桃花舞台

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zoom RSS 『今宵の月のように』-今はもう舞台には居ないとある若手の若さ、眩しさ-

<<   作成日時 : 2013/10/31 23:56   >>

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くだらねぇと呟いて冷めた面して歩く…と云うその曲
『今宵の月のように』を彼はちょっとスカしながらどや顔で踊っていました。
青臭いなぁ。若いなぁ。どうしようもねぇなぁ。だから、グッと来るなぁ。
彼は今、舞台には居ません。
今は何処で何をしているか解りません。
けれど若い彼は今宵もどこかで同じ月を見ているのだろうな。
青臭いあの曲を聴く度に青臭いワシは青臭い彼の事を思い出し、
そして、これからも思い出すと思います。

大衆演劇ではあまり使われることのない「エレファントカシマシ」のロック、
元々は別劇団の役者が踊って居ました。
彼が当時所属していた、若手会の会長(当時)です、とても似合っていました。
それを観てロック好きの若い彼は憧れたようです。
と、とある日の開演前の出迎えの際に話していて知りました。
「ワシも好きやねん、宮本さん(※ボーカル:宮本浩次)の大人やのにヤヤコシイとこ!」
そんなことを話していたら翌月踊りました。
ワシ、彼のお客さん(=贔屓)でもないのに!
嬉しいながらも恐縮してたワシに、親指を突き出しどや顔を見せました。
それがワシにとっては最後の彼の舞台で、
彼は前記事に書いた若い座長と共に突然居なくなりました。

消えた理由? そんなもん解りません。
座長のお弟子さんですから行動を共にするのは自然な事なのかもしれないし、
まぁなんしかワシら客席(=他人)には一生解らんことだと思います。
大衆演劇の役者さんは逞しく舞台に戻ってきたりすることは多く、
実は先程の元会長も先月劇団を辞めました、座長となり旗揚げするとの噂を聞きました。
けど若い彼の場合はもう戻ってくることやまた観る事は無理なように思いますナントナク。
ま、でも、今どこで何をしてようと、相変わらず元気にやっているような気がします。
なので、それならそれでいいじゃん、ふふふ、と、苦笑いしながらも思います。

アオい彼はムラサキの鬘で傘を回して『今宵の月のように』を踊っていました。
正直全く意味不明でした。きっと年配のお客さんにはポッカーンだったことでしょう。
でも意味不明やが意味不明なほどの若さや勢い、根拠の無い素敵な無敵さは最強でした。
素人から入団して3年?4年? なのに、かなりのお客さんを付けていました。
彼に、いや彼の若さにまるで恋するオバサマや虜になる若い女の子をワシはよく見ました、実に大物でした。
巧さや技術ではない≪舞台から溢れだすその人の魅力≫こそ武器である、
そんな大衆演劇の役者とその世界の奥深さをワシに教えてくれた一人でした。
本当に若かった。そして、まっすぐだった。まっすぐすぎた? だから素敵に調子に乗れた?
眩しかった。そう、眩しすぎた。良くも悪くも眩しすぎたのだ鮮烈に強烈に。

画像


青臭いあの曲を耳にする度、ええ歳して青臭いワシは青臭い彼の事を思い出します。
そして、これからも思い出すと思います。
居なくなる、なんてこの世界ではよくある話、それでも今日も幕は開く、開けなくてはならない。
だから、どこに居ようと、皆元気ならいいのだ。 全然良くない。けど、でも、いいのだ。
そう、今宵も同じ月を見ていればそれでいい、
その際はくだらねぇと呟いて冷めた面しながらどや顔で居ようぜ、Oh,year、何がOh,yearだ、全く(笑)



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舞台は5月20日、博多新劇座にて。
もう居ない、どんな事情があったかは解らないけれど、それでも「突然消える」という許されないことをした若手。
紅和弥と云う役者さんでした。

どや顔イケイケの憎めんええヤツな彼、そんな彼がちゃんと踊る『田原坂』もその若さゆえにとても印象的でした。

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『花』― ヨッシャ来い
これはきっとワシの思い込み、肩入れと無駄でキモい情による目の眩み。 けれどそれだけじゃないとハッキリ言い切る。 その日、『花』を踊った「紅秀吉」には憑いて≠「ました。 そしてそんな彼は先月のお誕生日を以て≪若座長≫となりました。 ―ヨッシャ来い!! ...続きを見る
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2013/10/31 23:59

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