桃花舞台

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zoom RSS 見たいのは≪あなた≫ -大衆演劇だから 大衆演劇だけど 大衆演劇だからこそ-

<<   作成日時 : 2013/06/01 22:01   >>

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【前記事】の続き。
しかし、かく云うワシは、個人的にはあれ系舞踊がホントに好きじゃありません。
では何が好きか。
ズバリ、「客(席)なんか放ったらかしで、曲の世界、自分の世界に入っている舞踊」です。
なぜなら、そこからは≪本当のあなた≫(役者自身)が滲むと思うから…。

大衆演劇のええとこでもあり悪いとこでもある、「距離の近さ」。
そこに惑い、しんどくなるのは客だけではない、役者も同様だとワシは思います。
毎日舞台をしていくには、生活が直結だからこそ、綺麗事だけ言うてられへん。
もしかしたら役者も、優しく純やからこそ、もっと情にガンジガラメになっている…かもしれへん。

でも彼らは毎日あんなに笑顔で舞台に立っている。
矜持あるサービス精神でこれでもか、これでもか、と身近で楽しい舞台を観せてくれる。
だからこそ、ワシは指差し、ウインク、ばっちり目線、肩脱ぎ舞踊、
その盛り上がりを眩しく見ながらも、楽しくも切なくなり、「そこまでせんでええ」「無理せんでええ」。

あ、無理はしてへん? ならええねんけど(笑) 
それよりワシが見たいのは、≪あなたがあなたらしく≫、な舞台です。

ワシら客席なんか気にしてくれんでええ。
情とかほださず生活に負けず、あなたのしたいようにガッツリやってほしい。
外(客)にアピールせんでええ、中(世界)に、しっかり、おってほしい。
舞踊では曲を使う、曲には歌詞があるメロディーがある、≪おはなし≫がある。
その曲の中にちゃんと、いや、がっつり入って、入った≪あなた≫を見せてほしい。

なぜなら、そこにこそ、≪本当のあなた≫(役者自身)が出るとワシは思うのです。

素敵なまでのプロ意識とサービス精神が肌にしみついた純な役者さんたち、
彼らはその厚い化粧の下に、滲む素すら隠し、塗り込め、笑顔をくれる。
そうして塗っている内に、塗って毎日人前に舞台に立っている内に、
彼らは、もしかしたら素とか、≪自分≫とか、もしかしたら自分でも解らんようになってしもてるんとちゃうやろか。

でも、舞台は嘘つかない、舞台には全部出る。
人を意識せず入り込んだ時、≪おはなし(虚)≫の世界に入り込んだ時、
その中にこそきっと、≪本当のあなた≫(役者自身)は出る。

それはあなたも気付かないかもしれないあなた。あなたも知らないかもしれないあなた。

ワシは、それを、観たい。

人間がそのまま出る生活=舞台=大衆演劇の舞台だから、こそ。
大衆演劇だから、大衆演劇だけど、大衆演劇だからこそ。

そんなワシが、大衆演劇の舞台を観ていて最もゾクゾクするのは、
人(役者)が己の意識を越えてスイッチ入る(ように見えた)瞬間。
その瞬間、人(役者そのもの)と、曲(のナカミ・内容)が期せずしてだぶり、
本物以上に本物の≪正解≫を見せてくれる…ように感じた瞬間。
イった、っつうか、神になった、っつうか、そんな、一瞬の、瞬間。
とてつもなくいろっぽくて、とてつもなく人間臭い、あの、瞬間…!

そして、そんなワシは、指差しとか目が合うとか嫌いやけれども、一つ、例外的に、好きな瞬間があります。

それはがっつり入り込み系己の世界系で踊ってる人(時)の踊り終わり、
曲のいっちゃん最後やとか、1フレーズ終わった後やとかに目が合った、とか指された…ような気がする時。

入って入って入ったその人が、“出て”くる、または“降りて”くる。

まるで「どう?」「今日ちょっとうまくいったやろ?」「俺的には良かった! けど、どう? …うん、せやろ?」
とでも言うように、≪本当のあなた≫に戻れたあなた、気付けたあなたが、
本当に「楽しかった!」っていう、素のそのまた越えた素の表情を、一瞬、見せる。
その瞬間、ワシは、好きな役者でも好きな役者じゃなくても、人気者でもそうやなくても、
男でも女でも、老いてても若くても自分事のように嬉しくなる、心から嬉しくなるのです。

ええ? マニアック? そうかなー、そうやなー。
いや、でも、大衆演劇だから、大衆演劇だけど、大衆演劇だからこそ。 うん、心からね。

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で。こんな観方をしてゆきたい、いや、大衆演劇だからこそこういう風に観ることのできる「目」を持ちたい
…と思うワシは、まだまだ、もっと、日々、(人としての)勉強、あるのみ、です。

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2013/06/01 22:03
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