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zoom RSS 『おさん』-心中物と役者とお客と生と死とオッサンとワシ-

<<   作成日時 : 2011/08/19 03:46   >>

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画像心中物が流行るのは何故?!
それは色っぽいから。
究極的に、究極的に 色っぽい からだと思うのです。
そんな心中物のうち、この「おはなし」、この女(ひと)。
…に成るのが巧い“テクニシャン”のお話。
“テクニシャン”なオッサン、いや、『おさん』のお話。
…どう? 如何?

心中。

この世では訳あって一緒になられへんけど死んだら一緒になれる。

…と、2人が思う。

から、一緒に死ぬ。

「思う」、ここ、ポイントです。(何の?!)

死んだ後どないなるかなんて、しょーみ、解らへんやないですか。

あの世でほんまに一緒になれるか、そんなん、死んだこともないし、死んだ人に聞いたこともないし、解らへん。

でも、あくまでなれると信じる、信じて、死ぬって訳です。

死んだらカラダは亡くなる。この世から無くなる。ほな、一緒におれるもへったくれもあらへんよね。

けど、想い合う2人はそんなこと思わへんのですよね。

いや、思うんかもしれへんけど、それでも、それでも信じるしかなく、願ってやまない。

他人から見たら、「アホとちゃうけ?」ですよねぇ。

が、2人にとっては切実で、2人は本気なんです、本気も本気、超本気。

うわ、それって、なんてアホなんでしょう。

でも、それって…なんちゅう倒錯なんでしょう。なんちゅうエロチシズムなんでしょう。

アホやけど、本気で、もう信じるしかなくて、見えなくなってて…。

いやぁ、それ、完全にイってるなぁ、ヤバいなぁ。

でもそんだけ…「本気」「純粋」。

間違うたことしてるのに、人の道に外れてるのに、「純粋」ってどうよ?!

…いやぁ、完全にイってるなぁ。アホやんなぁ。

だって、完全にこれって自己満足やん。 完全に「自分(ら)だけキモチよくなってる」ってことやん!

そ、「キモチよく」、ここ、ポイントです。 (だから何の?!笑)

あかん。あかん。あかん。けど、もっと。もっともっともっと。

あかん(ことしてる)、のに、もっと。

と、いろんなもんを放って蹴って、でも止められなくて…で、貪った果てにあるのは「死」。

でもその「死」すら、2人にとっては嬉しい。

だって「あの世で一緒になれる」のだから。

…ああ、それって、なんてまぁ「業」なんでしょう。

なんて愚かで、でも、なんて純粋で、なんて、気持ちいい(だろう)ことなんでしょう。

だって、ここで、もうこれ以上ないほどの「キモチよさ」に辿り着く訳でしょう?

ここが、MAX、でしょう?

それは決して気持ちええことやないで。

だって痛いこと、しんどいこと。

だって、それは、死ぬこと。殺され…ちゃうな、殺し合うこと。

けど、そこまでいっちゃう、それが、それすら、いや、それが気持ちええのよ。

そこまでせーへんと、“感じ”ひん、そないせな結ばれへんのよ。

一緒にはなられへん2人は、その瞬間! 

無くなる亡くなるけど、そのかわり! いっちゃん、究極的に、MAX、「気持ちよく」なる訳。

…あーぁ。なんて「業」なんでしょう。

ねぇ?!

ってな、「おはなし」を、舞台の上に、己の身ぃひとつで表現してくれる「役者」!

ってな「役者」を、客席でみる、ワシら、いや、「私」(たち)!

って思うと、あーぁ、なんて、「業」なんでしょう。笑

そんな心中ものの「おはなし」ひとつである『おさん』(「大経師昔暦」)。

これをお得意…十八番とする役者さんをワシは知ってます。

そしてワシはその『おさん』の目が好き〜。…とは以前にも書きましたがね。

でもね、その『おさん』を演じる、いや、その瞬間『おさん』に成ったオッサンは、

決して「めっちゃキモチよく」なって踊ってるんやないのですよ。

ここ、ポイントですよ。

『おさん』の気持ちになって踊る…ねんて。

決して、決して決して、「俺!!!」「俺カッコイイ!!」な“俺アピール”ではなく!

「俺!!」に酔って、そんな「俺!!」に魅入っている客席、
「そんな俺ってかっこいー!」とキモチよくなるのではなく!

舞台に『おさん』が居るように、んーん、『おさん』に成るように踊る!…ねんて。

…うわ、それって、めっちゃ「芸」、「芸人」やないやろか。 (褒め過ぎ?!笑)

そんなこのひとは「おさん」じゃなく、オッサン。(失礼)

きっと、たぶん、9割、いや、8割、え?7割(これも失礼)『おさん』に成ってる!舞台の上には『おさん』が居てる!

けど、実際にそこに居てるのは、オッサン…いやいや、「役者であるオレ」な訳で。

決して一人で気持ちよくなって一人でイってもうてるのではなく、

(そんな役者いっぱい居る。いや、あかんのではなく、それを観るのもまた気持ちいい)

ジッと、どろっと、『おさん』の中のオッサン、いや、役者な「オレ」、「オレ」な『おさん』は、
そんな己を観てる客席を『おさん』に成りながら、成りながらも、見てるのです。

そう、キモチよくなっている(?!)客席を、みてるのですよ。

そんなこの『おさん』は、色っぽい?

うーん、せやから、せやからこそ、色っぽいんやないやろか。

ってな、オッサンの『おさん』を、

ワシは、

こりゃまた、同じく…というと失礼、並べやしないけど、曲がりなりにも「芸人」(モノカキ)なワシは、

キモチよくならず、あ、なれず(?!)、いやいや、ならずに、口あけながらもニヤッとして、観るのですよ。

舌巻きながらもニヤッとして、「うおー、凄ぇ!」「プロだ。プロのテクだ」って。

そして、「そんなこのひとは、なんて、色っぽい、もとい、“テクニシャン”なんだ」って。

(※いい意味でも悪い意味でも、でもそれでもいい意味で。笑)

そんなワシは色っぽい?

いや、ワシは色っぽくないか。

え? ある意味似たもの同志?!

んなことねぇか。

だって、だってワシは「おさん」やなくて近松だもーん。

やーぃ、わーぃ。笑

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そんなモノカキ桃は、やっぱ、おさんも好きですが お徳 が好き。
…やっぱ、ワシ、ワシもオッサンなのかしら。笑

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おさん・茂兵衛 いいですねぇ
ちなみに私はモヘェ〜とした、おっさんです(笑)

ところで心中物や悲恋物語は
なぜ女性の名前が先なんでしょう?

おさん・茂兵衛 
お蔦・主税
梅川・忠兵衛 
お初・徳さま  ・・その他
へっぽこおやじ
2011/08/19 14:17
なんで名前が先なんでしょうね。
近松が女好きだから?
いやいや、んなあほな。

ちょっと調べてみますね。
桃♪⇒へっぽこおやじ様
2011/08/22 13:04

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