桃花舞台

アクセスカウンタ

zoom RSS 舞台に溢れる≪人間力≫-大衆演劇、その懐深き世界の魅力-

<<   作成日時 : 2013/12/06 20:12   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像先日ってか先月、
昔からよぉ観てる劇団を観た。
そこには面白い役者が居る。
下手なのである。
いや下手という問題ではない、
そんなもんを通り越し、
通り越して、なぜか、カッコいいのである。
踊り以前に姿勢がおかしい、
その変な姿勢のまま、でも堂々と踊ってる。
そのユラユラやのに堂々たる姿は、なぜだ!、カッコよいのだ。
茶化してへん、なぜだ! ほんまに、カッコよいのだ。
だから、観る度に笑ってしまう。
「やばい! カッコいい! たまらん!」
そう、笑いすぎて泣きながら愛してしまうのだ。

彼は元警察官だったらしい。
入団したての頃、
座長が舞台でそう紹介するのを聞き、ワシと友人はたまげた。
「警察官?! が、なんでまた?! どんな経緯や! てゆーか警察官に見えへんし!」
ヤンチャそやし。でも若くないし。
そう、若くなくして入団したのだ。だからあの前傾姿勢はたぶんもう直らないだろう。
けどそれでいいのだ、そんな、姿勢や技術やそんな問題やないのだ。
あの無敵のカッコイイどや顔のキメスマイルは技術や巧さを凌駕する。

彼の入団以降若いイケイケの若い子が何人も入団した。
若い彼らは皆すぐ巧くなり、踊りの技術的にはすぐに彼を抜かしてゆき、でも皆なぜか辞めてった。
が、彼は今も劇団に居る。今や不動のポジション。
まるで昔っから居るような存在感で、でもあの姿勢で、堂々と踊っている。
華も結構付く。付く度笑ろてまう。すみません。けど笑いながらめちゃ嬉しなる。

彼のように大衆演劇の舞台の上にはいろんな役者が居る。
基本的に血縁・家族関係中心だと思われがちだし、まぁそうなんだがそれ以外にも居る。
そう、現代の大衆演劇は家族だけではない。
ファンから入団した若い子も居れば、血縁ではないが縁あって入った若くない人も居る。
中には大衆演劇と全く違う職に就いていたという人も居る。
元水商売・夜の商売に就いていた人も居る。
さらに正直いろんな犯罪をおかした人だって居る(笑)
そんな過去ある人や、他にもいろんな意味で他の世界で生きていかれへんような人も居る、居る、居る(笑)
大衆演劇の舞台はそんな皆を全て包み込み、立たせる、その懐の深さは海より深い。
もうまるでホントに世の中の縮図のようですらある。

しかもその舞台の上ではそんないろんな人が皆等しく平等だ。
役職という意味では無い、役者として、皆、平等。
踊りが巧い人も、芝居が巧い人も、顔がいい人も、営業(いろんな)がうまい人も、皆。
そしてそれらは全て、舞台の上で紙の華という目に見える形で示される。
巧けりゃいいって訳じゃない。
巧さ、愛想、顔、その方法は人それぞれで、どれも間違っていないしどれも武器だ。
良いとか悪いとかじゃなく、いかに、どれだけ、「人を惹きつけられるか」なのだ。
行き着くところ「人間力」で勝負してゆく場と言っても過言ではない。

そうして「己自身」が商品である彼らは今日も、
誇らしく矜持あるサービス精神を持ち、舞台をすることで生活している生き続けている。
こんな世界ってあるやろか?!
なんて途方もなく懐深くって、なんて途方もなくでっかい。
戦場でありながら家であり人生、途方もない。おもしろい。
全てが舞台の上で晒され、見られ、それでも笑顔、日々笑顔。大変。凄い。おもしろい。
そんな大衆演劇の世界は、凄い。凄い、もう、途方もなく、≪人間≫だ。

さて、冒頭で例に挙げたその役者さんは先日、近藤真彦なんて踊っていた。
相変わらずユラユラと、でもなぜそんなに自信があるのか不思議に思うようなどや顔で。
オジサンがふらふらドヤッと踊るマッチはなぜか感動ムードすら醸し出し、格好良かった。
トホホやけど格好良くて、なんだか誇らしげにすら見えて、誇らしかった。
ええなぁこのひと、やっぱええなぁこのひと。いやこのひとがどうこうの話ではない。
このひとに見られるこの懐深い世界、人間世界そのものな大衆演劇と云う舞台世人間世界。
やはり、ずるいくらいおもしろくて、ホンマ、どうしようもないくらい、愛しすぎる。



にほんブログ村 演劇ブログへ
にほんブログ村
先月11月4日・昼、新開地劇場にて。 「劇団KAZUMA」龍美佑馬さんの『夕焼けの歌』。
写真うまいこと撮れず過去のもの(2011年1月、堺東羅い舞座)にて失礼。
踊りはそんなムーディーな役者さんですが、芝居のお爺ちゃん役にはとても定評ある役者さんです。

かくいうワシはどの劇団でもこんな観方です。
ホントは芝居の役作りや時代考証やらに関して心の中で小姑のようにうるさく見て、腹の中でツッコミ入れてるのだけれど。
そんな小さな問題じゃないよね、ゲンジツ的にわかってはいても出来ないことも多いだろうしさ。
それよりもこの懐深き世界の人間力たっぷりの世界に泣いたり笑ったりする、
それが最近の観方(とある劇団ベテランの香水匂う漁師篇←これ昨日も当たった…とほほわはは)です。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
舞台に溢れる≪人間力≫-大衆演劇、その懐深き世界の魅力- 桃花舞台/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる