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zoom RSS 今日も笑顔で毎日「ワッショイ!」-大衆演劇、それは人生の旅人達の毎日の祭-

<<   作成日時 : 2013/11/24 23:53   >>

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≪あと何年、あと何年、あと何年だとしても。
俺は俺のやり方でお祭りやってやるけどね!…ワッショイ!≫
くるくるくるくる、ニコニコニコニコ、
ちょっと無理しすぎ? 頑張り過ぎ? でも…ええなぁその顔!そのポーズ!
大衆演劇、その舞台には豪華絢爛美しく楽しい素晴らしき「虚」と
それらを魅せ続ける役者自身の「実」が入り混じる(※過去記事参照)。
その舞台から見える≪人間≫の姿に腹から笑おう腹から泣こう、愛しよう。
このとびきりハッピィで切ない「お祭り」に、こちらも人生を重ねながら参加しよう。
そして笑顔で皆で「ワッショイ!」! 「ワッショイ!」しよう!今日も!明日も!

大衆演劇、その舞台には立つ役者の人間性まで滲む。
だから時にワシは観ていてゲラゲラ笑うことがある。
誤解を招きそうだが、茶化しているのではない、ましてやバカにしてのことでもない。
正確な言い方をすると「笑うしかない」と云うのが近いやろうか。
舞台に立つその人、その人から滲んで飛んでくる…いや飛んで来すぎる人間性に
ジンと来て、心鷲掴みにされ泣きそうになり、「ええなぁ」「素敵だなぁ」「大好きや!」。
腹の中で泣きながら、泣く代わりに笑ってしまう。
“人間”が愛おしくなり、なりすぎてホロリとなり、泣く代わりに笑ってしまうとでも言う感じかな。

先日も観た、大笑いしたグッときて。
それはよく観る座長のひとり。
若く綺麗に見えるがもう決して若くはないとある座長
何度も観るけれど送り出しで言葉を交わしたことはない。
でもなんやかんやで観始めの頃からずっと、
その人間臭すぎさ(笑)に惹かれ、詰めてではないが、ずっと観ている。
役者としては、特に
そのバツグンの喜劇センス(※ワシ的には大衆演劇内5本、いや3本の指に入ると思ってる!)が目を引く。
なのにその舞台は常に本音丸出しに見える、つまり繊細真面目過ぎて心配を通り越し笑ってしまうのだ。

その日も座長はミニショー終わりで座員を紹介し
プロレスラー中邑真輔の真似をして「イヤァオ!」と座員たちとチョケまくり(←客ほとんどわかれへん。笑)、
「はーい、1、2、3、皆さんご一緒に『ダーッ!』(←猪木。どんだけプロレス好きやねん)。
今日も元気に頑張るぞー…って、はーい、こんな愉快な仲間達でやっていまーす…
まぁもう趣味でやってるような劇団なんですけどね。ハハハ」。
趣味って! ミニショーから爆笑。ああ、しんどいねやろなぁ。なんちゅうかもう。ミニショーからもうジンと来る。

その座長がショーで『銀座のトンビ』(すぎもとまさと)を踊っていた。
くるくる回りながら、とびきり笑顔で、若者のように若者より若者らしくくるくるくるくる、ニコニコニコニコ。
≪あと何年、あと何年、あと何年だとしても、俺は俺のやり方でお祭りやってやるけどね…ワッショイ!≫ 
全力やん。最高やな。てか、でも、ヤケッパチにも見える。深読みやけど。でも深読みやない気がするよ。
だからこの「ワッショイ!」は、でも、だからこそ、最強。たまらんちくしょう。泣かせやがって爆笑。ワッショイ。

画像


濃く濃くこの世界を追ってきて、ワシは思う。
この人は少々極端かもだが(笑)、この人の不器用なまでのまっすぐさは、
多かれ少なかれ、大衆演劇の役者さん全てに共通する。ように見える。
彼ら≪大衆演劇の役者さん≫達と云うものは、皆、
毎日毎日凄い身体能力と舞台力を持ち器用に凄ぇ舞台を見せているけれど、
皆、とてつもなく≪純≫で≪サービス精神豊富(自分自分じゃなく人の為に)≫で、
子供のように≪まっすぐ≫≪まっすぐ≫、まっすぐすぎるくらいにまっすぐだ。
それらは全て舞台に滲む。綺麗やのに綺麗やからこそその綺麗を作る人たちに滲む。
だから愛しき、他にない「人間の魅力」溢れた人間そのものな舞台世界、
時に観ているだけでしんどくなる時すらある舞台人間世界が観客の前に晒される。

