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zoom RSS 大衆演劇の「母」 、または梅干しおむすび -ねぇ総帥篇-

<<   作成日時 : 2011/04/03 10:35   >>

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画像だって白すぎるのだもの。
白すぎて解りやしない。
厚い化粧に憂いを隠し、
どれほど涙や“素”をごまかしてこられたのかなぁ。
真っ白に塗って、女に化け、女になって、齢70。
これまでどう生きてこられたのでしょうね。
どう生きてこられたから、
あの、とことこっ、にこっ、ぽてぽてっ、にこにこっ、
うふっ、うふふっ、うふぅぅ〜、
はぁん、ふふふ、ハイどぉも…な、
あの女形が舞台に生まれるのでしょうね。
ねぇ総帥、こっち向いて。笑

若葉しげるという役者さんを観たのは今回で2回目です。

どうしても、どうしても観たくって…
あの、いろいろな理由(てか、ひとつか?笑)で観たくって、
東京へ用があるついでとかこつけ、千葉は茂原・太陽の里まではるばる出向きました。

さすれば、私、「ほえぇぇ〜」。

九十九里浜そばのセンターってかホテルの大広間、巨大大広間にて、
私の目の前に登場したのは、まるでムーミンのような得体の知れないもの。
アイメイクこってりして口紅塗ったムーミン。
あるいはハイジの白パンにメイクしてみたもん。(生き物ですらないやないか失礼な)
そんな化け物のような、ぽてっとした、爺ちゃんか婆ちゃんかわからない白いものでした。

びっくりした。「うひゃあ」って言うてもた。「出たぁ」って言うてもた私。

お芝居観て「うわ。うーわぁ!」、口、縦にあんぐり、ゾクゾク、ゾクリ。
そして踊り観て「きゃあ、きーゃぁ!」、口、横にニンマリ、ニコニコ、ニッコリ。

わぁあ!私、このひと、好き。このひと、大好き。すごい。素敵。帰って白パン食べよう。

あ、あの、いや、最後の一言は余計なんですが、一目惚れならぬ一日惚れ、半日惚れ。

だって今まで観たことなかったんだもの、あんなもの。

…ものって何やねん。さっきから全くもう、失礼な話ですね。

でも、なんだろう、人間なんだけど、人間じゃないような、
人間を超越しているような、でも、ちゃうねん、絶対、ちゃんと、ものすご人間やねん。
だってこんなに伝わる、ホッとするような“あったか感”、ふかふかパン。(だからぁ!笑)

けど年齢とか、生活臭とか、そんなもん踊ってる姿からは一切見えてけぇへん。
だから人間臭いのに人間臭くない。人間じゃないような、超越しているような。

あ、せやけど、お芝居んときは、だぁぁぁっ、どぉぉっと、たっぷりたっぷり感情が。
…なのに絶対どっか冷めてはる(ように見えた)。
冷めたアタマで「こう見せる」「今、この芝居こないなってるからあたしはこう出る」って考えてると思わされる芝居姿。

巧い(当たり前)。憎い(うっさい)。ずるい(何が?)。

…化けもんやなぁ、このひと。

何かを称するとき、言葉足らずの私が言う、たぶん最上級の言葉が口をついて出ました。

― これが、あの、音に聞く、若葉しげるという役者さんやねや…。

あれ以来ね、
あの「とことこっ、にこっ、ぽてぽてっ、にこにこっ」な摺り足&くるくる変わる笑顔、
「ぷぅっ、むぅっ、むにゅぅっ」な感じの口、唇、
なのに「フ。ふふふ。はぁ」な時折見え隠れする切ない表情(かお)。

全ては歌詞に沿った、でも歌の世界をなぞるではなく、でもきれいに表現した、「踊り」。

そして、たっぷり、こってり、なのに、べたべたせずふんわり見せる感情の「お芝居」。

忘れられなく、ぺっちゃりとアタマん中に貼りついちゃったのです。わお。

で、今回。てか、きのう、きのうのことよ。

ああ、こんなに早く観ることが叶いました。正直、今回の座大の一番の目的かもでした。

演歌歌手の三笠優子さんの歌に華を添え、いや華を添えっつうか、
もうどっちが華が解らない、どっちも主役だよね、(私的には踊りが主役ですが。笑)出てこられた若葉さん。総帥。
総帥って言葉はやはり私的にしっくりけぇへんねやけどさ。笑

ありがたいことにかなり前の席を用意していただけた私が目にしたのは、
ムーミンでも白パンでもなく、しわっとした、白くてしわっとした、
んー…なんやろな(無理せんでええで桃)、白い梅干し、あ、あかん失礼すぎる。

でも白い梅干しの中に赤い梅干し、「ぷぅっ、むぅっ、むにゅぅっ」。

「とことこっ、にこっ、ぽてぽてっ、にこにこっ」…ふんわり、にっこり、ハイ、どぉも。

出た。釘煮…じゃなかった、釘付け私。わぁ。うわぁ。なんて雰囲気なんだろう。
なんてしあわせにっこりおむすびオーラ(もはや意味が解らない)なんだろう。

てか、なんでこんなに可愛いねん。うふっ、うふふっ。可愛い。
カワイイ、じゃなく、かわゆい、かわゆすぎる。
おっさんやのに、え、うん、おっさんやんねこのひと、これが素顔とちゃうやんね、
あ、ちゃうわ、このひと、おっさんやなくおじいさんなんやった、ひええ、化け物。

