桃花舞台

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zoom RSS 橋、そこに立つのは一人のおっちゃん-「見城たかし」と云う役者-

<<   作成日時 : 2013/11/01 00:41   >>

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以前は座長として立っていた関東の舞台、
そこに約7年ぶりに立った役者「見城たかし」が
得意の女形で披露した曲は『くらやみ橋から』(大月みやこ)でした。
≪生きていたってしょうがない…≫
夢破れ人生に疲れきった若い女、
に成り切るおっちゃん≠フ胸にはたくさんの一万円札と封筒。
おかしいやないか!虚無感に苛まれる女、の胸に、超現実で生に満ち満ちた御祝儀!
ツッコミを入れ笑いながらもグッときて、泣いて笑って、ワシ、ひとり勝手に忙しくしました。
その超俗っぽい生っぽい姿が美しすぎて。

この曲『くらやみ橋から』、実はワシとこの役者さんの因縁の曲でした。
意を決して初めて声をかけたきっかけ、
その理由はこの人のこの曲が観たかったからなのです。
ワシが初めてこの人の舞台を観たのは
素敵に調子に乗りすぎていた関東時代(元「見城劇団」、現「劇団美鳳」)ではなく、
そのちょっと後(「劇団翔龍」)でもなく、
今の劇団(「紅劇団」)に入られてから、すぐの時
何あの人、枯れてるから枯れてるけど枯れてるのにキモい程ムーディーで目が離せない。
けったいな洋装で歌う姿面白ムーディー

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ねっとりと妖しさすら感じさせる女形は色っぽいを通り越しエロっぽい、

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異様なほどのムードが不思議なくらい匂って来る。

なのに、なんでなんやろう。

そんな生気がムンムンなのに、同時に、何かを諦めたような雰囲気も感じる。
どうしようもない寂しさ暗さ諦めしんどさと面白ムード素敵なエロ気生気が同時にある。
そして時に怖い程目が光る、枯れてるのに「お前らに何が解るか!」「殺すぞ!」とでも云う風に光る。

だからこの曲を観たくて声をかけました。運悪くすれ違いで観れませんでした。
そこから“戦い”が始まりました。そうしてペンと紙持って追いかける内4年経ちました。
“腐れ縁”との褒め言葉(らしい)を頂くようになりました。疲れました。まだまだ敵いません。でも4年です。

『くらやみ橋から』はその後何度か目にしました。
が、今年初めて、橋は橋でも『戻り橋暮色』も観ました。何年ぶりかに踊ったというそれはお世辞抜きで良かった。

≪やくざな人と皆が恐れ背中の傷跡見たけれどそれは心の古い傷≫

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「ぶりっこしすぎた」と笑うシンドそうなその人に胸が詰まり、
「笑顔なんやね。しんどいけど、でも笑うんやね、強いね。この女の人は、
いや、おっちゃん≠ヘ。強いね。格好いいね」
そんな阿呆丸出しの乙女みたいな事を言うてまい、笑われたりしました。

そして、7年ぶりに、ゲストとして立った東京で踊った『くらやみ橋から』・・・。

≪生きていたってしょうがない、どこへ行きましょうこれからひとり・・・≫

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橋から身を投げようとする女の胸には一万円札と封筒がたくさん、たくさん光っていました。
どうしようもない虚無感に溜息付きながらも、女の胸にゲンキンがギラギラ、ギラギラしていたんです。
そんな女を客席から見る中には、かつての東京のお客さんたち…だけでなく、御家族の姿。
そう、女がその姿…舞台に立つ様…生き様を見せたかったのは、御家族なのです。
そう、女は、だから、しんどい時も笑顔を見せて立ててきた、立ってきたんだ、
枯れながらも強い生気で己を光らせ、生きてゆかせ生きてゆく為の花を咲かせて。

「なんて俗っぽくってなんて綺麗で格好いいんだ。役者、いや、人間、おっちゃん=I」

ワシは他人、だけど勝手に嬉しくてグッと来て、観ながらずっと心の中でガッツポーズを送っていました。

この人が渡ってきたのは昔と今、東と西の戻り橋、
そして、公と私、のくらやみではない、もどりもしない、橋、橋、橋―

「師匠(せんせい)=Aおっちゃん=A今日、超綺麗よ、超格好いいよ、今日が一番!」

ガッツポーズを送りながら思いました。
「ずっと追っかけてゆこう、いや勉強させてもらおう、ワシもまた目を光らせ花咲かせながら、橋の向こう側から」
そして願いました、「だからもうちょっと元気で長生きしとくれや、おっちゃん=vと。

嗚呼、やっぱワシにとって、このおっちゃん=A
いや≪役者・見城たかし≫(紅劇団・後見)は大衆演劇の、いや、人生の師匠(せんせい)です。
≪人生は舞台だ≫、それを苦しく楽しく俗っぽく生っぽい、
虚無感とバイタリティに満ちた舞台を通して教えてくれる師匠(せんせい)≠ネんです。
え? なんでおっちゃん≠チて?!
ワシにとって、師匠(せんせい)≠ヘnot 「お父ちゃん」、でも、だから、おっちゃん=B
偉大なる師匠でありながら、おっちゃん=Aこのひと「見城たかし」と云う役者さんは、ワシにとっては、さ(笑)

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9月16日、篠原演芸場、「劇団炎舞」へのゲスト時にて、昼。

で、そんなこの日の送り出しはほんまに、ほんまにええ笑顔。嬉しくなりましたよ、 「お徳」さん!(笑)

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