毎日が舞台、舞台が人生の≪大衆演劇≫、
この不思議でオモロイ世界の役者さん達は舞台で歳を重ねてゆく、人生を重ねてゆく。
それは言葉で言うと簡単だが凄いこと、想像も出来ない途方もない事だろう。
毎日舞台、舞台で生きてく、毎日舞台することで結果を出さなければならない。
殊に座長ともなればトップに立ち続けるのは大変やろうし、人には解らぬ孤独さもあるだろう。
体もどんどんしんどくなってゆくだろう。若さや周りや色々を常に意識せざるを得ないだろう。
ワシ、まだ大衆演劇と云うものをこんなに濃く追う前、追い始めた頃、
何も解らずただ客席でアホみたいに楽しんでたアホ気分が抜けきらんまま走り出した頃、
関東で長いこと座長をし今は座長でなくでも舞台に立っている役者さんに超KYな質問をしたことがある。
「なんで座長辞めたんですか?」 答えてくれた。「ずっと上に立っていることに疲れたから」
幼い阿呆に言うたんやない、あれ、自分の中で自分に向けた呟きや。

くるくるくるくる、ニコニコニコニコ。無理すなよ。
でも、無理せなあかんねんよな、生きてかなあかんねんもんなぁ、生きてってるねんもんなぁ。
豪華で綺麗な化粧衣裳に身を包み、美しい虚の世界を魅せてくれる彼らの
汗や涙など「実」の混じった舞台世界≪大衆演劇≫と云う人間世界は苦しく、そして愛おしい。
その舞台から見える人間をワシはもっと愛おしみたい。
その舞台から見える≪人間≫の姿に腹から笑おう腹から泣こう…愛しよう、こちらも人生を重ねながら。
そう、人生を賭けてこのとびきりハッピィで切ない「お祭り」に参加するのが≪大衆演劇≫、だからこんなに面白い。
くるくる、げらげら、ぼろぼろ、ニコニコ、皆で踊ろう、
そして笑顔で皆で「ワッショイ!」だ! 今日も!明日も!「ワッショイ!」だ!



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11月4日・昼、新開地劇場にて。 「劇団KAZUMA」藤美一馬座長の『銀座のトンビ』。
一馬座長は、喜劇であまり笑わないワシ(笑)が、唯一、その喜劇で笑う座長です。
(見入り過ぎてイイ写真撮れず!ブレた写真で悔しい!すみません!)

因みに同じく新開地劇場では先月10月、関西では大御所座長のひとり、
「伍代孝雄劇団」伍代孝雄座長が座長を降り、この月をもって劇団解散されフリーになられた。(行けなかった!観たかった!)
伍代さんも本当に色々思うところがあったのだろうな。フリーとなった今はきっとノビノビしてるやろな。そんな今も観時だよね(笑)
そんなことが頭にあったからか、あと色々と、で、こんな記事になりました。合言葉は「ワッショイ!」です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。大好きな藤美一馬座長に言及してらしたので、嬉しくて。
「銀座のトンビ」、ニコニコして踊られるのになぜか見るたび泣きそうになってしまいます。座長のこれまでの道のりみたいなものを深読みしてしまうせいでしょうか…
いつも素敵な記事をありがとうございます!
更新されるたび、嬉々として読みに来ています。
お萩
2013/11/27 00:02
素敵なファンメッセージ、ありがとうございます。
更新を待って頂き、読んで頂いているとのこと、
本当に嬉しく思います。
もうちょっとペース上げれるよう体力を上げますね(笑)

「銀座のトンビ」は曲の力も大きいから、
どんな役者さんが踊られても、
男の哀愁笑い泣き感、出るように思うんですけどね。
でも、あんなに清楚なお顔立ちやのに
とっても人間臭い魅力たっぷりの一馬座長が踊られると、
やはり、よく観ている者としてはグッと来てしまいますよね。
因みに一馬座長さんでは、
私は、『命の華』でも似たような思いでグッときたりします。
または皆の真ん中で満面笑顔の『こぶ茶ルンバ』でも…。

また楽しんで頂けると嬉しいです。
また遊びにいらして下さいね。
桃♪⇒お萩さま
2013/12/07 06:19
伍代さんの近況を書いてくれてありがたいです。初めて浅草木馬館で伍代劇団を見て20年、一也.瑞穂.拓未に諒さん…大阪朝日.神戸新開地…時は移って行きますね。今夢中にれる劇団を思案中です。サイト楽しみにしてます。中年オヤジ
マッキー
2013/12/26 17:25
コメントありがとうございます。
伍代さん、格好いいですよね。
フリーになられてこれからの活動が楽しみです。

瑞穂さんは年明け2月に岡山での旗揚げが決まりましたね。
あたらしい時代、あたらしい劇団、来年も色々な事がありそうです。

いろいろ寂しかったり切なかったりする出来事もありますが
時の流れを常に感じながら私もこれからずっと色々な舞台・劇団…
「大衆演劇」を追ってゆきたいと思います。
このブログもぼちぼち書いてゆくのでまた遊びに来て下さいね。
どうぞ良い年をお迎え下さい!
桃♪⇒マッキー様
2013/12/31 08:19

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