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zoom RSS 色気とは・旅芝居とは-新劇団・イマドキ『恋曼陀羅』-

<<   作成日時 : 2017/06/04 10:49   >>

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うーん、「色気」が足りねえ!
梅沢富美男の『恋曼陀羅』。
宇崎竜童&阿木燿子、ゴールデンペアの色気曲。
舞台上のイケメン座長は流行りの立兵庫(私的分度器=jにマントのような羽織翻し。
わ、サービスショット=A上半身をはだけ乳首、立膝、
ぞろり太腿が露になった数秒、まるでSNSにどうぞとばかりにポージング。
客席、キャー、ドキドキ、頬を染めたり下を向いたり喜んだり。
いえ私はそんな目で観てませんけどなカシコ女子も真顔でカメラ連射。
もー、だから大衆演劇にハマる女はモテない免疫ないと思われる。
苦笑いして首をひねる私は客席内で完全ヤなやつでした。
でも言う。「そんなもんなん?」「それがあなたの色気なん?」
こっち側にも言う。「そんなんでええの?」「そんなんでドキドキできるん?」

最新劇団を観ました。
「今」「旅芝居の今」をみておきたくて。
客席は御機嫌でした。好きな役者を観られる今観られる。嬉しそうでした。
ハンチョやショーでの曲中の掛け声も自然と皆揃っていて。一体?!となっていました。
王子様みたいなイケメンフェイス、
泥臭さ一切なく、いろんなひとに助けてもらってきらきら座長してる彼はとっても王子様してました。
いろんな意味で「あー今やなあ」「今の大衆演劇旅芝居だなあ」と思わされ、面白かった。

きれいだったし可愛かったし整っていた。
彼自身も劇団(と呼んでいいのか?)も。
いわゆるドサ回り∞旅芝居の一座≠ニいう言葉が全然合わなかった。
明るくて、楽しくて、きれいで、皆に薦められる、ポップなエンタメだった。
うん、順風満帆、
きっとどこの地域のどの劇場やセンターに行っても大丈夫、いっぱいファンが付く、今以上に。

いいことです。とても。

でもね、私は物足りない。

整ってなくてもいい。
かっこわるくてもいい。
ポップじゃなくていい。
品行方正。オススメのエンタメじゃなくてもいい。
研究すべきテーマでなくてもいい。
意識高い系文系が能書きたれたくなる芸術じゃなくてもいい。
もちろん綺麗な方がいい。
けれどそれなら旅芝居大衆演劇じゃなくていい。
私はもっと「飛ばして」欲しい。気持ちを。生き様を。
飛ばしてよ。
失敗してもいいよ。きれいじゃなくてもいいよ。きたなくてもいいよ。
ぶざまでもいいよ。
大衆演劇旅芝居ってそういうところもおもしろいんやないやろか。
そういう叫び≠ェ受け入れられるところだと思うのだ。
昔から今にかけて時代がうつりかわろうとも。
俺の、俺のやり方、俺の気持ち、俺の生きざま・・・。
見せてよ、飛ばしてよ。
御見物のご機嫌伺わなくたっていいから。
意識してサービスしてくれなくていいから、小手先の小細工はいらないから。
「優等生」じゃなくていいから、なにか、なにか「俺だけのなにか」を、もっと。

いや、そんなの古い、重い、ダサい。
イマドキじゃないんだろう。
そんなのは流行らないし人気劇団にならないのだろう。
生活も苦しくなっちゃうんだろう。
お出迎え愛想口上での楽しいお喋り見やすいわかりやすい芝居楽しませる舞踊
いろんな趣向派手できれいな照明舞台幕配りもの舞台以外の企画SNSでの告知・・・・・・
私たち客は底抜けの欲張りで素直すぎるばかだ、好き勝手を言うし求める、際限なく。
無視していい。「俺」「俺らしさ」「俺のやり方の俺の舞台」で圧倒して欲しい。
飛ばして欲しい。
そう出来るならそ客は舞台以外のくだらないものを求めないはずだ(たぶん、いや、そう思いたい)。
芝居だ。舞踊だ。舞台で圧倒させて欲しい。舞台で満足させて欲しい。「役者」なんだもの。

客もそこを観ようよ。
なんか麻痺してるのかなあ?
寂しいのかな?やはり「自意識」の時代なのかなあ。
現代という贅沢な時代の贅沢病?
物なんていらんやん。凄ぇもん観られたら送り出して喋れなくたっていいやん。
お芝居の筋と舞踊の曲、それだけがあれば世界が広がるんやで、
からだひとつあったら無限の世界が広がるんやで。
物よりも発想(役者)と想像力(客)、俺の体ひとつでしょう。
古い?私の押し付け?理想論?
けどこれって古いとか新しいじゃなくて旅芝居の
いや舞台で生きてくことの芯であり核であるんやないかと私は思うのです。
時代を越えても変わらないナカミ≠セと思うんです。
それ見せてくれるなら私生活なんかどうでもいいよ。いいよね?
好きなだけ女抱いたらいいと思うし何人斬りと自慢してもいいよ。
酒も呑めばいいよ。とんでもない贅沢やとんでもない阿呆をしたらいいよ。
すべてすべてが内から滲む色気と芝居においての気持ちに繋がるよ。
ドキドキするよ。

冒頭の『恋曼陀羅』。
全然エロくなかった。
苦笑を通り越し悲しくなった。
あれじゃあ見せてるつもりが見世物だ。
エロくなんてなくていいのです。
けど全然「色気」がないのは悲しいと思うのです。
あんだけはだけてるのに。あんだけ見せてるのに。
それより歌う梅沢富美男の声の方が色っぽく艶っぽく
「やっぱ凄いなあ」「なんでこんなにドキッとするんだ」と改めてしみじみ思った。
それは梅沢富美男(意味不明な再ブレイク中)という人の人間性(ナカミ)と「俺の生き方」の滲みでしょう。
おおきな意味での「人間の色気」、それはつまり滲み出るもの$l間性。
滲み出るもので押し倒してよ。ぐらっとさせてよ。
大人と大人、舞台と客席での本気のお遊びをしようよ。
なんだか人間が軽くなったように感じてしまう。
時代と共に役者も客も軽く。綺麗だけど楽しいけれど軽くPOPに。
そうでないものはダサい売れない人気ない古いウケにくい。
なので無理して明るくPOPにしたり、いや芯を持ってそのまま貫くも恵まれず苦しかったり。
さみしいな。物足りないな。さみしいな。
キャーと綺麗とPOPで楽しい中、ひとり、さみしさと「うーん」の首ひねり。
けれどきっとこれからもっとこうなってゆくのだろう。
さみしくもおもしろい、おもしろくもさみしい。
時代、人間、舞台、旅芝居。
そんなさみしさやおもしろさ、「今」と「人間」と「時代」がすべて出るのも旅芝居。
まんだらまんだら恋まんだら。うん、本当に曼陀羅曼陀羅。


梅沢富美男「恋曼陀羅」

◆omake◆
先日のこの記事とセットで。
【旅芝居の色気-人間のにおい-】
http://momo1122.at.webry.info/201705/article_1.html

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トンビとカラスと時代と「私」-これまでとこれからの旅芝居へ-
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