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zoom RSS 見せたいもの・見たいもの-旗揚げ・フリー・昨今の旅芝居に際して-

<<   作成日時 : 2017/06/12 09:05   >>

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旗揚げブームである。
今年に入っていくつか。
さらに「退団して旗揚げします!」宣言もいくつか。
驚くことに結構すぐに旗揚げ出来たりしている。
退団したと思ったらもう!という勢い。
資金にそんなめちゃくちゃ困っていないからだろうし
興行的にも「今」「収入が見込める」から旗揚げさせるのだろう。
なんだか色々びっくり&唸り、心の中で問いかける。
「なんで旗揚げしたん?」
そして・・・
「何を見せたい?」
「何を見せてくれますか?」

問いたいのには理由がある。

ある新劇団・新座長、その@
まあびっくりした。
旗揚げ宣言にもその早さにも。
蓋を開けてみれば毎日ゲスト。
他劇団の座長や仲間たちが「お祝いゲスト」として日替わりで。
とは別に初日からフリーや手伝いの役者が座員ではないが座員のように。
彼らや彼女らは力は勿論ネームバリューもありそれぞれに集客力がある。
なので劇場は埋まる、彼ら彼女らをメインに据えることで芝居もぶざまではなく出来る。
座員は居るのである。けれどほとんど出ない、出さない?
出来るフリーや手伝いの役者で芝居も舞踊も回す。
素人な座員は芝居にちょろっととラスト舞踊やら群舞の添え物の様に。
誰が考えたのか知らないがこの作戦はうまい=B
座長とそれぞれのファンとゲストで集客オーケー。
力のあるとわかっている手伝いのおかげで芝居もショーも形になる。
ぶざまじゃない、みっともなくもない。
でも私は思った、「・・・これって「劇団」なん?」
めちゃくちゃでもええやん。
いやほんまはそれまでに「劇団」としてしっかり舞台上がれるようにしてなあかん。
けど素人から役者となった子たちに多くを求めるのは無理だ。
でもほなめちゃくちゃでもええやん、たどたどしくても、
ぜんぜん芝居や舞踊にならんでも、ええやん、あかんけどええやん、え、あかんか?
なら座を立てた者が汗水たらしてフォローしたり出まくったり・・・ということはカッコ悪いからしない?
そんな姿見せたくない?見たくない?
そんなことは実力保証済みの手伝いさんとゲストの助けで
「見せられる舞台」を作り集客することを選んだんやろうか?
うん正解なのでしょう。ほら空前絶後のー!大入りが続いている。
けれどもう一度、「それって劇団なん?」

ある新劇団・新座長、そのA
@とは真逆なのである。
爛々とした気合いの彼。
果てしない成り上がり欲と自意識で旗揚げしたように見える。
素人さん(こちらもファン上がり?)を育てて育てて。
育てた皆で「1から作る」「僕の劇団」を見せている。
爛々たる気合いと自意識はSNSでも見て取れる。
まあ滲むこと滲むこと。
私は彼が旗揚げ前の劇団に入ってすぐの頃を観たことがある。
その頃から何か異様だった。
巧いとか他とは違うなど両手放しの絶賛も聞く。
が、私はそれより異様なまでの我を感じた。
「自分はこのままじゃ終わらないぞ」「私は皆とは違うぞ」過剰なまでの。
忘れもしない。個人舞踊で踊っていたのは『ホメられてノビるくんのテーマ』(こんな曲)。
笑いもせず爛々とした目で「ホメて!」。
そんな彼は私の中でまさにほんま「ホメられてノビるくん」。
これはこれで問いたいのである、「我!」「我!」の姿を。

彼らの他にも揚げを目指すと宣言した役者の名を聞く。
これまで旗揚げしますします詐欺≠カゃないが宣言するもゲスト回りや居候してる役者もいくらか見た。
しかし新しい彼らはきっと本当にするのだろう、そういう時代なのだろう。
新劇団。新時代。新しく動き出した彼らも今から動く予定の彼らも「これから」、本当に「これから」だ。
今をどうこういうのは野暮極まりないしきっと変わってゆく。

でも旗揚げした若い座長たちとする予定の若い座長たちに改めてききたい。

「なんで旗揚げしたん?orしたいん?」

若くて、でも若くはなくて、なにかを1から始めるのにぎりぎりの年齢。
人生としては一番と言っていいもしれない年齢。
ここで自分の人生、「役者となったからには」、座を持ちたい、やってみたい。

わかる。
でもそこが勝ちすぎてはいない?
「芝居がしたい!」「俺の芝居がしたい!」「俺のやり方をやってみたい」よりも
「自分が中心に立ちたい」「自分をみて」、それこそ「ホメて!」(ホメて君もそれ以外の皆も)になってない?
例えば@、座としての未熟さを見せないために整えて、きれい(を)見せたい、ちゃんと見せたい、
その想いが走り忘れている大事なことは?
例えばA、座として未熟だがでも俺と俺たちは! 「自分が!」「自分たちは!」
自分と自分たちの前にはお客さんが居るよ?
両者とも、そしてこれから座の長となるなりたい若くないけど若いひとたち。
演じる舞台、芝居の中には先人たちの想いがある。
踊る曲の中には作った人の想いがある、目の前にはお客さんが居る。
また育ててもらった劇団を抜けてまで旗揚げすることにはいろんなひとへの責任がある。
今、今だからこそ先走る役者の「我」で見失わないように、目、眩まず、一歩一歩。

さらに昨今の「フリー」ブーム(ブーム?)にも同じ問いかけをしたい。
「なんで出た?(出る?)なにをしたい?してゆきたい?」
かつてはあまりいい存在と見られていなかったフリーの役者。
あちこちの楽屋を渡り歩くためという理由ややはり「個人営業」のため業界内でよく思われなかったらしい。
しかし近年本当に増えた。
座員が揃わぬまま旗揚げした劇団や旗揚げで抜けた元となった劇団や
いろんな事情で座員が減った劇団の手伝いに引っ張りだこの大活躍。
また大衆演劇としてフリーではなく
大衆演劇以外(と言ってもあまり広い世界に出られていないようだが)に出る?!フリーも居る。
彼ら彼女らに私が思い、言いたいことは旗揚げした(する)彼ら彼女らへのそれと同じである。

旗揚げ。フリー。いやそれだけじゃなく今舞台に立つ役者さん皆。
何を見せてくれますか。何を見せたいですか。
ブログやSNSでの能書きはいい。
舞台で何を見せたいですか。見せてくれますか。
自分自分じゃ見失う。
けど自分にまで嘘をついたり自分で自分の本心をごまかしたり
ごまかしたまま日々そんな舞台をやり続け(実は多いんじゃない?)るのも何か違う。
あなたはなにがしたいですか。なにをみせてくれますか。

客もだよ。
今の風潮は役者だけでなく客席の私たち客が作った物でもある。
自分の好きな役者がみれたら―
いい役でみれたら沢山みれたら自分の好きな役や曲でみれたらなんでもええからみれたらそれでいい?
「俺」をみてほしい役者と「俺」がみたい客の先はなんやろか。
なにがみたい?なにをみたい?
大衆演劇・旅芝居、芸は人、人は芸。
観続けよう。観続けたい。

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