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zoom RSS 果てしなく続く毎日と舞台-色気、人生、一城進悟の『男酔い』-

<<   作成日時 : 2013/07/16 17:10   >>

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このひとはいつどこでどこから、閉じてしまったのだろう。
―きっとたいぶ前、だいぶだいぶ若い時。
この人が本当に心から笑う瞬間はどんな時なんだろう。
―誰にも解らない、全く読めない、だからこそ、いい。
ワシがそう思う役者、「劇団美鳳」、一城進悟座長が『男酔い』(吉幾三)を踊るのを観ました。
ドキリとしました。
果てしない舞台果てしないこの先、そこに漂うのはまさしく、男の色気。
むせ返るような、どうしようもない、ただ、ただ、男の色気。

全然かるーく、全然こなれた感じで、全然ふつーーな感じで。
なぁーんの笑顔もなく、なぁーんの感動もなさそうに。
8割9割全開全力では無く、なのに人よりずっと凄いテクニックで。
くるくるくるくる、くるくるくるくる。
あの醒めーた目で、醒めーた、でも、鋭いあの目で。
渋さとナルシズム、男が共鳴する「男らしさ」なあの曲を、役者が好むあの曲を。
そして、ハケてった。

ゾクリとしました。

ワシはこの劇団そして前身の劇団の全盛期を観ていません。
彼の全盛期も観ていません。
凄ぇ人気だったと聞きます。
ワシの周りにもハマっていたという人が結構居ます。
さもありなん。
モテたやろう、いい意味でイキってたりもしたやろう。
きっとワルい事も楽しい事も一杯して、だからこそめっちゃええ舞台で、
出ているだけでとんでもないほどに、若い、
男の色気を眩暈するほど撒き散らしていたやろう。
彼の舞台を観る女のお客さんで彼の舞台に何も感じなかった人はおらんかったやろう。
当時の若い役者は皆と言っていいほど彼のあの扇子に影響を受けたとも聞く。
ほんに、さもありなん。そして今もとても、目を見張るほどの男・姿。

けれども今、今の彼は決してイケイケの今の若者ではない、
なのにワシには、彼はどこか青年のまま、
若くはないのに若いまま、どっかで止まってるように見える。
悪い意味ではない。
年齢とかそんなんを感じさせぬような、
言うなればゲームのキャラクターのような「永遠青年」のような。
更に言うと、この劇団は、そんな彼のように、弟(総座長)も、そんな同じような、
大人と子供の混ざったような、まるでゲームの世界のような、そんな雰囲気がするのです。
彼ら2人が率いる劇団は、
かつてはこの古いことを守る世界で新しい事をどこより誰よりやり、
斬新な空気で絶大な人気だったのやろう。
そして今も全然古臭くないし、これからもきっと他より垢抜けた舞台を見せ続けるやろう。
でも、今は、飛びぬけて≪超最新≫ではないような…
そんな、不思議な、独特な、東京の、この劇団ならでは…な。
だからこそ絶対に人気が落ちる事は無いやろう。
確かな確かな実力と人気を持つこの劇団は関東で、
きっと、ずっと、ちゃんと生きてゆくやろう。

そんな唯一無二の劇団の中で、彼は彼の魅力で日々舞台に居る。
人並み以上の魅力と人並み以上のテクニックを持つ彼の毎日は舞台で続いてゆく。
でも本人はその魅力に自分自身でどっか飽きてしもてる…ような。
けれども毎日と舞台は続いていく。
果てしなく果てしなく毎日毎日ハレを見せる熱狂の舞台。
そこに生きる男はこれからもきっとずっと、客席の心を掴み続けてゆく。
持って生まれた魅力と色気とこれまでに重ねてきた魅力と色気、
彼だからこその魅力で、全ての客(特に女性)を魅了してゆく。

その男の目、冷たい目醒めた目ドキリとする色の目はどこを見据える?
果てしなく、途方もない。途方もなく、果てしない、明日(さき)?
寂しさつまらなさやりきれなさ戻れなさ、それでも生きてゆく男の目、一城進悟の、『男酔い』。

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― この人はこれから先、何に酔い、何に笑って生きてゆくのかなぁ

それすらどうでもいいと云うように醒めた目で、彼は扇子をくるくる廻す。
くるくるくるくる、くるくるくるくる。男、人生、果てしない。

それを色っぽいなぞと云うのは、女の、女だからこその勝手な主観なのかもしれないね。
でも、ワシら女なのだもの、そして客席なのだもの。哀しくも、そして嬉しくも。
ドキリ、ゾクリ、あれぞ進悟の、いや、あれぞ男の『男酔い』―






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これも私的今月2度目の上京の際、7月12日夜、川越にて。
ちょっと追記しておくと、『男酔い』は『男酔い』でも、この日この役者さんの使ったのは、
原曲じゃなく、静かめなバージョンだったような。(ん?ワシの勘違い? そんなver.出てるかな?)
だから、余計に、沁みたというか、凄味があったように感じた。

この役者さんはホンマにエグいなぁ。(※勿論いい意味で) きっと最強の『男酔い』、ワシはそう思ったよ。
ちなみに、弟君である総座長…については昨年のお誕生日公演の際こちらも暑苦しく書きました。よろしければ。

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毎日が舞台と云う事-『平っちゃらブギ』の中、天才…いや役者達に想いを馳せて-
“エンオーくん” (「劇団炎舞」橘炎鷹座長)に興味が尽きない。 天才だから。あ、決め付けちゃ駄目ね。でも天才。その一言。 先日観た炎鷹くんは女形で『平っちゃらブギ』(岸千恵子)をぶっ壊れて踊っていた。 引くくらい壊れていた。面白過ぎた。のに、巧すぎた。 そんな“炎鷹くん”だから、見ていて、ワシは唸ってしまった。 このひとはこれからどうなるのだろう。 どこへ向かってゆくのだろう、ゆけばいいのだろう。 日々毎日、何を感じて何を考え、笑顔の舞台に立っているんだろう。 ...続きを見る
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2013/11/24 22:52

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