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zoom RSS 「一番凄ぇのは、大衆演劇なんだよ!!」-≪舞台=生活≫の難しさ、せやからこその素晴らしさ-

<<   作成日時 : 2014/06/22 08:27   >>

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画像ワシは「うるさい」
舞台の事となると、
もう己でも嫌になるほど「うるさい」
芝居なら原作や役作り(なぜそこでその演技)に関して、
舞踊なら曲世界に関して(曲に対する格好や仕草)、
黙ってられないし、黙らない。
ワシかて好きな劇団やお気に入りの役者さん達に
うるさがられるのは嫌ですよ。
ニコニコ褒めてエエ事だけ言うて気持ちよく帰りたいですよ。
けれどワシは「役者至上主義」ではなく「作品至上主義」だから。
いや、理由はそれだけやない。
ワシはこの大好きな世界の役者さんに
誇りを持って毎日の舞台をやって欲しいと思うから。
だからワシは、損なほどうるさいし、
これからもそうあり続けるつもりで居るのです。

このブログで
ワシはよく「大衆演劇は生活だ」と書きます。
だからでしょうか。たまに知人から言われる事があります。
「以前までと違って桃さんは(生活という面を考慮して観るから)観る目が甘くなった」
とんでもない。長い付き合いの役者さん曰く、
客席で観ている時のワシはめちゃめちゃわかりやすく、怖いそうです。
「ちっ」とか「なんでやねん」とか、ええ時と悪い時で拍手も手拍子も顔も違うそうです。
更に「作品至上主義」のワシは芝居や曲のこととなると役者さんだけでなく友人同士でも喧嘩します。
例えば大衆演劇でよく用いられる『飢餓海峡』について
飲み会の席で友人と本気喧嘩して未だに決着がついていません(笑)
またワシは断然舞踊より芝居派(※以前の記事)、
身近な人の間では異常なまでに芝居にうるさい奴として知られていますが、
ここに芝居のことよりも舞踊のことをよく書くのは
これまでにトータルで80%以上納得のゆく芝居に出会えていないからです。
(配役、演出、ストーリー、テーマ、心情、時代考証など。
でも、だからこそ、ややこしからこそ大衆演劇の芝居は深く面白く、飽きないのですけどね)

そんなワシは、
でも、そんなワシだからこそ、
関われば関わるほど、
もう嫌ってほど、
大衆演劇が「舞台=生活」だと云う事を思い知らされてきました。
例えば役者さん・劇団さんは原作や内容を知っていても、わかっていても、
出来なかったり、それより優先するもの&がある時がある。
日々本当にストイックに芸の道に向き合う彼ら大衆演劇の役者さんたちは
日々生活でありながらも「作品」としての芝居や舞踊を、高みを、目指しておられる。
でも例えば自分のポジション(座長や座員といった関係性やゲストとの兼ね合いなどの大人の事情)
また例えばお客さん=贔屓への気遣い(その日の芝居の配役、舞踊での好きな曲、貰った着物)
今時珍しいほどの縦社会&お客様さんと距離の近さが魅力のこの世界では
原作や内容より考慮しないといけない事や時も沢山があるし、
彼らはその優しさやサービス精神故、時にこだわりを捨ててでもそちらをとる時や事もたくさんある。

なのに・・・大衆演劇がよく知らない人たちから偏見の目で見られるのもこんな点ゆえ・・・?!
例えば、あの胸元や帯でめっちゃ主張するお花(御祝儀)があるゆえに
彼らはお客さんに媚びていると思われたりする。
違う。ああしてケとハレをごちゃまぜにして胸元と帯につけている彼らは
誰よりもお金の価値をわかっている。だからお客さんへの気遣いをする。
また、大衆演劇を好きな上品ファン&頭いい系のファンは生活という面を見て見ぬふりしたり、嫌がり、
(例えば歌舞伎と比較し、歌舞伎ありきで、
大衆演劇を「今の上品な文化としての歌舞伎」に近づけよう、近づいて欲しいと理想化したりとかね)
違う。それは貴女の「理想論としての大衆演劇」押し付けであり、
「舞台=生活」のしんどさ苦労を見ようとしていない、考えてもいない。
そうして理想を求めるお客さんは「生活」面を見て見ぬふり出来なくなったとき、
夢破れて離れていったり、嫌ったり、役者さんの事を悪く言ったり…

嗚呼、難しいよね、「舞台=生活」である事。
毎日毎日・・・一番大変なのは役者さん。ちゃんとしているのも、優しいのも役者さん。
「作品」としてのお芝居や舞踊に一番こだわり、そうしたいのも役者さん。
なのに現実的に出来ないや敢えてしない事も多いのに、誤解されたり、一方的に見られたり思われたり・・・

