桃花舞台

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zoom RSS 粋でありたい、客もまた-時代とSNS(など)と大衆演劇-

<<   作成日時 : 2016/10/07 21:38   >>

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ある劇団座長が最後の戦いをしているらしい。
一部で「正統派」とか言われている彼。
けれど私的にはちょっと違う。
確かに誰もが認める顔、姿、文句なしの絵姿。
だが「正統派」なんて言葉じゃその魅力は語れない、なんだか、足りない。
九州のヤンチャ坊主がそのまま大人になり父になり祖父になり
けれど中身はヤンチャ坊主のまま―
気骨ある「まっすぐ」をやめられず
意地と芯と根性を通し上がってきて残ってきて
そのまンま今人生最後の戦いに挑み挑みきろうとしている―
そんな座長が決めた最後の戦いだ。

昔からこの世代やベテラン世代の本音に触れる機会の多かった私、
また現在もその大きなテーマを追っている私は彼の胸の内に想いを馳せる。
大衆演劇、この世代にはつきものである生老病死、世代交代・・・
毎日化粧鏡を見、伸び盛り人気盛りの若手たちを見、その想いはいかほどだろう。
きっと気合いいっぱいで、自らの劇団と若い後進の間眩しき未来に胸いっぱいだろう。
けれど、同時に、孤独だろう、果てしなく。きっと今、必死で、必死で必死で、もう必死だろう。

そんな座長がブログをまめに更新しているらしい。
ブログなんて役者の仕事ではない、あってはならない、あくまで自由だ。
しかし、それも「当たり前」とされる、そんな時代。
ここ10年ほどの凄まじいSNSの発展と浸透は大衆演劇にも大きな影響を及ぼしている。
客が写真を撮ったりSNSにアップすることが観劇の楽しみとして「当たり前」のようになった時代。
役者がSNSを利用することも「当たり前」とされるようになった時代。
楽屋内の様子やこれからの公演先や日々の外題やショーの告知が「当たり前」とされ、
しないと文句こそ出ないが当然のように「なんで?」となる時代。
でもきっと彼は意地と芯と根性を最後に貫き通したい、「座長」として、最後まで。
彼の目の前にあるのは圧倒的な「時代(今)」でも、だから、その先のため、
自らのプライドの象徴たる劇団のため、大事な家族―若者たちのため。
だからでも、SNSのことまで気遣いをしている、自分のものも、客のものも。
なんだ、なんなんだ、なんて男気だ役者気だ、なんだ、なんなんだ、なんだ「時代」って。

大衆演劇の芝居はいつも教えてくれる。
自分よりも他人(相手)を大切にすることの大切さを。本当のやさしさ、本当の強さ、うつくしさを。
なのに客は、客席はなんと傲慢だ。
考えたい、本当の意味で「みる」ということ、本当の意味で「他人(相手)を大切にする、想う」ということを。
よくベテラン役者や大御所役者から「粋なお客さんが減った」という言葉を聞く。
粋なお客さんとは決して芝居を観る目のある客ではない。
お花をいっぱいくれるという意味だけでもない。
そこは私たち現代の観客皆が考えていかなくてはならない。
考える上で大衆演劇とSNSという問題はひとつの大きなテーマだと私は思う。
この座長やこの劇団だけじゃない。
もっと言う。SNSの問題だけでない、SNSをひとつの大きな例として、おおきなおおきなテーマだ。
あなたは「本当に」その役者や劇団が好きですか。ならどうしますか。どんなお客さんで居ますか。
いいお客さんでありたいね、粋なお客さんを目指したいね。
日々命を削って矜持あるサービス精神で舞台に命の華咲かす役者さんたちが好きな私たち。
だからこそ、彼らの生き様そのままの舞台を観、楽しみながら。
そうして自らも共に人間として勉強し成長し、観、観守り、観続けてきたいね。
そんなお客さんで居たいね、なりたいね、皆、皆がね。


※過去のこちらの記事も是非。
■素顔 -続く毎日続く舞台続く人生…本当の≪美しさ≫、その魅力-
http://momo1122.at.webry.info/201407/article_4.html

■Dear, 愛しきコアな大衆演劇ファン-明日の大衆演劇と自身の為に-
http://momo1122.at.webry.info/201406/article_2.html

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