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zoom RSS Dear,古き良き大衆演劇芝居 -From,与謝野晶子気取りの現代っ子-

<<   作成日時 : 2013/01/28 00:04   >>

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お芝居『吉良常』では、
田島政吉と吉良常こと太田常吉、
互いの心根に惚れ合った男2人の友情が描かれます。
結果的に政吉さんは仁義のために死にます。
吉良常さんはそれでも背で泣きながらこの道を生きてゆく…
そんな非常に「THE カッコイイ男!」が描かれる芝居ですが、
ですが、ですが、
それ、カッコよすぎひんけ〜?!
なぁ、本音は「君死に給うことなかれ」って思わへ〜ん?!
今日はそんな現代っ子なモノカキ桃の、
ふるきよき日本の美学≠テーマとした大衆演劇芝居への「ラブレター」を少し…。

大衆演劇のお芝居には、「THE カッコイイ男!」が描かれます。

雪なんかが降りまくる中コート来た角刈りザンギリの男が背中を向ける。
三度笠を目深にかぶり肩で切り、「あばよ!」と道中合羽を翻して去ってゆく。

≪目上や他人をとことん立てる≫≪弱い者をとことん守る≫
そのためには≪自分(「我」)をも押し殺す≫つまり≪本音なぞ言わぬ≫

これ、一言で表すと「痩せ我慢」の美学、「意地」の美学。
これぞ古くから良しとされてきた日本の心・日本の美徳。
武士道、桜、特攻隊、大和魂…
これぞ、にほんの、にほんらしい、理想とされてきた「道」です。

せやけどな?!

そんな美徳・道徳が当たり前とされていた時代と違って
例えば現在では家族の在り方も核家族化、そして個人の生き方も個人主義、
「ナンバー1にならなくてもいい元々特別なオンリー1」なんて歌も流行る時代です。
一見ワガママなくらいに個性が尊重される今の時代です。

そんな時代においては、
身を引き、誰かのために痩せ我慢をして時に死んでまいすらする
彼ら(または女で言うと耐え、忍び、尽くす女)らの姿は、現実味、なくないやろか?
観ている人の共感や感情移入って、なかなか、し辛くなってきてるんやないやろうか?

少なくとも、ワシは「カッコええな」と思いながらも、
心の中で、どこか、ツッコミ、入れてまう。

え、そんなん、ワガママで我の強いモノカキ桃だけですか? 
うん、せやろうけれど、でも、ほんま、ほんまに?
また、そないしてワシだけをワルモノにしようとしてませんか?(笑)

もしかしたら今の若い座長さんたちなんかは今時感覚なワシ同様
「無いわぁ!」「理解できひんわぁ!」って思いながら演じてるかもしれへん!
もしかしたら若いお客さんの中には理解とか共感とかではなく、
ただ単に「あのザンギリみたいな鬘に着物コートの格好でカッコイイ台詞言う○○さんが
カッコイイからこの芝居好き〜」って思って観てるひとも居るかもしれへん!

(そんなことなかったら、スミマセン)

ほな、こういった芝居って、もはや、様式美というか形だけになってしまうのかな。
いや、もう、なっているのかな。 どうなんかなぁ? どうなってゆくんかなぁ?
もしかしたら、今後は、益々理解&共感されにくくなってゆくんやないかなぁ?
どうやろうか?

でもね?!&だからこそ!!
ワシは、こういう芝居…が、ほとんどを占めるような大衆演劇の芝居、
「THE カッコイイ男!」「男(女も)かくあるべし!」みたいなお芝居って、
ずっと、ずっとずっと、極論、カタチだけになろうとも、残っていってほしいと思ってやみません。

「うそー!そりゃナイわぁ!」「なんでそこまで尽くすーん?」
「死んだらオワリやでぇ!」「アホちゃうーん?」

現代っ子的感覚、ぷらす、自意識過剰なモノカキゆえに、
観ていて、ツッコミまくりはしますが、
でも、自分にはとうてい出来ひんけど、出来ひんからこそ、格好いい、うつくしい。
ありえへんからこそ、より理想としたい。
そう、≪教科書≫みたいに…。

こんな、いわゆる、これまでこの国で理想とされたような道徳的生き方は、
今の時代において、また、人が人として人らしく生きてゆく上で、
ほんまに正しいんかどうか、正直、ワシには解らへん。
そんなん、痩せ我慢やし命無駄にしとるだけやし
尽くすなんて究極的自己満足やと思ったりする。
まさに、「君死に給うことなかれ」。(※与謝野晶子気取りでスミマセン。笑)

でも、こんな時代だからこそ、
ありえへんし出来ひんかもしれへんけど、せやからこそ、
ここまで「人をたてられたら」「人のために尽くせたら」…そんな“教科書”であれたら…。
観ていて、ひたすらにツッコミながらも、ワシはそう思います。

そう、「我」が強くて「身を引く」「人のために」がとても苦手だけれど、
でもそんな性格と自覚しているからこそ、
そうあらねば、あろうと(これでも)心掛けているワシは、うん、ほんまに、そう思うのです。

ああ、「おれも生きたや仁吉のように」(※『人生劇場』)。
あ、でもワシは女やから、仁吉やなくて、
うーん、せやな、やっぱ、あれやな、「お徳」(※『残菊物語』)のように。
あ、でも、やっぱ、どんだけ好きでも死にたかねぇや! わはは! 笑

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ああ、ワシは、芝居が、好き。
大衆演劇の、芝居が、好き。面倒くさいけど。ツッコみまくるけど。
バテながら、そして「嫌や嫌や」「飽きた飽きた」「もうええもうええ」と口では言いながらもそんな「愛」の募る昨今(笑)

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