奪おうとしたのが愛妻お菊の実の兄安濃徳だから。
情よりも義を貫いた、よっ、男の中の男、吉良の仁吉は男じゃないか。

でもさあ。なんなん、このひとは。

わかるよ、義理を通したのは。
愛して愛して愛してる嫁はん、
でも嫁はんは弟分と俺の山を奪おうとした憎きやつ、
だから嫁はんを、嫁はんの(将来の)ために離縁して&己の道のために離縁して、喧嘩支度。いざ。散る。

私がいちゃもんつけたいというか気に入らんのは離縁の仕方。

女々しいと思ってしまうのです。

ホントに、ホントにお菊のこと大事なら≪ほんまのこと≫言わずに別れたったらええんちゃうか?
離縁状を書く。書いてお菊本人に持たせる(安濃徳の元へ)。おまえさんこれは。
これこれこういう事情なんや、あんたの兄は、俺の立場は、わかってくれ、
「わからへんわ!」
男は黙ってろ。ほんまのこと説明すな。
てかそもそも離縁状持たすな。
もっとうまいこと筋書き作って別れろ。
お前お菊のことより、お前のことの方が大事なんちゃうかくらい勘ぐるぞ。
てか、そういう考え方で考えると、
んん、もしかして立派ってか男らしいんはむしろ仁吉やなくお菊の方とちゃうんか。
仁吉から全てを聞かされ全てを理解し、では、どうするかというと、自害をした。
立派である。あっぱれ一本気である。
…なぁーんてとても極端な考え方というか欲張りというか「男かくあるべし」と求めすぎですね、
ヤな女ですね。けど、私、そう思ってしまって、しょーがなくて(笑)

せやのに、各劇団さんの役者さん達の演じる仁吉はキマってるじゃないですか。
たまにかっこよすぎるやないですか。

なんか、それ、私には、グッとこなくて、違和感で。
(まぁ元々愛の恋だのの話があまり好きやなくて、もあるのですが)

しかし。

そんな私に、とある仁吉が教えてくれました、仁吉の魅力を。
ぐだぐだぐだぐだ、嫌いや、理解出来ん、格好よぉない。
散々言うてきた仁吉を好きになる事が出来たんです。
格好いいとは思いません、うん、思いません、でも、そこが、いいのだと。
仁吉とこの芝居の魅力はそんな格好良くなりきれない≪ヒューマニズム≫なのだと、
その仁吉とその仁吉を演じた座長率いるその劇団が―




■omake■
思うところあって追っている劇団で、かなりの気合作かつ人気狂言としてかけられる1本。
ここ数年特に力を入れて演じられている芝居のひとつで、
主演も会長ver,と座長ver,と2パターンが上演され、
また昨年のこの会の座長大会でも昼夜異なる演出で上演をされた1本。
劇団さんや劇団追っかけさんは愛知公演の際に仁吉の墓にまで足をのばしたらしい、
それくらい皆の思い入れが深い1本。
てか、どの劇団でも大事に演じられ私も何劇団で何バージョン観たかわからないほどの1本。
けど、けど…と思ってしもていた1本。
深いです、考えるテーマいっぱいくれます、
ということで、好きではないけど(いや、それは私の極端な性格のせいだが)、
私にとって大事な1本、『吉良の仁吉』(笑)

…そのAへ続けます

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