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zoom RSS 生 -Dear.今村昌平監督-

<<   作成日時 : 2012/11/27 02:48   >>

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首から数珠を下げた柄本明が
心を閉ざしながらも真人間になろうとする役所広司に
しつこくしつこく追ってニヤニヤ笑いながらも真顔でキレる、
「お綺麗な顔してご立派な口を聞いて…お前は幼稚園のガキ大将なんだよ!」
「女の股ぐらで般若心経となえてやる!」(どちらも映画『うなぎ』より)
これがワシの初・今村昌平体験。

映画監督・今村昌平が好きです。

嗚呼、今村昌平になりたい。
嗚呼、今は亡き今村昌平に会いたかった。

そない誰かに心酔することもあまりないワシですが、折に触れてそない思います。

今村昌平が描くのは、ずばり、「生」。
「生」を描くにあたって、欠かせぬ「性」、
その過激な、もしかしたらエロいビデオよりもエロいかもしれないシーンが
話題にされもしますが、そんなのは、あくまで、モチーフでしかない。

この監督は、とことんとことん、「生」を描きよります、描ききります。

歳くったら山へ捨てられる、捨てないと若者が食うていかれへんから。
そんな究極の「生」を描いた『楢山節考』
近親相姦からコールガールからあれやらこれやら、
バイタリティ溢れる一人の女のまるで虫のような一生、『にっぽん昆虫記』
思いのままに抱いて思いのまま殺して
でも結局思いのままにならなかった父との葛藤を描いた殺人犯の物語、『復讐するは我にあり』
不倫妻を殺してムショに入った暗いオヤジが
仮釈放の際に巻き込まれる男と女のごたごたを描いた『うなぎ』
とある男女がそういうときにそういうもん(笑)が
バァッと出た結果川が出来る『赤い橋の下のぬるい水』。

最初に触れたときはどれもポカーンとなり、ゾォッとして、
怖くて怖くて、気持ち悪くて、衝撃的だった。
けれど、たまらなかった。怖くて怖くて、キモくて、愛しくなった。

これが人間だ。
これが人間ってヤツなんだ。
人間ってドッロドロのグッチャグチャなんだ。
ネッチャネチャでベッタベタなんだ。
綺麗事言うな。世の中金だセックスだ。
食うのだ食われるのだ、やるのだやられるのだ、
それが人間だ、人間ってウジ虫だ、
でもウジ虫だからおもろいんだ、全てはアソコの堅い内だ(※これ監督の座右の銘。笑)!

そんなメッセージをとことんとことん、とことん「画(え)」にする監督。

なんでそんなタフなんですか。
なんでそんなに人間に興味があるんですか。
なんでそんなに人間のキモいとこばっか見つめるんですか。
なんでそんなに描けるんですか。なんなんですか。なんでそんな強いんすか!

…ほんまに、あけすけなまでに、自分でも持て余すくらいに、
ほんまにほんまに、どうしようもないくらい、人間が好きなんですね、ね、監督。

ドン引きして、せやのに、尊敬して心酔して、
以来、ワシの、会ったこともねぇくせに憧れ、後を追いたい表現者の御一人。

折に触れて思い出します。折に触れて観直したりして、反芻します。

監督! ワシ、まだまだ小娘ですが、エエ歳して世間知らずですが、
オトナよりオトナっぽいときもあるくせに
ビックリするくらいガキなときもあるとか
いろんな人に言われますが(笑)、追っていいっすか、追えていますか、
あ、いや、ちぃっとは追えてるつもりでいてるんですが…?!(笑)

今村昌平監督の最初の作品は、旅芝居をテーマにした『盗まれた欲情』。
そして撮れなかったけれども最後に撮ろうとしていたのは、
遊郭に育った少年を主人公にした『新宿桜幻想』(参照記事。嗚呼、観・た・か・っ・た!)

綺麗事どころか口ばっかりで、歳のくせにガキすぎて情けないモノカキ桃ですが、
うーん、やっぱり好き、やっぱりたまらん、
フィールドはちゃいますが、後、追っかけたいと改めて思います。
ううむ、ひさしぶりに観返そうかしらね。


復讐するは我にあり





■omake■
毎年一度は書いている(わーぉ!)今村昌平記事。どんだけ好きやねん。笑

・ 【ラブレターフォー今村昌平 或いは ワシのヘンタイism】
・ 【イマヘイismは“硬いうち”-今村昌平に愛を込めて-】


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ワシは今村映画の倍賞美津子が好きだ。
『復讐するは〜』の清川虹子とミヤコ蝶々が好きだ。
『うなぎ』の柄本明が好きだ。うわー…ワル&アクばっかり。
しかしこのパッケージの緒形拳はたまらんね(笑)

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ワル -悪者讃歌、それは桃的人間讃歌-
とは言うものの、ワシは悪役を悪いと思わない人間です。 お人よしでしょうか。 アホなんでしょうか。 悪い奴に騙されてしまうクチでしょうか。 いや、それでもかめへん。 いやいや、そりゃあかんが(笑) 世間的にワルと思われている人間、 実際ワルいことをした人間、 でも、それにもそれで理由があり、 一概に「ワル」とは言えないと思うのです。 …好きなのです。 …えぇー?! ...続きを見る
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