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zoom RSS その『男』、役者 -大衆演劇と云う世界に於いて-

<<   作成日時 : 2013/05/29 07:56   >>

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好きな舞踊があります。
美空ひばりの『男』。
これを袴で侍で踊る舞踊です。
この舞台から見えるのはストイックなオーラ。
それを踊るのはたぶんストイック…ではない人(笑)
あ、嘘、嘘!
不器用なほど真面目で、
つまりストイック…なんだろうけれど、
真面目すぎて不器用な結果、
ストイックからかけ離れたようなことを色々してきた…
のではないかと思われる(※勝手な推測)、おっちゃん=i笑)
決して若くはない彼が、今、背筋がシャキッと伸びるようなこの曲を、侍で踊る。
ワシは、もしかしたら、これが、大衆演劇の舞踊で、一番、好きなのです。

誤解を承知で言い切ります。

≪大衆演劇(その世界とその役者)はストイックなんかじゃない≫

だって舞台上、つまり生活上であんなにMoneyが見える世界なんだよ?
だって客席にはあんなに目の前に褒めたり騒いだりしてくれる客が居るんだよ?
そして、役者である自分の周りには常に隣に身近に、家族(の様)であると同時に
仕事上のライバルでもある同僚(歳の差様々)が居るんだよ?

そんな中で、完璧ストイックに何の欲望にも負けずおるなんて人間じゃない。
神だ、聖人だ、てか、そんな人、全然おもろない。

いや、この書き方は極端過ぎる。もうちょっと丁寧に言おう。

≪大衆演劇(その世界とその役者)は、皆、どの人も、とても純で、とても芸道一筋だ≫

彼らは皆、この距離の近さが魅力の舞台世界において、
矜持(プライド)あるサービス精神で、毎日、何があろうと笑顔で舞台を務め、見せる。
でもそれくらいストイックだからこそ、しんどことも多いかもしれない。
毎日、今日の幕をあける為に、無意識的処世術として本能的感覚的になるかもしれない。

そんな人間が、人間臭く、人間らしくあるこの世界で特に、
ワシが今追っているベテラン役者氏はきっといろんな事をやったり越えたりしてきた人だ。

だって日本が一番いい時代にいい目いっぱいみてきたであろう人だよ?
きっとええこともおもろいことも、いや、悪いこともしんどいこともあったやろう。

ただでさえアタマでっかちで、幼いワシはビビる。バテる。
4年ほど追っているが未だに理解できないような気もする。
しかし、自分とは違うからこそ、自分は一生そうなれへんやろうからこそ、
いや、自分もきっと本能的動物的に生きたい欲求があるからか、追う。

そんなおっちゃん≠ェ踊る。
舞台に正座し、目を光らせて。得意の女形では無く、「男」姿でひばりのこの曲を。

その舞台は、どうして、観ているこちらが震えるほどにストイックだ。

ああ、本人はどこまで意識してるか知らんが、
役者って本能的でも色々あっても動物的でも(笑)、
一生勉強で、仕事で勉強で、毎日毎日、いろんな人にもまれ、歳を重ね、生きてゆく。
ゴールはわからん、そもそもゴールなんてあるんかもわからん、けど、ただ歩む。

その姿を、ただ観ろ。そしてただ観守れ。そしてただ生きろ、舞台上の「私」、客席の「私」。

画像


侍の姿から、いや、侍と成り踊り仕事するその人の姿から、ひばりの歌が聞こえる。

≪あいつが死ぬ気で来るならば、俺もいのちを呉れてやる―≫

そのストイックさに、ワシは、ストイックだからこそ色気を感じる―

やっべぇ。今、一瞬、死んでもいいって思っちゃった。あ、一瞬だけど。

やっべぇ。でもまだ死ねねぇ。まだ追い切れてねぇ。伝えきれてねぇ。学びきれてねぇ。

あっぱれ、ストイック! おっちゃん=I ワシ! 大衆演劇! 人間!



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4月9日、十三・木川劇場にて(※写真は昨年末、12月22日、広島・清水劇場にての黒に袴ver.)
我が一生の敵(ライバル。ええ?!)、嘘、大衆演劇と人生の師匠(大袈裟)、紅劇団、東京発≠フ、見城たかし後見。 
初めて観たこの踊りの時も、ウワァッとなり、【下手な文章】書きましたが、観ることに、好きになる舞踊です。

と云うこの踊りとは別に、先週、またまた人生の漏れ、滲むような、“橋”の女形(!)を目にしたよ。また、じっくり、書きます。

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