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zoom RSS 妖 -『月のしずく』-

<<   作成日時 : 2012/10/22 13:42   >>

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画像紫? ピンク? いや、赤。
「出た!」
「うわぁ…お化けみたい」
RUIの『月のしずく』、
オリエンタルなイントロが長めに流れ、
歌と同時に舞台に現れた
56歳ベテラン女形の鬘は、赤。
ゾクゾクした、だって素晴らしく「妖」しかった。

「和」じゃなく、でも「洋」でもなく。
男じゃなく、女じゃないけど男には見えない。
年齢も性別も、この一曲の間、解らない、芸、≪女形≫。

お世辞にも品がいいとは言えず、
お世辞にも年齢に合っているとは言えない赤い鬘が
違和感なく似合っているその人は、
上品で、下品な、なんでもありの大衆演劇の舞台の女形。

他じゃ絶対に出せない空気感を醸し出していました。
己にしか出せない雰囲気を「気」で出していました。

それはゲンジツと倒錯、舞台=生活、距離の近い大衆演劇の世界で
沢山沢山、エエこともワルいことも重ねてきたから出せるのであろう≪今≫の雰囲気を出していました。

トホホな小屋でも、
音響トラブルがあっても、
毎日毎日いろんなことがしんどくてしゃあなくも、
そんなゲンジツがいっぱいあろうとも、3分間世界観を保っていました。

それくらい世界観を出しながらも、3割以上冷静で客を意識していました。

そう、ワシの顔色すら見られていました。

「お前、笑っとったやろ?!(笑)」

うん、笑った、笑ったよ。
舞台から「ふ、」と、客席に向け吐息を吹きかけたときに。

歌詞に完璧に沿った完璧なタイミングのその仕草にゾクゾク感動して。
妖しいまでのその雰囲気にグラッとなり、怖くていっぱいいっぱいになって。
でも「ふ、」の口の形が、女形を習ったという師匠(若葉劇団総帥・若葉しげる)の口にそっくりやと思って。

そして何より、その赤い鬘が、色っぽくて。
今もその俗っぽい鬘が似合うその人を、「今」、観られていることが嬉しくて。

あんなに後ろの席の、ワシ如きしょうもない1人でも、バレていたのかとゾッとしました。
悔しさと、でも、嬉しさ、怖さで、赤い鬘の女形の前で赤くなりました。

言葉ではポンポン言うてますが、
ワシ、この得体のしれぬこの世界、≪役者≫って生きものが正直怖い。
特にこんだけこの世界で重ねてきたこの赤い女形が怖い。

でもたまらなくゾクゾクする。

嗚呼、ワシはやはりこの人の舞台が好き。
役者としてプロとしてのこの人を面白く思ってしまう。

洋と和、老と若、儚さと逞しさ、現実と虚構…
プロフェッショナルなおっちゃんが踊り、
客席のひとり、まだまだ青いモノカキ桃が勝手に魅入った、RUI、『月のしずく』。

柳の下には幽霊が居るならば、
月の歌の中には、お化けみたいに妖しい女形が現れるのですね。

妖しい。怖い。綺麗。面白い。

そう、怖いのに面白くて、
追いつかないのに追いたくて、ゾクゾク・ワクワク、
赤くなるのが好きなんです、ワシ、モノカキ桃は。

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10月5日、座・三和スタジオ、見城たかし。
ワシ、この人の『飢餓海峡』も好き。
てか、初めて観たときから、ワシにはこの役者さんの「なんだか得体のしれない雰囲気」が面白いんだろうな。

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