桃花舞台

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zoom RSS ゲイシャ・ワルツ-お蔦のリードで嘘もホントも私も揺れる-

<<   作成日時 : 2011/06/22 13:48   >>

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画像泣いてるのよね?
なのに…
笑ってたように見えたよ、お蔦さん?
愛しい主税さんから別れを切り出されて、
辛く、苦しく、でも笑顔で別れた…
その堪えて堪えて堪えた、その笑顔?
…でも、無かったよね、お蔦さん?
だって貴女は貴方だ。
そんな貴方は、お蔦さんなのに、
なのに、客席に降りてなんて来て、
ひょいっとジャンプして、舞台に戻ったよね?
あ、これがホントの『ゲイシャ・ワルツ』?!笑

泉鏡花の『婦系図』のヒロイン・お蔦さん。
湯島天神で主税さんから別れを切り出され、
「別れろ切れろは芸者のときに言うものよ」と言いながら、
泣く泣く、でも、元芸者、でも人間、
ちゃんとひとりの人間の意地とプライドと、情は切り、きりりと別れたお蔦さん。
そんなお蔦さんは、これまで何度も芝居で映画でギャグで演じられてきた、ほんにいい女です。

その日の舞台に居たのは、ほんにいい女、でも、ちょっと面白いお蔦さんでした。

黒いコートと、ちょっとええ着物…
安モンやない、安い芸者やない、
ううん、安い人間やない、いや、安い役者なんかやない、“キリッ”な着物を着たお蔦さん。

シャンと立ってた。

あ、ウソ。

腰とか体、
なんとのぉしんどそぉ、ワルそうやけど、
だからもしかしたら立ててへんかもしれやんが、それでもシャンと立ってた。
もう崩れそうな気持ち、泣き崩れそうな気持ちかもしんないけど、堪え、シャンと立ってたね、お蔦さん。

男やけど女、
女やけどホンマは男、
ひとりの役者が成りきったそのお蔦さんは、きっと、
これまで会うてきた主税さんたち時代さんたちとの思い出想い出なんかを堪えてなんかも、居ましたか?

そんなお蔦さんは、
事実・リアル、ワシの観た今(その日)、現在、オッサンなオツタサン、オッチャンなオツタサンです。

でもね、今も、今でも、めっちゃお蔦さんなの。

うわぁ、お蔦だ。 女だ。 お蔦が居る! って、ワシ、思ったの。(ホンモノになんて会ったことねぇけどさ)

綺麗!

ここまでは、お徳さんだったり、おさんさんだったり、
夢千代さんだったりおはんさんだったり、八重さんだったり、と、一緒。
一緒の男(ひと)、一緒の役者(ひと)。さすが、さすが貴女、お吉さんな貴方だ。

でも、そんなその日のお蔦さんはね?

切々と切々と、寂しそうで報われな過ぎて、
そんな耐える姿がちょっとエロチシズムすら感じさせるほど寂しそゲ、
切なさゲな表情を浮かべて主税さんへの想いを表していた“女”だったくせに!

うん、くせに!(笑)

なのに・・・
うわ!舞台から客席にひょいと降りてきて!
ええ?!センター(劇場ではなく)センターの客席に降りてきて!
その、い〜ぃ表情(かお)、切な〜ぃ表情(かお)を見せ、
切なく、切なぁく、ふわふわ踊り、ちょっと高くなった舞台へと、ひょいっとジャンプして、上がって、帰ってったのです。


あの瞬間、お蔦さんはお蔦さんやなくなった。

一瞬。

「俺」さんになった。てか、戻った。

俺のい〜ぃ表情(かお)、切な〜ぃ表情(かお)、見せて、魅せた。

ひょいっと、にゅぅぅっと。

そんなお蔦な俺のい〜ぃ表情(かお)、
切ない、のに、気持ちえ〜ぇ、見せてあげる、魅せる、この表情(かお)。

なぜなら、俺、俺よ?

それって「あぁん、もう、苦しいの切ないの、もうダメ」…なのに、ジッ、ジィッ、一瞬の、目。みたいな?!感じ?!笑

それってまさしく、
虚と実、お蔦と俺、舞台と客席、
「あっち」と「こっち」の、“隙間”、そこな、色気やとワシは思ったのです。

…ってまで言うと、言い過ぎぃ? うん、言い過ぎぃ。笑

そしてオッチャンな俺さん、「見城たかし」さん、今の「見城たかし」さんという役者さんは、

倒れるように、しなだれるように、舞台に身を置き、

けど、お歳やから、腰悪そうやから、よっこいしょっ、と、舞台へ帰り、帰ってゆき(笑)、

また何事もなかったかのように綺麗に踊り…うん、一瞬でホンマのお蔦さんへと戻りました。

お蔦なのに!

一瞬、お蔦じゃなかった!

けど、お蔦脱線してなかった!

のに、お蔦やなくて、「俺」やった!

舞台から、客席に、手招きせずに、い〜ぃ表情(かお)で、手招きした!

それってなんて色気。それってなんて俺。それってなんて…「役者」。

ゾックゾクしました。

でも・・

ナマイキにも、

ニタァ〜とも、なりました。

だって、嬉しかったんだ。

ちょいとシンドそうな、オッチャンサンがそんなお蔦さんに一瞬でも成れはった、のを、観られたことが。

お蔦さんだけどお蔦さんじゃない、オッチャンサンなオツタサンにこの瞬間に会えたことが。

切ないのに、降りてきた、ジャンプしたお蔦さん。

それって可笑しくて、切なくて、素敵で、嬉しくて。楽しかった。おっもしろかった。

逢わなきゃ良かった舞台の貴女?

ああ、お蔦のリードでモノカキ桃も揺れる。

って…これ、どこのゲイシャワルツ?!笑

ワシ、キモイくらい二ヤけてましたそうです。と、後から人に言われました。

ああ、ワシ、完全にエロオヤジ、ゲイシャワルツ、エロオヤジワルツですね。笑

そんな、ワシは湯島の白梅ならぬ大阪の桃、花の桃。

んーん、だからこれ、ゲイシャワルツ、モノカキワルツ。なんて、ネ。笑

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湯島ならぬ岡山、先月、岡山は乃利武の舞台に、ひょいっと出てきはったお蔦さんです。
ああ、湯島の白梅ならぬ湯島の月、しょっぱい三日月、いや、おもろい三日月なお蔦。

ワシ、どこの誰のんでも、お芝居でも踊りでも、芸者さん役芸者さん姿って、好きです。
「芸」「者」さん。芸者コントも好きです。ね、お姐さん。世も末よねぇ〜。笑

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