歌手さんと目を合わせて、にっこォ。手をとり合って、ふっふゥ。
とことことこっ、傘、ぱっ。歌詞に合うてる、ねぇ、あんた。あら、切ない。

なんて力なのかしら。
ふわふわ、ぷあんぷあんやあらかぁくこなしてはるけど、こんなん、きっと、並大抵の力じゃ出来る訳ないで。

せや、だってこの役者さんは、塗って、塗って塗って、女に化け、
女形といえばこのひと、ってな芸を極めたんだよねぇ?、そうして、今、齢70。

いろぉーんなことがありはったんやろう。
そりゃ誰しもそれくらいの歳になったらいろんなことがないひとなんて居ないけど、
けれど、きっと、今こんな女形を今私たちの目の前で見せはるこのひとには、それこそ、きっと、たくさんたくさんの、
たぶんしんどいだろうことも、ありまくった、塗り込んできたのだろう。

今、「じいさん姐さん」(失礼)だからこそ、
女、してきたうえで…舞台で女のように、てか、女としてこんなにふんわりあったかく生きてるんだから、
そりゃあもう、それこそ、あったかくも、ふんわりもしてないことだって、あほほどあっただろう。

けど、そんなことがあってもどんなことがあっても、舞台に現れているのは、
今、しわっしわになっても舞台に現れているのは、「とことこっ、にこっ、ぽてぽてっ、にこにこっ、ハイ、どぉも。

うふっ、うふふっ…あたしの秘密?あたしの素顔?それは秘密、
(ま、数々の御本やテレビなどでインタビューや紹介は多々されていますけどね。笑)
ううん、そんなのいいじゃないの、にこにこ、夢見ましょ、楽しみましょ、にこにこ、ハイ、どぉも。

きっとその裏はものすごく厳しかったり、色々な顔があるのだろうけれど、にこにこ。

白パン顔、ううん、パンちゃうで、おむすびやで。おむすび顔、梅干おむすび顔。それは「にほんのおんな」。

実際リアルはおじいちゃんなんだから、おばあちゃんのような、でも、おばあちゃんというより、おかあさん。
このひとの女形は「おかあさん」のようなんだなぁ、だから、あったかい。

でも、おかあさんは、その昔、おねえさんで、娘さんで、小娘さんだったり、ちびっこちゃんだったりもする訳だ。

そんなちいちゃい女の子みたいな笑顔にも見えたり、
あれぇ、しわしわなのに、妙〜に妖艶に見えたり、
うひゃあ、白い梅干しなのに、花も恥じらう乙女みたいに見えたり、
でも今は、今、もう、このお歳だから、やはりやっぱり≪おかあさん≫に見えて…。

うわあ。やっぱこれが「女形」って芸の、行きつくところなのかなぁ。

どうなんだろ。やっぱ、そうなのかなぁ。

ね。おかしいね。おっさんなのにね。いや、おじいさんなのにね。

塗って、塗って塗って、真っ白に塗って、女に化け、女になって、齢70。

友人がその昔テレビかなんかで素顔が映ってたと教えてくれて、
「なんかフツーのおっさんやったで。眉毛ふとぉい、おっさん」って聞いたのだけど、
いや、ちゃう、ちゃうって、きっと素顔もあれ、あのままやねんって。

…と、いうことにしときましょ。だってその方が、おもろいやん。(あかんわ。笑)

あの真っ白なお顔にこれまで、一体、どんなものを塗り込め、
塗って塗って、毎日の舞台に立ってこられたのでしょうね。ああ、“素顔”、見たいね。(どっちやねん。笑)

かっわいいいなぁ。きれいなぁ。おいしそうだなぁ。あ、すっぱいか。

歌が終わって、踊り終えた際、歌手さんに手を差し伸べて一緒に舞台をハケて行かれたその姿。

それは「おばちゃんふたりづれ」にしか見えませんでした。なんかむしょーーにかわゆかった。

あ、せや、昼はね、昼は、御祝儀がついてね。でも、それ、歌手さんのファンの方だったのね。

で、おむすびさん(おい!)それを見て、「ンもうっ」って、手をひらりって、拗ねた顔で。

あれ、あれも、いや、あれはまさしくおばちゃん、おかあちゃんの顔と所作でした。

…んー、やっぱ、あれ、おじいちゃんじゃなくて、おばあちゃんなのかも。

役者って、化け物ですね。あったかいですね、孤独ですね。ああ、化け物じゃない、「人間」ですね、綺麗だなぁ。笑


http://youtu.be/NNU5tB6M8F4
↑ワシ、この曲めちゃ好きやねん。あ、芝居も。芝居も好き。
ちなみにうちの番組のプロデューサーはこの曲のモデルとなった女性を知っているそうです。わぁお!


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こちらも新歌舞伎座、沢竜二さんの公演にて。
息子さん(愛さん)も、お孫さん(紫さん)も出ておられました。
愛さんはあいかわらずとんがりカクカクオーラで男前。お孫さんも女形がきれーな、真っ白系の女形。
「桃さん、あのひと、めっちゃまっしろですね。桃さん、まっしろな女形好きでしょ。例えば…」などと周りに冷やかされました。うるせぇ。

総帥は、総帥の雰囲気は、あ、総帥って呼び方やっぱり微妙やと思うけど、ああ、「母」ですね。花街の、母。
もっと観たいです、お弟子さん共々、これから。白すぎて深い、つかめない、そんなひと、好きです。
そんな「舞台」というものにあがる「人間」ってヤツが好きです。

ちなみに以前の記事はこんなの、【おんながたの、背中】、よろしければ。

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