「原作至上主義」「作品至上主義」のワシは、
最初数年は「舞台」の事だけを見、「作品」としての芝居や舞踊にこだわり、
役者さんや劇団さんの事情や優しさもわからずごちゃごちゃごちゃごちゃ、
勝手に一方的にうるさ偉そうに「批評」をしていました。
でも役者さんの気持ちも、いろんなお客さんの気持ちも、わかるし、
わかればわかるほど、言えなくなる事も多い、行って心から満足しない事も増えてゆきます。
正直、今は大衆演劇の舞台を観ていて葛藤する事も本当に多いです。
わかっていても、わかっていても「原作至上主義」「作品至上主義」のワシは、
観ていて、いつも、頭と心が喧嘩します(笑)

けど! けど! そうして何年も観るうちに、ワシはやっぱり決めました。
考えて考えて考えた末、≪だからこそ!≫ ワシは「うるさく」、言うし、言い続けようと決めました。

「原作至上主義」「作品至上主義」やけど、
でもそれ以上にこの世界の人間臭い人間臭い役者さん達が大好きで、
「おっとっと」なところも含めて味方なワシは、彼らの為に、
大好きな、こんな≪矜持あるエンターテイナー≫な彼らがナメラレないように(ヤンキーか。笑)、
知らない人から、「大衆演劇って…」と思われたり言われたりしないように、
理想主義者から、好いて観ているくせにゴチャゴチャ言われたりしない為に、
無理は承知で、考慮すべきものや事があり、なかなか出来ない&難しい事前提で、
「作品」としての舞台にこだわり、うるさく、うるさく、もう黙るつもりないし、黙りません。

生活やけど、だからほんま大変やろうからこそ、
毎日出来るだけ自分が納得のゆく「いいもん(舞台)」作って、
客は勿論やけど、役者さんたち自身が毎日充実し、明日も胸を張って舞台に立てるように、
あんなにストイックでサービス精神豊富な彼らが少しでも毎日を楽しめるように、
役者さん自身が御自身に言い訳したり御自身の納得しづらいものを見せる事が減るように、
舞台に「ちゃんとしたもの」を、プライドを持って「ちゃんとしたもの」を―

え? やっぱ「うるさい」? 
うん、損やろ?!
けどね、これは同士として。プロとして。
物書いて生きている、書く事が好きで、でも好き以上に、これが「生業」である者として。

だって、ワシは、どんな世界の役者さんよりもこの世界、
大衆演劇の役者さんが「一番凄い」と本気で思うから。
毎日が舞台、人生が舞台の役者さんが、一番。一番格好いいし、一番凄い。本気でそう思うから。さ。


■omake〜その@〜■
タイトル、「一番凄ぇのは、大衆演劇なんだよ!!」はパクリです。
新日本プロレスの中邑真輔選手の名言、「一番凄ぇのは、プロレスなんだよ!!」のパクリです。笑


■omake〜そのA〜■
以前も切り口を舞踊に、似た記事を書きました。よろしければ。

【嗚呼、指差し! 肩脱ぎ! ウインク舞踊!-なんて愛しき「距離の近さ」-】 (2013/05/31)
【見たいのは≪あなた≫ -大衆演劇だから 大衆演劇だけど 大衆演劇だからこそ-】 (2013/06/01)


あとね、こんな記事もね。よろしければ。

【Let's 大衆演劇的“見巧者”-距離感と≪愛しながら戦う≫事-】

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
以前の記事にコメント失礼します。
舞台=生活、な役者さんたちと、文筆=生活、な桃さんとの人生同士の熱い闘い(?)私の胸も熱くなります!
滲むもの、隠すもの、背負うもの、それら全部纏って、そこから出てくるあの美しさが、まさしく大衆演劇なのだと今は思います。
桃さんの記事や言葉を読んで、気がついた美しさです♪
蓮本
2014/07/10 08:32
ありがとうございます。
本当に嬉しいです。

しんどいけど、面倒臭いけれど苦しいけれど。
人っていいな。面白いな。生きてくってしんどいけど素敵だな。
(超漠然!笑) そんなことを感じさせられるから
観るのをやめられないんだなぁ、と思います。
長く観てゆきたいですね、戦いながら、あ、自分と戦いながら。

あー!もうあれから1年ですね!(笑)
今度こそじっくりお会いしてお話出来ますように。
桃♪⇒蓮本さま
2014/07/18 19:03

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